メールにいがた156号 2022年6月 にいがたアイサポートセンター 新潟県視覚障害者福祉協会 新潟県視覚障害者情報センター ~ 今号の内容 ~ 1 6月~8月の休館日 ●6月~8月の休館日 2 視覚障害者情報センターからのお知らせ (1)利用者の皆様へお知らせ ●読書イベント「出張!ふれ愛ブックミーティング~読んで、聞いて、話そう!~」を開催します ●点字体験会の開催について(再案内) ●プレクストークPTR3をお試しいただけます! ●図書「ヘレン・ケラーの日記 サリヴァン先生との死別から初来日まで」の寄贈 (2)利用者参加コーナー ●利用者参加・文芸コーナー 3 お役立ち情報 ●新潟県視覚障害者福祉協会からのお知らせ  「ふれあい・いきいきサロン」のご案内 ●ワン!ぱくっ子サマースクール参加者募集のお知らせ 4 視覚障害者関連団体からの情報 ●日視連&ネット情報 5 県内主要文化施設ガイド ◆編集後記 ※「サピエ図書館人気ランキング」はリニューアルした同時発行の新刊案内にお引越ししました。 新刊案内の方は6月号より「にいがたアイサポート図書案内」と名前が変わり、様々な図書情報が集約された情報誌としてパワーアップした形となっておりますので、 図書に関する情報についてはぜひそちらをご活用ください。 ***** 1 6月から8月の休館日 ●6月から8月の休館日 6月(発行日以後) 6月27日(月) 7月4日(月)、11日(月)、18日(月)、19日(火)、25日(月) 8月1日(月)、8日(月)、12日(金)、15日(月)、22日(月)、29日(月) ※開館日の受付時間は午前9時から午後5時までです。 ***** 2 視覚障害者情報センターからのお知らせ (1)利用者の皆様へお知らせ ●センター主催の読書イベント「出張!ふれ愛ブックミーティング~読んで、聞いて、話そう!~」を開催します  当センターで今年度の読書イベントとして、「ふれ愛ブックトーク」、「ふれ愛朗読会」を開催予定であること、 また今年度は新潟市以外の地域で開催を検討していることをメールにいがた4月号でお知らせしておりました。  地域開催の利点を活かし、より参加いただいた方に満足していただけるイベントとするため、内容をセンター内で改めて検討した結果、 今年は「ブックトーク」と「朗読会」の2つを同時に盛り込んだ、新しい形の大型読書イベントとして開催いたします。 事前にお知らせしたとおり、開催地については、新潟市を飛び出し、中越地方・柏崎市にて出張開催することといたしました。 それに伴い、今回のイベントでは、地元・柏崎市の点訳・ 音声訳ボランティアの方にもご協力・参加いただく予定です。 音声訳ボランティアによる短編作品の朗読、当日のイベント参加者に参加していただくブックトーク、当センター利用者と図書製作ボランティアとの交流会、と 2時間半で読んで、聞いて、話せる盛りだくさんの内容を予定しておりますので、ぜひ多くの方のご参加をお待ちしております。 1 日時 10月27日(木曜日)13時から15時半(予定) 2 会場 柏崎市立図書館(ソフィアセンター) 多目的ホール(新潟県柏崎市学校町2番47号) 3 定員 20名(先着順) ※ガイドの方も参加OK 4 参加費 無料 5 当日のプログラム(予定) (1)音声訳ボランティアによる短編作品の朗読   →朗読作品は選定中、8月号の施設だよりにてご紹介いたします (2)ふれ愛ブックトーク テーマ:旅・旅行にまつわる本   →詳細は後述内容をご確認ください (3)参加者交流会   →当センターが司会進行し、地域のボランティア、当日の参加者間で情報交換やお話の場を設けます 6 申し込み方法・締め切り  9月30日(金)17時までにお電話又はメールでお申し込みください。  TEL 025-381-8111、メール tosyo@ngt-shikaku.jp  またお申し込みの際にはブックトークで話し手としてご参加いただけるかもお知らせください。  