にいがたアイサポートだより 第15号 2025年2月発行 (メールにいがた172号/福祉だより第131号) ~ 今号の目次 ~ 1 みちしるべ ~アイサポートセンター代表挨拶~ 2 アイサポートセンターからのお知らせ ○県視覚障害者情報センターより  休館日のお知らせ / 住所変更等の連絡のお願い / 令和7年度のプレクストーク貸出継続確認について /  プレクストークPTN3(再生専用機)の価格改定のお知らせ / 県内における大活字本(拡大本)の利用について / ○自立支援室より  ふれあい・いきいきサロンのご案内 ○事務局より  アイフェスタにいがた 2024開催報告 / 日本視覚障害者団体連合 北信越ブロック大会新潟大会開催報告 3 利用者参加コーナー  文芸投稿コーナー / アイサポートお悩み掲示版:ナビレンスとは 4 県内主要文化施設の催事情報 5 生活便利情報コーナー 今号のテーマ:『合ピタカップ』 6 編集後記 (自立支援室・山口) ***** 1 みちしるべ~アイサポートセンター代表挨拶~ 新潟県視覚障害者福祉協会 理事長 木村弘美 1年でいちばん寒さの厳しい時期、春の便りが待ち遠しいですね。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。 11月30日・12月1日の両日新潟市のアートホテルにて北信越ブロック大会を開催し、「能登半島地震から学ぶ」をテーマに研修会を行いました。 最も被害の大きかった石川県ではいまだに以前の住まいや仕事に戻れない方々がおられることが報告されました。 大会中に設置した募金箱には能登半島地震からの復興を願う参加者からあたたかい義援金をよせていただきました。 義援金は石川県視覚障害者協会へお送りしました。参加してくださった皆様ありがとうございました。今年は穏やかな一年でありますようにと心から願うばかりです。 さて、視覚障害者に関連する記念日をいくつかご紹介します。 3月18日 「点字ブロックの日」、4月最終水曜日「国際盲導犬の日」、10月1日「眼鏡の日」、10月15日「国際白杖の日」、 11月1日「点字の日(日本点字制定記念日)」です。 そして、皆様にぜひ覚えていただきたい記念日が12月3日「視覚障害者ガイドヘルパーの日」です。 この記念日は、同行援護事業のさらなる広がりと発展を願うとともに、ガイドヘルパーさんに対する感謝の意を表すことを大きな目的として、令和5年12月3日に制定されたものです。 12月3日に東京で開催された記念式典に参加するとともに、市ケ谷駅前にて行われたアピール活動にも参加してまいりました。 また、記念日週間の12月5日に亀田駅改札前にて宣伝用ポスターを掲げ、チラシとティッシュを配布しました。これからも機会をとらえて周知活動に努めます。 視覚障害者が自由に外出できる環境を実現するために、同行援護事業をもっと使いやすい制度にしていかなければなりません。 6月に開催された日視連全国大会では新潟県と多くの加盟団体から提出された同行援護制度の充実を求める要望が採択され、国への要望活動に繋がっています。 ガイドヘルパー不足、公共交通機関を利用できない地域における車の利用、利用時間の自治体間格差解消等の課題の解決は簡単ではありませんが、あきらめることなく取り組んでまいります。 ***** 2 アイサポートセンターからのお知らせ ○県視覚障害者情報センターより ■休館日のお知らせ 今号発行日以降の休館日予定は以下の通りです。 <2月>17日(月曜日)、24日(月曜日)、25日(火曜日)、26日(水曜日) <3月>3日(月曜日)、10日(月曜日)、17日(月曜日)、21日(金曜日)、24日(月曜日)、31日(月曜日) <4月>7日(月曜日)、14日(月曜日)、21日(月曜日)、28日(月曜日)、30日(水曜日) ※開館日の受付時間は午前9時から午後5時までです。 ■住所変更等の連絡のお願い 年度末にかけて、引っ越しシーズンとなります。