にいがたアイサポートだより 第8号 2023年12月発行 (メールにいがた165号/福祉だより第124号) 発行:にいがたアイサポートセンター 新潟県視覚障害者情報センター 新潟県視覚障害者福祉協会  ~目次~  1 みちしるべ ~アイサポートセンター代表挨拶~ 2 アイサポートセンターからのお知らせ  情報センター・県視障協のホームページがリニューアルしました! /  アイフェスタにいがた2023の開催報告と御礼 県視覚障害者情報センターより  休館日のお知らせ / 図書の年末年始期間の郵送貸出に関する注意事項について /   【重要】3月のサピエ停止にともなう貸出サービスの変更点について /  情報センター利用者アンケートのご協力のお願い / 2024年の点字付きカレンダーを希望者に差し上げます /   2023年の年間協力ボランティアの皆様のご紹介 自立支援室より  ふれあい・いきいきサロンのご案内 3 県内および全国のニュースや視覚障害に関連する動向 4 利用者参加コーナー  文芸投稿コーナー / お悩み掲示板 今号のテーマ:新紙幣の変更点は? 5 県内主要文化施設の催事情報 6 生活便利情報コーナー  今号のテーマ:便利アプリ『Be My Eyes』 7 編集後記 (自立支援室・吉田) ***** 1 みちしるべ~アイサポートセンター代表挨拶~ 新潟県視覚障害者福祉協会 理事長 木村弘美 カレンダーもいよいよ最後の一枚を残すのみとなりました。 なにかと気ぜわしい師走を迎えて、日ごとに寒さも増しております。皆様、お元気にお過ごしでしょうか。 さて、11月1日は点字の日・日本点字制定記念日でした。ルイ・ブライユによって考案された6点式点字は世界中に普及しています。 日本でブライユの点字が実際に用いられたのは1887年(明治20年)、東京盲唖学校(現・筑波大学附属視覚特別支援学校)教員の小西信八(こにしのぶはち)が生徒に教えたのが最初といわれています。 小西がこのブライユ点字の日本語翻案を教員や生徒に依頼したことにより、日本点字の研究が進められました。 1890年(明治23年)11月1日に最終的な点字選考会が開かれ、3つの有力な案の中から石川倉次(いしかわ くらじ)による案が採用され、日本点字が誕生しました。 石川倉次は「日本点字の父」と称えられています。アイサポートだよりを点字版でお読みいただいている方もおられることでしょう。 私も日々の暮らしの中で「点字」を利用し、そのありがたさを感じている一人です。これからも視覚障害者の文化である「点字」を大切にしたいと思っております。 今年もいくつかの学校からお招きいただき、視覚障害者の暮らしについて、お話しさせていただきました。その中で、毎年点字の学習を取り入れてくださる小学校があります。 点字は、視覚障害者にとって大切な文字であること、ジャムの瓶やお酒の缶、エレベーターのボタンなど身の周りにはたくさん点字があることなどをお話しします。 そして、点字のしくみを説明して実際に書いてもらいます。先日、その学校から子供たちの点字のお手紙が届きました。 「てんじはせいかつのなかにもあるんだなとおもってさがしてみようとおもいました」「こまっているひとをみかけたらたすけようとおもいました」 「せいかつのしかたや いろいろなくふうをおしえてもらったり もうどうけんのことをたくさんおしえていただきありがとうございました」などの嬉しい言葉が綴られていました。 この子供たちの中から将来の点訳ボランティアさんが誕生したら素敵だなと密かに期待しております。  ***** 2 アイサポートセンターからのお知らせ ■情報センター、県視障協のホームページがリニューアルしました! 令和4年度より当協会および視覚障害者情報センターのホームページのリニューアルに向けた準備を進めておりましたが、先々月、10月末にリニューアルしたページが公開となりました。 従来の新潟県視覚障害者情報センターのURLがそのまま「にいがたアイサポートセンター」のトップページとなっておりますので、ぜひご覧ください。 トップページ内から「協会について」、「視覚障害者情報センター」、「自立支援室」、「印刷事業部」の各ページにアクセスすることができます。 各部署の紹介についても、初めてホームページをご覧いただく方にもなるべくわかりやすいよう、掲載情報を整理・追加いたしました。 そのほかにも今回のリニューアルでは、ページの通信暗号化を導入してセキュリティーレベルを向上させたほか、アクセシビリティについても最新のものにアップデートしました。 