「話し手になるのは遠慮したいが他の人の話は聞きたい」という方でも参加は歓迎です。 7 備考 当日はウイルス感染対策をしての開催となります。参加の際はマスクの着用、手指のアルコール消毒をお願いいたします。   また新型コロナウイルス感染拡大の状況によってはイベントが中止・延期となる場合がございますので予めご了承ください。   その際は当センターより参加希望者へ個別にご連絡いたします。 <プログラム(2)「ふれ愛ブックトーク」とは??> 世間的に定義・イメージされている「ブックトーク」は図書館職員がテーマに沿った本を一方的に紹介する、というものですが、 当センター開催の「ふれ愛ブックトーク」は、紹介するのは職員だけでなく、参加される皆様にも設定テーマに関するおすすめの本をご紹介していただきます。 紹介は1人5分のリレー形式で行います。 上手にお話していただくことが目的ではなく、本の面白さや心に響いた部分を参加者で共有する「トーク」が目的です。 読んだ本の感想や面白さを語りたいけれども、周囲に話せる人がいない。他の人がどんな本を読んでいるか知りたい。そんな方はぜひご参加ください。 今回のブックトークのテーマは「旅・旅行にまつわる本」です。 旅行の場面が登場する小説や詩集、おすすめの旅行ガイド、お気に入りの著者の紀行文、マニアックなスポットを紹介した本など、 旅や外出にまつわる本であれば何でもOKです!ぜひたくさんの方のトークをお待ちしております。 ●点字体験会の開催(再案内)  4月号で参加者募集のお知らせを行った、点字体験会について、参加枠にまだ余裕がございますので再度お知らせいたします。  私たちの身の回りにあるエレベーターや階段の手すり、ソースやジャムといった入れ物など、点字が付いていることをご存じですか。 現在、点字を読める人が減ってきていますが、点字は見えない人・見えにくい人が触って読む文字で、日本の点字が考案されてから100年以上の歴史があります。 当センターでは昨年度に引き続き、点字に触れてみる体験会を開催します。 点字は難しそう、触ってもわからないと感じられている方。まずは身の回りにある、触って便利な物に触れてみたり、周囲の点字に触れてみたりと 気軽に楽しく体験してみませんか。この機会にぜひ、ご参加ください。 1 日時 7月3日(日曜日)午後1時半から3時半 2 会場 新潟ふれ愛プラザ 2階 ミーティングルーム 3 対象者 点字に興味・関心がある、点字触読ができない視覚障害者の方 4 定員 6名(先着順)(ガイドヘルパーを除く) 5 参加費 無料 6 申し込み方法・締め切り   6月24日(金曜日)17時までに電話又はメールでお申し込みください。   TEL 025-381-8111  メール tosyo@ngt-shikaku.jp 7 備考 当日はウイルス感染対策をしての開催となります。参加の際はマスクの着用、手指のアルコール消毒をお願いいたします。 ●プレクストークPTR3をお試しいただけます!  当センターでは令和3年内にオンライン接続ができる、プレクストークの最新機種・PTR3を3台購入いたしました。 新しいものに買い替えを検討されている方、「プレクストークでサピエを使ってみたいけれど、その前に1度試したい」という方にぜひご活用いただきたく、 この度、PTR3特別貸出期間を実施いたします。  機器の台数が限られているため、貸出については当面の間、お手元に届いてから1か月間の貸出とさせていただきます。  また送料について、プレクストーク貸出は通常、往復送料を借受者様にご負担いただいていますが、この特別貸出期間に限り、当センターから 借受者様に機器を発送する際の送料片道分を当センターが負担いたします(PTR3の貸出に限ります)。 返却の際の送料については、借受者様がご負担をお願いいたします。  