住所・電話番号・メールアドレス等変更がある方は、当センターまでご連絡をお願いします。 また引っ越しに限らず、直近で電話番号やメールアドレス等を変更し、当センターまで連絡されていない方がおられましたら、この機会にお知らせください。 利用者の皆様へのスムーズなサービス提供のため、ご協力をお願いいたします。 ■令和7年度のプレクストーク貸出継続確認について 当センターでは、視覚障害者用ポータブルレコーダー(プレクストーク)の貸出を行っています。 この貸出は、一人でも多くの利用者にデイジー図書の快適さを実感していただくこと、購入検討用にお試しいただくことを主な目的に実施しているものです。 2025年2月時点で当センターから機器を借り受けている方については、当センターより確認の連絡をいたしますので、ご協力をお願いいたします。 また、貸出希望は随時受付しております。電話、メール等で当センターへお申し込みください。 なお、当センターで保有している貸出機器の台数は限られているほか、近年は貸出件数も増えており、在庫が非常に少なくなっています。 ご希望に添えない場合もありますので、予めご了承ください。 (1)現在機器を借り受けている方  2月下旬頃より当センターから、利用状況並びに返却のお願い又は継続希望の有無等を電話で確認させていただきます。 (2)貸出決定方法  貸出機器の在庫に限りがありますので、視覚障害の程度、日常生活用具給付事業利用の可否、借受けの理由等を参考に、優先度の高い方から決定させていただきます。 (3)貸出期間  令和7年度内での必要期間の貸出となります。 (4)借受けにあたっての確認事項  ア 借受けしている方が、当センターにおいて3か月以上にわたりデイジー図書、デイジー雑誌、一般CDの貸出実績がない場合は、機器の貸出を中止する場合があります。  イ 年度の途中で、優先度の高い方から申込みがあった場合は、優先度の低い方から順に返却してもらうことがあります。  ウ 故障の原因が借受している方の故意または過失による場合、修理にかかる実費(送料・検査料含む)をご負担いただいております(マニュアルに沿った通常の使用方法で故障した場合を除く)。  エ 機器の送料は、借受けしている方の負担となります。 (5)問い合わせ  新潟県視覚障害者情報センター プレクストーク貸出担当  電話:025‐381‐8111 FAX:025‐381‐8115  Eメール:tosyo@ngt-shikaku.jp ■ プレクストークPTN3(再生専用機)の価格改定のお知らせ 録音図書の再生専用機であるプレクストークPTN3の販売価格が以下の通り値上げとなる旨、製造メーカーのシナノケンシ社よりお知らせがありましたので、情報共有いたします。 従来は標準小売価格が48,000円(非課税)でしたが、2025年1月14日より60,000円(非課税)となります。 改定理由としては昨今の急激な原材料費や物流コストの高騰により、メーカーの経営努力だけではこの価格を維持することが困難となったためです。 なお、サピエへの接続も可能な上位機種・プレクストークPTR3については、部品調達コストの高騰により同様に厳しい状況が続いてはいるものの、現時点では85,000円の価格を維持するとのことです。 ただし、調達コストの上昇が更に続いた場合は、値上げを検討させていただく可能性もあるとのことでした。 ご購入を検討されておられる方は価格の変更にご注意ください。 ■県内における大活字本(拡大本)の利用について ロービジョンの当センター利用者の方から、大活字本を読みたいとのご要望をいただきましたので、利用方法についてご案内いたします。 残念ながら当センター(点字図書館)では大活字本は所蔵しておりませんが、県立図書館、各市町村立図書館で所蔵しているところが多くあります。 この度公共図書館に確認を行ったところ、大活字本は、新潟県内には合わせて1万2千冊以上あることが分かりました。 大活字本を読みたい方は、県立もしくはお住いの自治体の市町村立図書館にぜひ確認してみてください。 