文字サイズの変更、文字色・背景色の変更、音声読み上げにも対応しております。 もちろんこの「アイサポートだより」(旧福祉だより、メールにいがた)のバックナンバーも見ることができます。 新しくなったアイサポートセンターホームページをぜひ多くの皆様にご活用いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 新ホームページURL アイサポートセンタートップページ https://ngt-shikaku.jp/ ■アイフェスタにいがた2023の開催報告と御礼 日中の天候にも恵まれた10月1日、窓からは飯豊の山も望む五泉市福祉会館を会場に、アイフェスタにいがた2023を開催いたしました。 昨年度までの数年間は新型コロナウイルスの感染対策を講じるため、人数制限を行っての開催となってしまいましたが、今年度は広報も行い、地元五泉市のほか、 上越、長岡、加茂、新潟からはバス利用で100人近くの方々から参加していただくことができました。 午後1時からの開会式では木村理事長、この度共催をいただいた新潟県眼科医会の吉澤会長の主催者側の挨拶に続き、五泉市田邊市長様、 新潟県新潟地域振興局の片桐部長様ほかの来賓の皆様からご祝辞をいただきました。 イベントのプログラムの一つとして開催した「読書イベント ふれ愛ブックトーク 出張版」では視覚障害当事者から7名、支援者として1名の県内各地からの参加者が 順番に今回のテーマ「思い出」に沿ったお薦め本について1人5分の持ち時間でリレー形式にてトークを進めていただきました。また、会場からの感想等も交えてのトークとなりました。 ブックトークで話題に挙がった本については、当日のトーク者のみなさんのおすすめポイントと一緒に今回のにいがたアイサポートだより12月号と同時発行の にいがたアイサポート図書案内にてご紹介しておりますので、ぜひご確認ください。 今回のアトラクションは1979年結成の視覚障害者を中心とする合唱団「男声合唱団どんぐり」の演奏でした。 白いワイシャツに黒の蝶ネクタイ、黒のズボン姿の合唱団員9名とピアニストによる演奏で、「あすという日が」などの定番の合唱曲や童謡「三つのわらべうた」など5曲に加え、 団員の作詞・作曲による「笑顔」「こころのなかに」の2曲にウクライナに思いをはせた「ひまわりの街へ」など8曲を 団員の林正実(はやしまさみ)さんの軽快でユーモアあふれる進行のもと、会場からも拍手喝采で盛り上がりをみせた演奏でした。 終日イベントとして3階ロビーにおいて、巡回情報センター(情報センター紹介コーナー、ボランティア紹介コーナー、公立図書館紹介コーナー)、日だまり授産品販売コーナー、 さらに盲導犬ハーネスの会による冊子の配布等が行われました。2階のボランティア室では福祉機器展、業者による音声ガイドシステムの体験や眼鏡院による拡大鏡等の展示が行われ賑っておりました。 また、2階の相談室において新潟県眼科医会と共催でビジョンサポート相談会を同時開催いたしました。これからも眼科医会の先生方と共に県内の見えない方、見えにくい方の支援に努めてまいります。 このたびのアイフェスタにいがた2023開催にあたり、共に準備を進めていただいた皆様、当日参加していただいた皆様、サポートしてくださった皆様に深く感謝申し上げます。 来年度は令和6年10月6日(日曜日)「小千谷市福祉施設総合福祉センターサンラックおぢや」にて開催の予定です。 これからも県内各地区の皆様に関わっていただきながら、本イベントを開催できればと考えております。 ○県視覚障害者情報センターより ■休館日のお知らせ 今号発行日以降の休館日予定は以下の通りです。 <12月> 11日(月曜日)、18日(月曜日)、25日(月曜日)、29日(金曜日)、30日(土曜日)、31日(日曜日) <1月> 1日(月曜日)、2日(火曜日)、3日(水曜日)、8日(月曜日)、9日(火曜日)、15日(月曜日)、22日(月曜日)、29日(月曜日) <2月> 5日(月曜日)、12日(月曜日)、13日(火曜日)、14日(水曜日)、19日(月曜日)、24日(土曜日)、26日(月曜日) ※開館日の受付時間は午前9時から午後5時までです。 ■図書の年末年始期間の郵送貸出に関する注意事項について 年末の図書の申し込みについて、利用者の皆様にお願いです。 