PTR3の便利さをより多くの方に知っていただくのが目的です。これまで気になっていた方や購入を検討されていた方は、ぜひこの機会をご活用ください。 以下、受付期間などの詳細です。 1 対象期間 2022年6月20日から11月末までに申し込みされた方 2 対象者 当センターに利用登録のある方 3 備考  ・PTR3でサピエ図書館を利用するには、インターネット環境、サピエ図書館のIDとパスワード、の2つが必要です。   IDとパスワードがない方は機器貸出のお申し込み時に、あわせて当センターまでお申し込みいただければ、無償で1週間程度で発行が可能です  (発行・配布はサピエ事務局が実施します)。  ・使用方法などに不安がある方は、センター職員が電話窓口でサポートいたしますのでお知らせください。   また視障協・自立支援室の職員がご自宅に伺ってサポートを行うことも可能です。   ●図書「ヘレン・ケラーの日記 サリヴァン先生との死別から初来日まで」の寄贈  当センター利用者の山崎邦夫(やまざきくにお)様から図書の寄贈がありました。 この本は山崎様がご自身で翻訳され、点字で書き下ろされた「ヘレン・ケラーの日記 サリヴァン先生との死別から初来日まで」 (ヘレン・ケラー著/山崎邦夫訳、明石書店出版)で、サリヴァン先生の死後、ヘレン・ケラーはそのショックからどのように立ち直ったか。 日々、世界中から届く手紙にどう対応していたか。レーニンに対する共感やナチス・ドイツとの確執、日本の軍部批判など、日々の暮らしと 思想の源泉を知ることができる日記の初翻訳です。  寄贈いただいた図書でデイジー版及びテキストデイジー版を現在制作中で、デイジー版の完成予定が2023年3月31日、 テキストデイジー版の完成予定が2022年12月20日です。また、点字版は2023年3月31日の完成予定です。  なお、山崎邦夫様(電話025-268-2052)より墨字版の購入が可能ですので、ご希望の方はお問合せください。 (2)利用者参加コーナー ●利用者参加・文芸コーナー  このコーナーでは当センターの利用者の方に投稿いただいた俳句、短歌、川柳をご紹介していきます。なお、掲載の順番は受付順といたします。 【短 歌】 タンポポの 白き綿毛を 一息で とばしてとんで 見知らぬ土地へ (タンポポの しろきわたげを ひといきで とばしてとんで みしらぬとちへ) 逢いたいと つのる思いが 冬を越し 無人の駅で 笑顔で再会 (あいたいと つのるおもいが ふゆをこし むじんのえきで えがおでさいかい)                           坂上香代子 冷えきった 世の中にいて テレホンの かわらぬ友の ほがらかな声 (ひえきった よのなかにいて テレホンの かわらぬともの ほがらかなこえ) 花咲いた 高校入学 おめでとう 大ふんぱつで ばばバカになる (はなさいた こうこうにゅうがく おめでとう だいふんぱつで ばばバカになる) 白杖の 申請の時の さみしさは 持ち手がTの字 介助の形 (はくじょうの しんせいのときの さみしさは もちてがティーのじ かいじょのかたち)                           でんでん虫 葉の中の かたき蕾の チューリップ だあれにもいえない 秘め事かくす (はのなかの かたちつぼみの チューリップ だあれにもいえない ひめごとかくす) 再びは 還ることなき 川の水 ゆったりとゆけ 花筏つれて (ふたたびは かえることなき かわのみず ゆったりとゆけ はないかだつれて) 子どもらの 去りたる園の フラここに ゆうらり揺られ 遠き日思う (こどもらの さりたるそのの フラここに ゆうらりゆられ とおきひおもう)                           上林洋子 【川 柳】 リハビリは 明日へ希望の 始発駅 (リハビリは あすへきぼうの しはつえき) 欲のない 愛に汗かく ボランティア (よくのない あいにあせかく ボランティア) 車椅子 世話になるよと 萎えた足 (くるまいす せわになるよと なえたあし)               姫百合 土壇場で 逆転させる 知恵袋 (どたんばで ぎゃくてんさせる ちえぶくろ) 価値のない 苦言は耳を 通り抜け (かちのない くげんはみみを とおりぬけ) もっともが 上げた拳を 降ろさせる (もっともが あげたこぶしを おろさせる)               渡辺幸栄 投稿いただきました5名の皆様ありがとうございました。 