その図書館にはなくても、図書館同士での貸し借りができますのでお近くの図書館を通じてご希望の本が借りられる可能性があります。 また一部の公共図書館では、デイジー図書、音楽CD等を所蔵しているほか、視覚障害者の方が利用できるサービスを行っているところもありますので、ご興味のある方はぜひお問い合わせください。   ○自立支援室より ■ふれあい・いきいきサロンのご案内 「ふれあい・いきいきサロン」3月から4月の開催のお知らせです。毎月第1と第3木曜日に新潟ふれ愛プラザで開設しています。 ご自分の見え方の悩みや生活の工夫、地域の話題など、皆さんでお話し、情報交換をしています。 最近は、家族の介護施設利用やガイドヘルパーと映画館に行ったことなどのお話がでていました。 皆さんお誘い合わせのうえ、お気軽にお越しください。事前の申し込みは不要です。 日時 3月6日、4月3日、4月17日    いずれの日も13時30分かR15時00分 場所 新潟市江南区亀田向陽1‐9‐1新潟ふれ愛プラザ 2階 研修室 ○事務局より ■アイフェスタにいがた 2024開催報告 10月6日(日曜日)小千谷市民学習センター楽集館を会場に開催したアイフェスタにいがた2024では、 3階ホールにおいて、開会式に続きパネルディスカッション「新潟の防災」で小千谷市ほか3地域の地区会長から中越地震の体験談、防災の勉強会などの取り組みをお聞きしたほか、 アトラクションとしてバイオリンの演奏を行いました。 また、2階おぢや震災ミュージアムそなえ館において多くの方から中越地震時の実体験に参加してもらい、参加者からは好評を得ました。 当日は地元小千谷市のほか、上越、長岡、加茂、新潟からバス利用で参加総数135名と多くの方々から参加していただくことができました。 福祉機器展及び体験会では、クシヤ株式会社による「シグナルエイドほか音声ガイドシステムの体験」、 長岡市のメガネと補聴器の朝日堂による「拡大鏡、拡大読書器、単眼鏡、遮光眼鏡等の展示」、株式会社Ashirase(あしらせ)による「ナビゲーションシステムアシラセの体験」、 NPO法人NICA(ないか)による「コード化点字ブロックの体験」、日本視覚障害者ライフデザイン協会による「移動支援アプリナビレンスの体験」と例年にない5社の参加により内容の濃い機器展となりました。 また、3階相談室において新潟県眼科医会と共催でビジョンサポート相談会を同時開催したほか、2階学習室においては眼科医会による研修会 「ビジョンサポートの現状について」が県内の眼科医、視能訓練士等20名の参加により行われ、ロービジョン相談の実態などについて活発な意見交換がなされたところです。 これからも眼科医会の先生方と共に県内の見えない方、見えにくい方の支援に努めてまいります。 ■日本視覚障害者団体連合 北信越ブロック大会新潟大会開催報告 11月30日(土曜日)、12月1日(日曜日)の両日、新潟市のアートホテル新潟駅前を会場に令和6年度日本視覚障害者団体連合北信越ブロック大会を開催し、会員ならびに関係者120名が参加しました。 1日目の開会式では開催県を代表して木村理事長の挨拶、新潟県知事(代理出席:新潟県福祉保健部参事障害福祉課島田課長)、新潟市長(代理出席:新潟市福祉部今井部長)の祝辞をいただきました。 この後研修会に移り、石川県視覚障害者協会米島理事長、当協会評議員眼科医の張替医師を講師に、日本視覚障害者団体連合竹下会長をオブザーバーに迎え、 「能登半島地震から学ぶ」をテーマに、米島理事長からは「能登半島地震で被災した地域の状況と視覚障害者に対する支援の取り組みの概要、 復興に向けた課題や避難および避難生活における課題」について、張替医師からは「2016年に日本ロービジョン学会が作成した災害対応リーフレットの作成経緯、 災害が起きたときに備えておきたいポイント等」の発表がありました。 続いての中央情勢報告では竹下会長より「重点課題に対する取り組み状況としてマイナ保険証の扱い等」について報告がなされました。 