年末期間は貸し出しが集中するほか、他館から借り受けする資料について、先方の開館状況や郵便状況等によっては、年内の発送が間に合わなくなることが想定されます。 年内の貸し出しに関するお申込みについては、12月19日(火)午後5時までを目安に早めにご連絡を済ませていただきますよう、皆様のご協力をお願いいたします。 なお、上記にともない、借りていただいた図書をゆっくりお楽しみいただくために、年末年始期間のみ貸出日数を延長します。 12月15日(金曜日)以降、12月31日までに皆様のお手元に届いた図書については、貸出期間を3週間といたします(通常時はお手元に届いてから2週間)。 年末年始期間の図書貸し出しについてのご不明点がございましたら職員までお問い合わせください。 ■【重要】3月のサピエ停止にともなう貸出サービスの変更点について 当センターの図書貸出管理に使用している「サピエ図書館」が2024年3月4日(月曜日)から3月27日(水曜日)10時(予定)までプログラム入れ替え等のため、使用できなくなります。 これにともない、該当期間はサピエ図書館での検索や図書データのダウンロードができなくなるほか、当センターでも貸出と返却の作業を行うことができなくなりますので、以下のような特別体制をとる予定です。 【デイジー図書・点字図書について】 3月4日以降は約4週間、図書の貸出ができなくなりますので、サピエ停止期間を見込んで余裕を持った図書の貸出依頼をお願いします。 ◆貸出期間について 停止期間を考慮し、2月20日(火曜日)以降に皆様のお手元に届いた図書については貸出期間を3月27日(水曜日)まで延長とします。 ◆取り寄せ図書の貸出申し込み締め切り日 サピエ停止前の他館からの取り寄せ図書の貸出申し込みの締め切りを、2月23日(金曜日・祝日)17時とします。 サピエ停止期間中に利用されたい図書につきましてはこの日までにお申し込みください。 2月23日以降については、当センターにない図書のサピエ停止前の送付の確約ができませんので予めご了承ください。 ◆当センター蔵書の貸出申し込み締め切り日 当センターにある図書の貸出申し込みの締め切りは3月3日(日曜日)17時とします。 3月5日(火曜日)以降は、すべての貸出の受付を停止いたします。 ◆貸出受付の再開日 貸出受付の再開は3月28日(木曜日)9時からとさせていただきます。 【週刊誌・月刊誌等について】 ・当センターからデイジーCDを郵送で貸出している方には通常通りお届けする予定です。 ・PTR3やスマートフォン等でサピエ図書館から直接データをダウンロードしている方は、サピエ停止期間中の利用ができなくなります。  該当期間のみ当センターから雑誌をデイジーCDで借りたいという方は、その旨をお電話でお申込みください。 ■情報センター利用者アンケートのご協力のお願い 当センターでは、情報提供のあり方の検討および利用者の皆様へのサービス向上を目的にアンケートを実施しております。 送付対象者はセンター利用登録者の中から無作為抽出で選ばれた方です。アンケートは点字・メール・墨字の媒体で12月下旬ごろにお送りいたします。 普段センターサービスをあまり使っていないという方のご意見が非常に貴重な資料となります。 なにかと忙しい年の瀬ではございますが、なにとぞご協力のほどよろしくお願い致します。 ■2024年の点字付きカレンダーを希望者に差し上げます 2024年の点字付きカレンダーについて、以下2種の寄贈がありましたのでご希望の方にお譲りいたします。 希望される方は2024年1月23日(火曜日)までに当センターまで、お電話あるいはメールにていずれのカレンダーを希望するかご連絡下さい。 なお、部数に限りがありますので、受付日時の先着順とさせていただきます。 1 日本テレビ愛の小鳩事業団からの寄贈カレンダー A4サイズのカレンダーで、卓上型としても壁掛け用としても使用することができます。点字と墨字が併記されています。 2 りそなグループからの寄贈カレンダー 12か月の情報が1枚にまとまっている大判サイズのカレンダーです。 切り取り線がついているため月ごとに切り離して利用することもできます。点字と墨字が併記されています。 ■2023年の年間協力ボランティアの皆様のご紹介 2023年に当センターの登録ボランティアとして図書製作およびサービス提供にご協力いただいたボランティアの方々を、日頃の御礼を込めてご紹介させていただきます。 ※以下、作業種別ごとに五十音順・敬称略にて記載しております。 ※一部、データ入力・印刷の関係でお名前の中の漢字がそのまま使用できず、常用漢字に置き換えている場合がございます。何卒ご了承ください。 (1)点訳図書製作(135名) 相澤晴子/秋田陽子/明田川美子/荒木和子/五十嵐亨子/五十嵐陽子/ 池田慎子/井下田恵美子/石田絢子/石田幸夫/市川トシ子/伊藤いつよ/ 稲葉モト/今井慶子/巌和郎/岩崎瑠美子/薄田玉惠/宇津野桂子/ 大岩美雪/大竹とも子/荻野妙子/押木洋子/小根山啓子/小野塚則子/ 海津美樹/笠原明美/風間百合子/春日カズエ/鹿住富美子/加藤禎/ 加藤良子(よしこ)/加藤良子(りょうこ)/金子孝子/金田直子/ 金平美鈴/加村靖子/河内千恵子/川瀬亜由美/川瀬千賀子/木戸ミツ/ 木伏美佐子/木伏由里美/木村ひろみ/熊木留美子/倉又茂子/呉井康子/ 黒田真奈美/剱持文子/小池照子/小島さち子/小島美津子/後藤順子/ 小林恭子/小林幸子/小林達子/小林みち子/小林みつ子/小林靖夫/ 小林涼子/小森和子/近藤宏子/坂爪文子/坂牧信子/佐藤久美子/ 佐藤淳子/佐藤智子/佐藤房子/佐藤まさ子/佐藤美智子/佐藤裕子/ 佐野民子/佐野朝子/佐野政人/品田浩代/柴田弘子/清水泉/ 志村佳子/霜越静子/周佐慶子/白井清美/白井順子/杉原眞之/ 鈴木淑子/瀬高峰子/瀬戸詢子/外丸直子/高井和代/髙井文代/ 髙桑和子/高田忍/髙橋朗子/瀧澤和子/田中美恵子/田中恵香/ 田村真佐子/千葉ヒロ子/土田眞理/冨樫榮子/外山玲子/永井キクイ/ 長井文子/中川久美子/永松劜子/中村和巳/中村京子/南雲美幸/ 難波美津子/錦織麗子/根岸孝子/野口京子/長谷川好/林依子/ 原田七重/平川文枝/廣田恭子/藤田恵美子/堀水克也/間瀬美恵子/ 松沢直子/松山喜代美/丸山恭子/宮川絢子/宮崎節子/宮澤ケイ/ 八木拓真/矢澤敏之/谷内田シズ子/山口隆平/山﨑静/山田尚子/ 山田美恵子/大和紀子/山吹京子/若杉美津江/渡辺享子 (2)録音図書製作(64名) 相澤有紀/浅野美智子/石田景子/五十川直子/稲冨かづ子/今井薫子/ 今井智子/遠藤直子/大関江美子/大平綾子/小川純子/小川雅子/ 長部亨子/小柳明子/嘉藤百合/狩谷ケン子/北澤江利子/北村房子/ 木村己与/鯉江初子/小林喜代子/小松栄子/齋藤久美子/斎藤敬子/ 齋藤源一郎/斎藤正子/酒井和江/坂上郁代/笹原春美/新保裕美子/ 杉坂明子/杉山よし子/鈴木陽子/須田真由美/須藤幸代/高橋清恵/ 髙橋房子/高橋百合子/塚田和子/戸島美江/冨所純子/外山正代/ 永井美智代/長澤智子/中村一江/中村しのぶ/中村直人/野村裕美/ 長谷川裕子/波田野順子/早川京子/林章子/樋山恵美子/平田栄子/ 深井妙子/布施みさ子/前田久美子/水落百合子/山田いずみ/山田草子/ 山田久美子/山本恵子/山森玲子/吉倉千恵 (3)テキストデイジー製作(28名) 石崎雅裕/大津千恵子/荻野妙子/小幡厚子/小柳千栄子/貝瀬ケイ子/ 川瀬千賀子/杵淵徹/桐生祥子/桑原はるみ/小池博美/小林喜代子/ 齋藤源一郎/酒井幸子/佐藤千枝子/佐野民子/鈴木俊一/須田幸子/ 高野修子/田沢鈴江/田中啓子/寺澤茂子/外山正代/野澤直美/ 林章子/山田久美子/横田好子/渡邉敏栄 (4)その他図書の装備や貸出返却の作業等でご協力いただいた方々(15名) 浅井優子/笠巻高夫/加藤良子/金子征子/川崎眞理子/後藤令子/ 佐々木恵/周佐慶子/平由希子/田村仁/中村一江/林章子/ 早通三枝子/山形百合子/若林康平 ○自立支援室より ■ ふれあい・いきいきサロンのご案内 「ふれあい・いきいきサロン」の1月から2月の開催のお知らせです。 毎月第1と第3木曜日に新潟ふれ愛プラザで開設しています。 ご自分の見え方の悩みや生活の工夫、地域の話題など、皆さんでお話しし、情報交換をしています。 最近は、登山に関することや一人暮らしでの困りごとなどのお話がでていました。 皆さんお誘い合わせのうえ、お気軽にお越しください。事前の申し込みは不要です。 日時 1月4日、1月18日、2月1日、2月15日    いずれの日も13時30分から15時00分 場所 新潟市江南区亀田向陽1-9-1新潟ふれ愛プラザ 2階 研修室 ***** 3 県内および全国のニュースや視覚障害に関連する動向 ■ 新聞・マスコミ情報(日視連情報より抜粋) 1.無人駅 遠隔案内を体験 大分 視覚障害者9人参加 (2023年9月13日 読売新聞 西部朝刊) JR九州大分支社は、7月から無人駅となった高城駅で、利用客の案内を遠隔で行うスマートサポートステーションの体験会を開いた。 