文芸作品募集要領 1 募集 俳句、短歌、川柳の3部門のうちいずれかひとつ 2 募集作品 毎回お一人各3句、3首以内、自作、未発表の作品。        誤字、誤読などを防ぐため漢字や語句にはふりがなをつけてください。 3 応募締切・掲載 7月5日までに当センター必着。翌偶数月号(今回は8月号)のメールにいがた文芸コーナーに掲載 4 その他(表彰の実施)   4月、6月、8月、10月、12月、2月号に掲載した作品について、にいがたアイサポートセンター内で審査を行い理事長賞、情報センター長賞などを設け、   翌年度の4月号で発表いたします。   3 お役立ち情報 このコーナーでは、視覚障害に関する様々な行事や日常生活に役立つ情報を掲載しています。 次号(8月発行)に掲載したい情報は、7月5日(火曜日)までに当センターへご連絡ください。 ***** 3 お役立ち情報 ●新潟県視覚障害者福祉協会からのお知らせ 新潟県視覚障害者福祉協会が実施する主な行事等をお知らせします。 お問い合わせなどは視覚障害者福祉協会事務局へ。  〒950-0121 新潟市江南区亀田向陽1-9-1新潟ふれ愛プラザ内  電話 025-381-8130 FAX 025-381-8120  Eメール ngt.shikaku@cello.ocn.ne.jp 「ふれあい・いきいきサロン」のご案内 毎月第1と第3木曜日に新潟ふれ愛プラザで開設しているふれあい・いきいきサロン。7月から8月の開設日をお知らせします。 自分の生い立ちの話や地域の話題、自分の見え方の悩みなどなんでも皆さんでお話しください。 皆さんお誘い合わせのうえ、お気軽にお越しください。 ※事前の申し込みは不要ですが、新型コロナウイルスの感染状況により、安全のため中止する場合があります。 日時 7月7日(木曜日)、21日(木曜日)、8月4日(木曜日)、18日(木曜日)    何れの日も午後1時30分から3時30分 場所 新潟ふれ愛プラザ 2階 研修室等 ●ワン!ぱくっ子サマースクール参加者募集のお知らせ 日本盲導犬協会スマイルワン仙台では視覚に障害のある小学生とご家族を対象に「いろんなことにチャレンジしよう!」をコンセプトに サマースクールを開催します。多くの方々の参加をお待ちしております! 【開催日】7月29日(金曜日)から7月31日(日曜日) 2泊3日 【開催場所】スマイルワン仙台  【参加費】親子ペア17,500円  【内容】スタンドアップパドルボード、盲導犬体験歩行など(内容変更の可能性はあります。ご了承ください) 【申し込み締め切り】6月24日(金曜日) 詳細についてはお問い合わせください。 【問い合わせ・申し込み】  公益財団法人 日本盲導犬協会 スマイルワン仙台 ユーザーサポート部  〒982-0263 仙台市青葉区茂庭(もにわ)字松倉12-2  TEL 022-226-3910 FAX 022-226-3990 *8月16日から19日の3泊4日で、視覚に障害のある中学生向けの短期リハも企画しております。詳しくはお問い合わせください。 ***** 4 視覚障害者関連団体からの情報 日視連(社会福祉法人日本視覚障害者団体連合)、全視情協(特定非営利活動法人全国視覚障害者情報提供施設協会)などの情報を掲載いたします。 ●日視連&ネット情報 (1)「生き延びて」祈りの詩 ウクライナ障害者へ 藤井さん (2022年3月18日 読売新聞 東京 夕刊) ロシアの侵攻でウクライナにいる障害者の身を案じた日本障害者協議会代表で、視覚障害のある藤井克徳さん(72歳)が1編の詩を作った。 「とにかく生き延びてほしい」との祈りを込めた詩は、ウクライナ語やロシア語にも翻訳され、知人らを通じて拡散。 ウクライナの障害者団体から、藤井さんに感謝の言葉が届いたという。 詩のタイトルは「連帯と祈り ウクライナの障害のある同胞(はらから)へ」。 「戦争は、障害者を邪魔ものにする」で始まり、「戦争は、障害者の明日を真っ黒に塗りたくる」と言葉を紡いでいる。  ◆感謝のメール届く  藤井さんは、戦争下では障害者の存在が軽視されやすいと考え、ウクライナの障害者の状況を憂慮していた。  同協議会のホームページに掲載したほか、多くの当事者に届けたいと、知人に拡散を依頼したところ、14日にウクライナの障害者団体でつくる 「ウクライナ障害者国民会議」の関係者から、受け取ったことを伝える感謝のメールがあった。 「日本の障害者団体が私たちとともにいることは、とても重要なこと」と書かれており、自分たちのホームページに詩を掲載するという。  藤井さんは「障害者は平和でないと生きづらい。侵攻がすぐにでも終わってほしい」と話している。 (2)瞽女(ごぜ)しのび読経 焼香 戸田観光協 供養祭に20人 静岡 (2022年3月18日 伊豆日日新聞 朝刊)  静岡県沼津市の戸田観光協会(川合健次会長)は17日、盲目の女旅芸人・瞽女の供養祭を県道修善寺戸田線沿いのごぜ展望地で開いた。 同協会役員ら約20人が参列し、戸田峠の山道で大雪に遭い、亡くなったと伝わる瞽女の冥福を祈った。  長谷寺の佐々木日煌(にっこう)住職が読経し、参列者が順番に焼香した。川合会長は「瞽女さんは不遇な環境の中でも生きるために芸の道に生きた。 先祖を敬い、強く生きた瞽女さんをしのび、世界の平和と地域の発展を考えていきたい」とあいさつした。  例年、「ごぜ芸能まつり」として郷土芸能を奉納しているが、コロナ禍のため前年度に続き供養祭のみとし、感染状況を考慮して開催時期をずらした。 展望地には3体の観音像が建立されている。芸道の祖として知られる瞽女を象徴するものとして、拝むと芸事が上達すると伝わる。 (3)IBMフェロー浅川智恵子さん MyCharge(マイチャージ) (2022年4月17日 日本経済新聞 朝刊) ボルダリングにも果敢に挑戦 見えなくても「やってみる」  運動神経がよかったことからスポーツが大好きだ。盲学校でトレーニングを受ける中で「目が見えなくても、スポーツを諦める必要はない」と気づき、 やれそうなスポーツは何でも挑戦してみた。できなそうなスポーツに誘う人はいないだろうと考えており、「断らずにやってみる」がモットーだ。  大学時代にスキーを学ぶと、すぐに慣れ、体が覚えて「怖くなくなった」。カナダのスキー場を滑った際、付き添いのインストラクターと上級コースを滑ると 「誰もあなたが視覚障害者だとは気づいていなかったようだ」と褒められた。  オリンピック種目になったボルダリングにも挑戦した。壁の突起物を手探りで確かめながらゴールまで登り切った。「下りるのは大変だったが、楽しかった」  このほかにもスケートやスキューバダイビング、ウインドサーフィン、ロッククライミングにも挑戦した。ダイビングでは海の中の生物に触れると「感動する」。 海外旅行では、新しいスポーツを試した。「海外では、視覚障害者でも色々なことに挑戦させてくれる」  若い頃の思い出も今の浅川さんを突き動かす。「体育大学に進み、オリンピック選手になることが夢だった」。 小学生のときは男の子に混じってサッカーや野球をし、リレー選手にも選ばれた。陸上は盲学校時代、全国障害者スポーツ大会で金メダルを獲得した。 2021年の東京パラリンピックで、日本人選手が活躍すると「心が躍った」。  