代表者会議、青年部会・スポーツ協議会、女性部協議会の各分科会では「日視連への陳情書の内容や危険防止のための歩きスマホの禁止など全国大会提出議題の審議等」、 「各県でのスポーツの取り組み状況や青年部での活動の紹介、STT(卓球)の団体選の持ち方の協議等」、 「視覚障害者が介護をする立場になった時の情報交換や来年度開催の全国大会(新潟県)の役割分担等」についてそれぞれ活発な討議や各県の情報交換が行われました。 100名が参加した懇親会では、ビールや新潟の地酒を酌み交わし、各県代表者12名によるカラオケが場を盛り上げました。 2日目は、各分科会の報告、会場ロビーではクシヤ株式会社及び株式会社エクシオテックによる「シグナルエイドほか音声ガイドシステムの展示」、 有限会社キザキによる「白杖の展示」、さらに当協会自立支援室による「拡大読書器やiPhone(アイフォン)等の展示」のミニ福祉器具展を開催し、 また当協会日だまりによる授産品の販売も行いました。大会中に設置した募金箱には能登半島地震の復興を願う多くの参加者からの義援金が寄せられました。 閉会式では次期開催県の長野県視覚障害者福祉協会青木理事長の挨拶に続き、当協会藤林理事の閉会宣言で2日間にわたる大会を締めくくりました。  ***** 3 利用者参加コーナー ■文芸投稿コーナー このコーナーでは当センターの利用者の方に投稿いただいた俳句、短歌、川柳をご紹介していきます。 なお、掲載の順番は受付順といたします。 【俳句】 大晦日 歯間ブラシも ねんいりに (おおみそか しかんブラシも ねんいりに) 調理器の 声にいそいそ 初厨 (ちょうりきの こえにいそいそ はつくりや) 今日だけは 大きな声で 鬼は外 (きょうだけは おおきなこえで おにはそと) 角張 陽子 謹んで 令和七年 初詣 (つつしんで れいわななねん はつもうで) 新しい 夢てんこ盛り 老いの春 (あたらしい ゆめてんこもり おいのはる) 一品を 持ちよる友と 春の宴 (ひとしなを もちよるともと はるのえん) 石岡ヒロ子 「もう来たよ」 冬将軍が 窓たたき (「もうきたよ」 ふゆしょうぐんが まどたたき) 早朝に 鳴いて渡るや 北帰行 (そうちょうに ないてわたるや ほっきこう) 坂上香代子 【短歌】 小バトがね 横断歩道 右左 車来ぬ間に ヨチヨチ渡った (こばとがね おうだんほどう みぎひだり くるまこぬまに よちよちわたった) 物騒な 世の中だから 年金日 家出するよに 銀行へ行く (ぶっそうな よのなかだから ねんきんび いえでするよに ぎんこうへゆく) そんな金 持ってないわと つぶやけば ここにあるよと SNSが (そんなかね もってないわと つぶやけば ここにあるよと エスエヌエスが) でんでんむし コンサート ホールに響く 歌声に 夢二の世界に 我酔いしれる (コンサート ホールにひびく うたごえに ゆめじのせかいに われよいしれる) 秋の日の 釣瓶落としの 夕暮れに 「夕やけこやけ」 歌いて帰る (あきのひの つるべおとしの ゆうぐれに 「ゆうやけこやけ」 うたいてかえる) 坂上香代子 新玉に 良きこと多く あればよし 孫子の笑顔 ばばもうれしや (あらたまに よきことおおく あればよし まごこのえがお ばばもうれしや) 早過ぎよ 夫七十五 あっけなく 別れも告げず 眠るごとくに (はやすぎよ つまななじゅうご あっけなく わかれもつげず ねむるごとくに) 雪の朝 轍の跡を 歩き行く 転ばぬように 杖をたよりに (ゆきのあさ わだちのあとを あるきゆく ころばぬように つえをたよりに) 小雪 伴いし 盲導犬も 霙踏む ほかに音なし 凍てつく朝 (ともないし もうどうけんも みぞれふむ ほかにおとなし いてつくあした) 子白鳥 盲導犬の そばに来て クワーッと鳴けり 故郷の庭 (こはくちょう もうどうけんの そばにきて クワーッとなけり ふるさとのにわ) 上林洋子 【川柳】 AIに 負けないように 五・七・五 (エーアイに まけないように