離れた場所にある「サポートセンター」のオペレーターが、監視カメラを通じて客の安全を見守り、インターホンで案内する。10駅で導入。 遠隔係員対応精算機も新設。視覚障害者9人参加。 2.公立図書館に「りんごの棚」広がる (2023年9月26日 愛媛新聞 朝刊、京都新聞 朝刊) 2019年の読書バリアフリー法制定もあり、スウェーデンの図書館が発祥とされる障害のある子どもたちを対象にした本の棚「りんごの棚」が全国各地の公立図書館で広がっている。 豊島区立中央図書館(東京都)は3月に新設。市立でも京都府向日市立図書館などでの常設を報道。 3.視力異常 早く見つけて 3歳児健診に新検査導入進む (2023年9月27日 中国新聞 朝刊) 生後、ものを見る力は成長とともに発達しはっきりと見えるようになる。しかし、その発達が妨げられると「弱視」になる可能性があり、早期に異常を見つけて治療する必要がある。 日本眼科医会は検査マニュアルを作成し、全ての自治体に送付。昨年度からは購入に対する国庫補助が始まり、導入する自治体は7割を超えた。 4.エスカレーターは立ち止まって 名古屋市条例施行 愛知 (2023年9月30日 毎日新聞) 名古屋市は10月1日、エスカレーターに立ち止まって乗ることを義務付ける条例を施行。全国で埼玉県に続いて2例目で、政令市では初めて。 ただ、罰則規定はなく、利用者のモラルに委ねる運用だ。「転倒は大変危険。ぜひStay Here」。河村たかし市長はこう呼びかける。 5.障害者差別の相談窓口設置 内閣府 (2023年10月15日 読売新聞朝刊) 内閣府は16日から、障害者差別の相談窓口「つなぐ窓口」を設置。内容に応じ相談先を紹介する。設置期間は2025年3月下旬まで。 来年4月に施行される事業者の合理的配慮義務化前に体制を充実。 専用ダイヤル(0120・262・701) メール(info@mail.sabekai-tsunagu.go.jp) 6.視覚障害者 駅での安全確認 駅員と歩く体験会 新潟 (2023年10月20日 読売新聞 朝刊) 17日、駅舎や踏切の注意点を視覚障害者と駅員らが確認する体験会が新潟市の鉄道工事会社第一建設工業の研修センターの実物大施設で開催された。 今回で3回目。遮断機がおりた場合、内側からレバーを押し上げ脱出できることや点字ブロック、段差の位置などを確認、初めて、「災害時の救済はしご」の降車体験も行った。 7.JR鉄道 増える無人駅 利益か安全か、会社と住民の思い (2023年10月29日 静岡新聞 朝刊) JRで無人駅が増え、全国6社の計4368駅のうち58%に駅員がいない。 利用客の減少や駅員不足を理由に少しでも利益を出したい会社側と、便利さや安全を求める住民の思いが、ぶつかり合っている。 憲法が保障する移動の自由をおかされたとして無人駅については裁判でも争われている。 8.視覚障害者用アプリ実験 点字ルート 音声などで誘導 熊本 (2023年10月31日 読売新聞 西部 朝刊) 崇城大(熊本市)の工学部建築学科の学生らが、自動運転などに使われる空間認識技術を活用し、スマートフォン上でルートを表示させ、音声や振動で目的地に誘導するアプリ 「AR点字ブロックナビ」の開発に取り組んでいる。ルートを外れると警告する。点字ブロックがない市街地での検証結果を踏まえて実用化を目指す。 9.国会図書館「デジタルシフト」加速 ネットでの閲覧、個人でも (2023年11月3日 朝日新聞 東京朝刊) 開館75周年を迎え国立国会図書館が「デジタルシフト」を掲げて、インターネットで所蔵資料を公開し、個人閲覧も可能にするなど、収集保存施設というイメージを脱皮して、 より幅広い利用者を意識したサービスの拡充を進めている。こうした試みに、図書館関係者の評価は概して高い。 ***** 4 利用者参加コーナー ■ 文芸投稿コーナー このコーナーでは当センターの利用者の方に投稿いただいた俳句、短歌、川柳をご紹介していきます。 なお、掲載の順番は受付順といたします。 