66歳で視覚障害者の西島美保子選手が女子マラソンで8位入賞した。自分よりも年上の選手の健闘を喜ぶとともに「私もトレーニングを続けておけば、 出場できたかもと思った」と笑う。  水泳と走ることは続けてきた。水泳で失明のきっかけとなるけがをしたが「泳ぐのは好きだったので、嫌いにはならなかった」。 ターンはできないが、10キロメートルの遠泳に挑戦したこともある。  研究者と未来館館長を兼ねるため忙しくなり、手軽にできる運動を心がけるようになった。週に数回トレーニングジムへ通い、1回につき30分ほど走る。 距離にすると3.5キロメートルほどだ。マシンを専有できるため「周囲を気にすることなく、自分のペースで走れる」と話す。 (4)「レゴ」で点字 名古屋でワークショップ ブロックで自分の名前 (2022年4月12日 毎日新聞 地方版 名古屋市のテーマパーク「レゴランド・ジャパン」が、遊びを通して子どもに点字を知ってもらおうと、人気ブロック玩具「レゴ」の丸い突起を組み合わせた点字で 自分の名前を表現するワークショップを始めた。社会の多様性を学ぶ場を提供し、コミュニケーションの幅を広げてもらうのが目的。 参加者は、平仮名を表す点字の表を見ながら、横2列、縦3列の土台に、突起のあるブロックとないブロックの計六つをはめ込み、自身の名前を作り上げる。  父親と参加した愛知県刈谷市の小学生、杉本妃桜里(ひおり)さん(10歳)は「点字は知っていたが、自分で作ってみるのは初めて。 組み合わせが多く、難しさを感じた」と話した。  ワークショップは、同テーマパークが今年4月に開業5周年を迎えるのを前に新設した「レインボー・デザイン・スタジオ」で毎日開かれている。 (5)水害危険度、触れて知る 視覚障害者向け立体型ハザードマップ (2022年4月29日 毎日新聞 地方版)  長野市の長野工業高等専門学校の藤沢義範教授(49歳)が、アクリル板を使った視覚障害者向けの立体型ハザードマップの製作に取り組んでいる。 想定される浸水の深さに合わせて凹凸をつけ、触れるだけで水害の危険度を知ることができる。「障害があっても1人で避難できるよう、防災訓練で活用してほしい」と期待を込める。  使用するのは、厚さ約5ミリの透明なアクリル板2枚。1枚は主要な建物や道路が彫られた地図。もう1枚は、同じ場所が5段階のレベル別に浸水しやすいほど深く削られ、 南北を表す縦線が重ねて引かれている。2枚を触り比べて使い、「点字より読み取るのが楽」「健常者も危険性が認識しやすい」と好評だ。  製作のきっかけは、長野市に住む全盲の池田純さん(69歳)からの相談だった。2019年10月に大きな被害をもたらした台風19号が上陸した際、強い雨音に不安を抱いたが、 自宅で身動きが取れず、視覚障害者の知人から電話で避難場所を尋ねられた際には紹介できなかった。  半年後、点訳ボランティアの協力を得て、点字を使ったハザードマップを作成。だが、似たようなざらつきが広がるため、使いづらさを感じた。  もっと直観的に、想定される浸水の深さを感じとれないか。池田さんの相談を受け、福祉工学が専門の藤沢教授が製作を開始。 試作品を作っては池田さんに触れてもらいながら改良を続け、20年12月、全国各地のハザードマップを立体的に製作できるソフトウエアを完成させた。  「障害者が自立して生活できる社会をつくりたい」と意気込む藤沢教授。国内には視覚障害者専用の地図記号がないため、現在は触って分かる記号のデザイン作成に力を入れるほか、 利用者のニーズに合わせてマップに残す道路を選択できるシステムの開発も試みる。 ***** 5 県内主要文化施設ガイド 「県内主要文化施設ガイド」として、施設名、所在地、問い合わせ先電話番号、催事名の順に掲載いたします。 内容については新型コロナウイルスの影響を考慮し、中止または延期となる可能性があります。ご利用にあたっては直接施設に電話等でご照会ください。 