ご・しち・ご) 大谷と 同じ時代を 生きられる (おおたにと おなじじだいを いきられる) 妻なくし 施設に入った 友がいる (つまなくし しせつにはいった ともがいる) テロメア クリスマス レシート置いて 行くサンタ (クリスマス レシートおいて ゆくサンタ) 恥ずかしや イルミネーション 裸の木 (はずかしや イルミネーション はだかのき) 医者通い してる間は 生きている (いしゃがよい してるあいだは いきている) でんでんむし  やんちゃだった 今はメロメロ おじいちゃん (やんちゃだった いまはメロメロ おじいちゃん) 十代の 頃の話に 長電話 (じゅうだいの ころのはなしに ながでんわ) 近況より 思い出ばなし クラス会 (きんきょうより おもいでばなし クラスかい) 小春 こたつさん 温もりうれし 夢ごこち (こたつさん ぬくもりうれし ゆめごごち) 吹雪の夜 雪女ほら 出るかもよ (ふぶきのよ ゆきおんなほら でるかもよ) 忘年会 次々歌う 昭和歌 (ぼうねんかい つぎつぎうたう しょうわうた) 小雪 初午よ 不景気風を 吹っ飛ばせ (はつうまよ ふけいきかぜを ふっとばせ) 如月は 四年に一度 背伸びする (きさらぎは よねんにいちど せのびする) 大寒が 明けて寒がり ホッとする (だいかんが あけてさむがり ほっとする) 渡辺幸栄 投稿いただいた皆様はありがとうございました。 <文芸作品募集要領> 1 募集 俳句、短歌、川柳の3部門 2 募集作品  毎回お一人各部門ごとに上限3句、3首以内、自作、未発表の作品。誤字、誤読などを防ぐため漢字や語句にはふりがなをつけてください。 3 次回掲載応募締切 3月4日(火)までに当センター必着。 4 その他(表彰の実施)  掲載した作品について、にいがたアイサポートセンター内で審査を行い 理事長賞を設け、翌年度の6月号で発表いたします。 ■アイサポートお悩み掲示板 視覚障害にまつわる普段のお悩みや困りごとで、普段誰に聞いてよいかわからない質問や生活の困りごとをお寄せいただき、 視覚障害者情報センターや自立支援室を含めたアイサポートセンターの職員がアイサポートだよりの中でお答えするコーナーです。 それでは今回のお悩みと回答をご紹介します。 (相談者:七草粥さんより) 視覚障害者の知人から「ナビレンス」という案内アプリの名前を最近耳にします。どのようなものなのでしょうか。 (アイサポートセンター職員の回答) ご質問ありがとうございます。「ナビレンス」はスマートフォンのカメラ機能を利用して専用のカラフルなコードを読み取ることで音声案内をしてくれる視覚障害者等を支援するアプリです。 たとえコードの正確な位置が分からなくても、スマホを周辺にかざしカメラで感知できればすぐに認識でき、離れた場所からでも読み取ることができるのが便利なポイントです。 iPhone(アイフォン)、android(アンドロイド)どちらでも使用できます。 日本では一部の公共交通機関、施設で導入されており、目標物までの距離や方向、任意の関連情報などを音声で教えてくれます。 博物館などではオーディオガイドとして活用されている事例もあります。 海外ではバス停や電車、地下鉄のリアルタイムでの時刻案内のほか、店頭で売られている商品のパッケージにも使用されており、見えない方・見えにくい方でも自分で選んで商品を購入できるようにされています。 また、ナビレンスは個人でも便利に使えます。 たとえば家にプリンターがあればコードを自分で印刷し、身の回りのものに貼り付けておくことで様々な確認に使うことができます(個人利用は無料で利用が可能)。 例えば、パソコンなどのパスワードが必要な機器にナビレンスのコードを貼っておくことで、自分でパスワードを音声確認できたり、購入した商品に貼ることで 賞味期限やお酒などの触覚だけでは中身が分からないものを識別することができます。 また、視覚障害の方の中には自宅の入口にナビレンスのコードを貼っておくことで建物を間違えないように利用している方もいます。 