【俳句】 老妻の 丸い肩揉む 秋日向 (ろうさいの まるいかたもむ あきひなた) 歌いつつ 散り行く紅葉 目な裏に (うたいつつ ちりゆくもみじ まなうらに) 少食の 妻もお代わり 栗お強 (しょうしょくの つまもおかわり くりおこわ) 小林恒雄 【短歌】 稲わらの 中で遊びし 幼き日 セピア色した 遠き思い出 (いなわらの なかであそびし おさなきひ セピアいろした とおきおもいで) 妹が 手塩にかけて 作りしは フレッシュグリーンの シャインの粒や (いもうとが てしおにかけて つくりしは フレッシュグリーンの しゃいんのつぶや) 坂上香代子 彼岸花咲いたよ 秋になったんだね 半月遅れの 中日参り (ひがんばなさいたよ あきになったんだね はんつきおくれの ちゅうにちまいり) ありがとう 猛暑に耐えた コオロギが 眠れぬ吾に コロロ鳴いてる (ありがとう もうしょにたえた コオロギが ねむれぬわれに コロロないてる) 久々に 昔の友を たずねれば 主亡くなりし せめてお花を (ひさびさに むかしのともを たずねれば ぬしなくなりし せめておはなを) でんでん虫 秋茄子の あく抜きをする 水音の 透き通りつつ 季移りゆく (あきなすの あくぬきをする みずおとの すきとおりつつ ときうつりゆく) 落ち葉踏み 落ち葉の林に 佇みぬ かさっと一枚 また落ちて来る (おちばふみ おちばのはやしに たたずみぬ かさっといちまい またおちてくる) 交差点 アイドリングの はたと絶え 満員バスに 静けさとがる (こうさてん アイドリングの はたとたえ まんいんバスに しずけさとがる) 上林洋子 投稿いただきました4名の皆様ありがとうございました。 文芸作品募集要領 1 募集 俳句、短歌、川柳の3部門のうちいずれかひとつ 2 募集作品   毎回お一人各3句、3首以内、自作、未発表の作品。誤字、誤読などを防ぐため漢字や語句にはふりがなをつけてください。 3 次回掲載応募締切  1月5日(金曜日)までに当センター必着。 4 その他(表彰の実施)  掲載した作品について、にいがたアイサポートセンター内で審査を行い理事長賞を設け、翌年度の4月号で発表いたします。   ■ アイサポートお悩み掲示板 視覚障害にまつわる普段のお悩みや困りごとで、普段誰に聞いてよいかわからない質問や生活の困りごとをお寄せいただき、 視覚障害者情報センターや自立支援室を含めたアイサポートセンターの職員がアイサポートだよりの中でお答えするコーナーです。 それでは今回のお悩みと回答をご紹介します。 (相談者:長岡のNさんより) 来年から新しい紙幣に変わると聞いています。どのように変わるのか、刻印がどうなるのかなどを知りたいです。 (アイサポートセンター職員の回答) ご質問ありがとうございます。新しい紙幣については皆さん気になるところだと思います。 国立印刷局のホームページ等を確認しながら変更点をまとめてみましたので参考にしてください。 <変更時期> 2024年7月前半頃(予定) <変更となる紙幣> 一万円札、五千円札、千円札 <全体における変更点> 図柄が変更になったほか、最新の偽造防止技術が用いられ、これまで以上にユニバーサルデザインが取り入れられています。 新たに取り入れられた偽造防止技術として、現行の「すき入れ」に加えて、新たに高精細なすき入れ模様が採用されました。 肖像の周囲に、緻密な画線で構成した連続模様が施されています。 またホログラム部分についても、3Dホログラムのストライプ型が新たに採用されました(ホログラムとはレーザーを使って立体画像を記録したもの)。 印刷された肖像が三次元で浮かび上がり、見る角度によって回転するという最先端技術を用いています。銀行券への採用は世界初の技術です。 ユニバーサルデザインの面では、年齢や国籍を問わずわかりやすいよう、アラビア数字の料額表示が大きくなり、中央付近に配置されたことが挙げられます(従来は漢字表記で中央に大きく印字されていました)。 また触って識別するためのマークについてもすべて11本の斜線に統一されました。斜線の付いている位置でお札の違いがわかるようになっています(詳細は後述)。 ○新一万円札 オモテ面の図柄が、生涯において500もの企業設立などにかかわり、“日本近代社会の創造者”と言われている渋沢栄一、 裏面は「赤レンガ駅舎」として親しまれた歴史的建造物(重要文化財)の東京駅(丸ノ内駅舎)になりました。サイズは現在の一万円札と同じです。 触って識別するためのマークは11本の斜線がオモテ面の左右中央についています(従来はかぎ型)。 ○新五千円札 オモテ面の図柄が、生涯を通じて女性の地位向上と女子教育に尽力した教育家である津田梅子、 裏面は古事記や万葉集にも登場し、古くから親しまれている花「フジ(藤)」になりました。サイズは現在の五千円札と同じです。 触って識別するためのマークは11本の斜線がオモテ面の上下中央についています(従来は八角形)。 ○新千円札 オモテ面の図柄が、破傷風を予防・治療する方法を開発した微生物学者で、「近代日本医学の父」と呼ばれている北里柴三郎、 裏面は江戸時代の浮世絵師・葛飾北斎の代表作で知名度も高く、世界の芸術家に影響を与えた「富嶽三十六景(神奈川沖浪裏(おきなみうら))」になりました。 サイズは現在の千円札と同じです。触って識別するためのマークは11本の斜線がオモテ面の左下と右上の2カ所についています(従来は横棒)。 なお、新紙幣の発行後も、現在の紙幣は変わらず使用できます。 新紙幣が発表されたことで、「現在の日本銀行券が使えなくなるため回収する」などの詐欺行為が懸念されており、注意が呼びかけられているようです。 以上、ご質問をくださった利用者様、ありがとうございました。 本コーナーでは引き続き皆様からのお悩みを受け付けております。 アイサポートセンターの職員が知っているノウハウや知識がお役に立てそうなことであれば、内容は問いません。 募集要項は以下の通りです。 <募集要項> (1)応募方法 お電話またはメールで受け付けます  TEL 025‐381‐8111 メール tosyo@ngt-shikaku.jp (2)応募時に必要な情報  ①お悩みや困り事の内容  ②記事掲載用のお名前(ペンネーム)  ③投稿者のお名前(後日内容について確認を取る場合の連絡用) (3)2024年2月号の応募締切:2024年1月10日(水曜日)17時まで (4)注意事項  紙面の関係上で回答を掲載することができない場合や、個人の特定につながるような困り事やお悩みについては、個別でお答えをさせていただきますので、あらかじめご了承ください。 ***** 5 県内主要文化施設の催事情報 施設名、所在地、問い合わせ先電話番号、催事名の順に掲載いたします。 新型コロナウイルスの感染状況等によっては、中止または延期となる可能性があります。ご利用にあたっては直接施設に電話等でご照会ください。 <野外施設、博物館> ◆国営越後丘陵公園(長岡市宮本東方町字三ツ又1950番1) お問い合わせ 電話 0258‐47‐8001 【催事情報】 えちごスノーワールド (1月上旬から2月下旬) ◆新潟県立植物園(新潟市秋葉区金津186番地) お問い合わせ 電話 0250‐24‐6465  【催事情報】 企画展示「新春展」(1月4日から2月4日) ◆新潟県立歴史博物館(長岡市関原町1丁目字権現堂2247番2) お問い合わせ 電話 0258‐47‐6130         【催事情報】 冬季テーマ展示「越後の木綿(もめん)いまむかし」(1月13日から2月25日) ◆新潟市歴史博物館 みなとぴあ(新潟市中央区柳島町2-10) お問い合わせ 電話 025‐225‐6111 【催事情報】 収蔵品・新収蔵品展(12月16日から1月28日) <音楽関連> ◆新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ(新潟市中央区一番堀通町3‐2) お問い合わせ 電話 025‐224‐5521(チケット専用ダイヤル) 【催事情報】 りゅーとぴあジルベスター・コンサート2023(12月31日) ◆新潟市秋葉区文化会館(新潟市秋葉区新栄町4番23号) お問い合わせ 電話 0250‐25‐3301  【催事情報】 ニューイヤーコンサート~映画音楽とともに~(1月8日) ◆長岡リリックホール(長岡市千秋3丁目1356番地6)  お問い合わせ 電話 0258‐29‐7715 【催事情報】 12月から1月の催事はありません ◆見附市文化ホール アルカディア(見附市昭和町2丁目1番1号) お問い合わせ 電話 0258‐63‐5321 【催事情報】 オリジナルミュージカル「アツタ外伝」(12月23,24日) ◆上越文化会館(上越市新光町1丁目9番10号) お問い合わせ 電話 025‐525‐4103 【催事情報】 12月から1月の催事はありません <美術関連> ◆新潟県立万代島美術館(新潟市中央区万代島5‐1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階)  お問い合わせ 電話 025‐290‐6655 【催事情報】 コシノジュンコ 原点から現点 (2月22日から5月26日) ◆新潟市美術館(新潟市中央区西大畑町5191‐9) お問い合わせ 電話 025‐223‐1622 【催事情報】 発掘された珠玉の名品 少女たち(1月21日まで) ◆新潟市新津美術館(新潟市秋葉区蒲ケ沢109‐1) お問い合わせ 電話 0250‐25‐1300 【催事情報】 笹岡了一と新潟光風会の作家たち(1月20日から3月10日) ◆新潟県立近代美術館(長岡市千秋3丁目278‐14) お問い合わせ 電話 0258‐28‐4111 【催事情報】 尼崎市コレクション 白髪一雄(しらがかずお)(1月13日から2月25日) *****   6 生活便利情報コーナー 見えなさ、見えにくさを抱えておられる方の日頃の生活を便利にするグッズや機器等をご紹介するコーナーです。 