野外施設、博物館 国営越後丘陵公園(長岡市宮本東方町字三ツ又1950番1) お問い合わせ 電話 0258-47-8001 ◆催事情報 あじさいまつり(6月18日から7月10日) 新潟県立植物園(新潟市秋葉区金津186番地) お問い合わせ 電話 0250-24-6465 ◆催事情報 企画展示「コーヒー展」と「カカオ展」(7月10日まで) 新潟県立歴史博物館(長岡市関原町1丁目字権現堂2247番2) お問い合わせ 電話 0258-47-6130         ◆催事情報 夏季テーマ展示「重要文化財村尻遺跡出土品」(8月28日まで) 新潟市歴史博物館 みなとぴあ(新潟市中央区柳島町2-10) お問い合わせ 電話 025-225-6111 ◆催事情報 「大河津分水・関屋分水と新潟市」展(7月17日から7月28日) 音楽関連 新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ(新潟市中央区一番堀通町3-2) お問い合わせ 電話 025-224-5521(チケット専用ダイヤル) ◆催事情報 東京交響楽団 第126回新潟定期演奏会(6月26日) チャイコフスキー交響曲第4番ほか 長岡リリックホール(長岡市千秋3丁目1356番地6)  お問い合わせ 電話 0258-29-7715 ◆催事情報 小林美樹 ヴァイオリン・リサイタル(7月10日) 見附市文化ホール アルカディア(見附市昭和町2丁目1番1号) お問い合わせ 電話 0258-63-5321 ◆催事情報 宝くじ おしゃべり音楽館 思い出のスクリーンミュージック(7月18日) 上越文化会館(上越市新光町1丁目9番10号) お問い合わせ 電話 025-525-4103 ◆催事情報 劇団四季ミュージカル「ロボット・イン・ザ・ガーデン」(8月14日) 美術関連 新潟県立万代島美術館(新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階)  お問い合わせ 電話 025-290-6655 ◆催事情報 和田誠展(7月2日から8月28日) 新潟市美術館(新潟市中央区西大畑町5191-9) お問い合わせ 電話 025-223-1622 ◆催事情報 マン・レイと女性たち(7月2日から9月25日) 新潟市新津美術館(新潟市秋葉区蒲ケ沢109-1) お問い合わせ 電話 0250-25-1300 ◆催事情報 山形美術館所蔵 長谷川コレクション展(7月18日まで) 新潟県立近代美術館(長岡市千秋3丁目278-14) お問い合わせ 電話 0258-28-4111 ◆催事情報 三沢厚彦 ANIMALS IN NAGAOKA(7月16日から9月25日) ***** ◆編集後記 草木の緑が濃い季節になってきました。ここセンターの周りにも、近くに公園があり、雨が降るとよりいっそう木々の香りがしてきます。 6月に入ると、今年ももう半ばを過ぎようとしています。この頃になると、各神社で行われている、茅の輪まつりというお祭りに出掛けます。 境内に設置された茅の輪をくぐることで、初詣以来、半年間に溜まった穢れや災厄を祓い、残りの半年を無事に過ごせるようにという願いが 込められているそうです。 これから来る暑さ本番に向けて、よく食べよく寝て、心身を整えて過ごしたいと思います。(岩井) 次号は、2022年8月16日頃発行予定です♪ メールにいがた(新潟県視覚障害者情報センターだより) ( 第156号 2022年6月 ) 発行:社会福祉法人 新潟県視覚障害者福祉協会 にいがたアイサポートセンター 新潟県視覚障害者情報センター 〒950-0121 新潟市江南区亀田向陽1-9-1 新潟ふれ愛プラザ内 TEL 025-381-8111 FAX 025-381-8115 メール tosyo@ngt-shikaku.jp ホームページ http://ngt-shikaku.jp/ 郵便振替 00510-5-93600