他にもファイルや引き出しに貼ることで書類などを分けて保管したり、電子レンジなどの機械に貼り、使い方を確認するなど自分で利用したい用途に合わせて活用ができます。 「自分が入れた情報が他人に見られてしまうのが心配…」と思われた方もいるかもしれませんが、個人用のコードは登録した端末からしか読み取りができないようになっているため、 自分が入れた情報を第三者がスマートフォンを利用しても読み込むことはできません。 自分のスマートフォンのみが読み取れる専用のコードを作ることも可能ということです。 ただ、家族や友人にのみ共有をしたい場合は最大5人まで共有することが可能です。 以下、参考までに日本での導入事例をご紹介します(ナビレンスホームページより抜粋【2023年4月更新】)。 ・神戸アイセンター(2020年実証実験開始。2022年4月正式導入) ・クレマチスの丘「ヴァンジ彫刻庭園美術館」(2020年試験導入。2021年正式導入) ・伊勢市役所実証実験(2022年1月実施) ・九州国立博物館(2022年正式導入。同年11月20日から手話提供開始) ・日本ライトハウス「アサヒ飲料自動販売機」実証実験(2022年6月実証実験実施、以降継続) ***** 4 県内主要文化施設の催事情報 施設名、所在地、問い合わせ先電話番号、催事名の順に掲載いたします。 内容については中止または延期となる可能性があります。ご利用にあたっては直接施設に電話等でご照会ください。 <野外施設、博物館> ◆国営越後丘陵公園(長岡市宮本東方町字三ツ又1950番1) お問い合わせ 電話 0258‐47‐8001 【催事情報】 えちごスノーワールド 開催中 2月24日まで ◆新潟県立植物園(新潟市秋葉区金津186番地) お問い合わせ 電話 0250‐24‐6465  【催事情報】 企画展示「にいがた花の陣」 開催中 5月11日まで ◆新潟県立歴史博物館(長岡市関原町1丁目字権現堂2247番2) お問い合わせ 電話 0258‐47‐6130         【催事情報】 冬季テーマ展示 「生活の証拠品が民具である 山口賢俊がまもったコレクション」 開催中 3月23日まで ◆新潟市歴史博物館 みなとぴあ(新潟市中央区柳島町2‐10) お問い合わせ 電話 025‐225‐6111 【催事情報】 新潟市歴史博物館 開館20周年記念 「生誕2 6 0 年の石川侃斎(かんさい)展 ~新潟町の人々に愛された南画家~」 開催中 3月30日まで <音楽関連> ◆新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ(新潟市中央区一番堀通町3‐2) お問い合わせ 電話 025‐224‐5521(チケット専用ダイヤル) 【催事情報】 春風亭一之輔 独演会2025  2月24日 ◆新潟市秋葉区文化会館(新潟市秋葉区新栄町4番23号) お問い合わせ 電話 0250‐25‐3301  【催事情報】 新・新潟市誕生20周年記念アキハ・ミュージカルプロジェクト《走れロコモーション2025》プレ公演 2月23日 ◆長岡リリックホール(長岡市千秋3丁目1356番地6)  お問い合わせ 電話 0258‐29‐7715 【催事情報】 仲道郁代プロデュース 第6回 三善晃記念「響き合うピアノ」実施報告会&演奏会 3月9日 ◆見附市文化ホール アルカディア(見附市昭和町2丁目1番1号) お問い合わせ 電話 0258‐63‐5321 【催事情報】 芸術祭2025 3月16日 ◆上越文化会館(上越市新光町1丁目9番10号) お問い合わせ 電話 025‐525‐4103 【催事情報】 第2回上越演芸大全 3月2日 <美術関連> ◆新潟県立万代島美術館 (新潟市中央区万代島5‐1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階)  お問い合わせ 電話 025‐290‐6655 【催事情報】 谷川俊太郎 絵本★百貨展 開催中 4月6日まで ◆新潟市美術館(新潟市中央区西大畑町5191‐9) お問い合わせ 電話 025‐223‐1622 改修工事のため、8月下旬まで休館です。 ◆新潟市新津美術館(新潟市秋葉区蒲ケ沢109‐1) お問い合わせ 電話 0250‐25‐1300 【催事情報】 共鳴(レゾナンス)、あるいは不協和音(ディソナンス) 新潟市美術館と新津美術館の両館所蔵品による 開催中 3月9日まで   ◆新潟県立近代美術館(長岡市千秋3丁目278‐14) お問い合わせ 電話 0258‐28‐4111 【催事情報】 皇室の名宝と新潟 開催中 3月16日まで ***** 5 生活便利情報コーナー 見えなさ、見えにくさを抱えておられる方の日頃の生活を便利にするグッズや機器等をご紹介するコーナーです。 今回はお米の計量カップ『合ピタカップ』(メーカー:三菱電機株式会社)をご紹介します。 合ピタカップは、お米1合または0.5合を計ることができる三菱電機独自の計量カップです。 底面は楕円形で倒れても転がりにくい設計です。1カップ用(180ミリリットル)をひっくり返すと0.5カップ用(90ミリリットル)を計れる両面使いのすぐれものです。 すりきりの口を狭くすることで計量の精度を高めています。側面には点字で180と90の表示があります。 大きさは幅約9センチ、奥行き約5センチ、高さ約8センチで重さは約30グラムです。 価格は2025年1月現在、日本点字図書館わくわく用具ショップで税込み360円です。 *****   6 編集後記(自立支援室・山口) この話は私の知り合いの弱視の女性から聞いた身の毛がよだつ恐ろしい話です。 夜、彼女が人気のない住宅地を一人で歩いていると、なんの前触れも無く前から生首がゆっくりとこちらに近づいてきました。 転瞬、彼女は恐怖に飲み込まれ体はみるみる硬直し脈動は激しく高まりました。その間にもソレは1歩また1歩と間合いを詰め…、いざ勇気を振り絞って改めて見ると… それはなんと歩きスマホの晴眼者の顔でした。 ちかごろは晴眼者の歩きスマホや歩きイヤホンが多く見られるようになりました。 と思えばスマホを片手に、道案内の音声をイヤホンで聞きながら歩く視覚障害者も増え、晴眼者への「ながらスマホはやめましょう」という注意喚起がなんだかどちらにも当てはまる時代になってきました。 人は画面を見るにしても音を聞くにしても、何かに集中すると目の前の安全確保が疎かになります。 自分の身を守るためにスマホは必ず立ち止まって使用し、歩き生首にならないよう心掛けたいものです。 (自立支援室・山口) ***** ※この「にいがたアイサポートだより」は、にいがたアイサポートセンターの利用者および関係団体向けとして無料で発行しております。 ~ にいがたアイサポートセンターとは? ~ 協会の施設の4部門(本部事業、視覚障害者情報センター、自立支援室、地域活動支援センター日だまり)をまとめた呼称です。 ※よりタイムリーな情報については、視覚障害者情報センターにてメール配信サービスを行っておりますので、そちらもご活用ください。    ※新潟県視覚障害者福祉協会では、点字資料の製作、CD、デイジーなど録音物の製作を承っております。お気軽にお問い合わせください。 (連絡先 電話025‐381‐8130 印刷事業部) ※このたよりの点字版製作にあたっては、新潟県視覚障害者福祉協会宛ての競輪の補助金で購入した点字プリンターを使用しております。  次号2025年4月号は、2025年4月11日頃発行予定です! 発行:にいがたアイサポートセンター 新潟県視覚障害者情報センター 社会福祉法人 新潟県視覚障害者福祉協会 (掲載に関する連絡先:新潟県視覚障害者情報センター) 〒950‐0121 新潟市江南区亀田向陽1‐9‐1 新潟ふれ愛プラザ内 TEL 025‐381‐8111 FAX 025‐381‐8115 メール tosyo@ngt-shikaku.jp ホームページ http://ngt-shikaku.jp/ 郵便振替:00510‐5‐93600