今回はスマートフォンアプリの『BeMyEyes(ビーマイアイズ)』をご紹介します。 BeMyEyesとは、直訳すると「私の目になって」です。App Store(アップストア)とGoogle Play(グーグルプレイ)から配信されているアプリで、 見えにくい・見えない人とボランティアがビデオ通話をして、目の前にある物を知りたいとき簡単にボランティアのサポートを受けられます。 例えば缶詰のラベルを読んでほしい、消費期限を教えてほしい、お店の入り口を教えてほしい、バスの時刻表を教えてほしい、など少しのお手伝いが必要なときに 最初に電話をとったボランティアの方の視覚を借りて助けてもらうことができます。 依頼する方もボランティアも匿名で、ボランティアはカメラを通じて画面に映った情報しか分かりません。 BeMyEyesをインストールしたらアプリを起動し、「サポートを受ける」ボタンを押して「ボランティアに通話する」を選択します。 その後、電話をとったボランティアと繋がり、サポートを受けることができます。 App Store、Google Playともに無料でインストール・使用することができます。初めてアプリを起動したときはメールアドレスや名前などの登録が必要です。 注意:氏名や住所や電話番号など個人情報が記載された物(クレジットカードやマイナンバーカードなど含む)をカメラに写すと相手に情報流出し危険です。 カメラで写すものに注意しましょう。 ***** 7 編集後記 朝夕の冷え込みが増し、寒さが身に染みる季節となってきました。 昨年は大阪でほとんど雪のない冬を過ごしていたため、新潟の雪を乗り越えられるか不安に感じています。 しかし、鍋などの温かい食べ物がとてもおいしく感じる季節でもあります。 今年は久々に私の地元、秋田のきりたんぽ鍋を食べたいと思います。 皆様の2023年はいかがでしたでしょうか?今年もにいがたアイサポートセンターをご利用いただいた皆様、ご協力いただいた皆様はありがとうございました。 これからクリスマスや年末大掃除、お正月と沢山のイベントが待っていますが、寒い日が続きますので皆様も体調を崩さないようお過ごし下さい。 それでは、来年2024年もどうぞよろしくお願いいたします。 (自立支援室 吉田) *****   ※この「にいがたアイサポートだより」は、にいがたアイサポートセンター の利用者および関係団体向けとして無料で発行しております。 ~にいがたアイサポートセンターとは?~ 協会の施設の4部門(本部事業、視覚障害者情報センター、自立支援室、地域活動支援センター日だまり)をまとめた呼称です。 ※よりタイムリーな情報については、視覚障害者情報センターにてメール配信サービスをおこなっておりますので、そちらもご活用ください。    ※新潟県視覚障害者福祉協会では、点字資料の製作、CD、デイジーなど録音物の製作を承っております。お気軽にお問い合わせください。 (連絡先 電話025‐381‐8130 印刷事業部) ※このたよりの点字版製作にあたっては、新潟県視覚障害者福祉協会宛ての競輪の補助金で購入した点字プリンターを使用しております。      次号2024年2月号は、2024年2月9日頃発行予定です! にいがたアイサポートだより 第8号 2023年12月 (メールにいがた165号/福祉だより第124号) 発行:にいがたアイサポートセンター 新潟県視覚障害者情報センター 社会福祉法人 新潟県視覚障害者福祉協会 (掲載に関する連絡先:新潟県視覚障害者情報センター) 〒950‐0121 新潟市江南区亀田向陽1‐9‐1 新潟ふれ愛プラザ内 TEL 025‐381‐8111 FAX 025‐381‐8115 メール tosyo@ngt-shikaku.jp ホームページ http://ngt-shikaku.jp/ 郵便振替:00510‐5‐93600