にいがたアイサポートだより 第9号 2024年2月発行 (メールにいがた166号/福祉だより第125号) 発行:にいがたアイサポートセンター 新潟県視覚障害者情報センター 新潟県視覚障害者福祉協会 ~目次~  1 みちしるべ ~アイサポートセンター代表挨拶 2 アイサポートセンターからのお知らせ ○県視覚障害者情報センターより  休館日のお知らせ / 住所変更等の連絡のお願い / 【再掲】3月のサピエ停止にともなう貸出サービスの変更点について /  令和6年度のプレクストーク貸出継続確認について / 視覚障害の情報窓口サイト「シカクの窓」の公開について /  国立国会図書館みなサーチの公開について / 令和5年度第2回図書選定委員会の結果報告 / センターボランティア等における功労表彰などの受賞者のご紹介 ○自立支援室より  ふれあい・いきいきサロンのご案内 / センスプレーヤー試用機を購入しました ○そのほか各種報告事項 3 関係団体からのお知らせ 4 県内および全国のニュースや視覚障害に関連する動向 5 利用者参加コーナー  文芸投稿コーナー / お悩み掲示板 今号のテーマ:「あしらせ」について 6 地域の公共図書館サービス紹介コーナー 7 県内主要文化施設の催事情報 8 生活便利情報コーナー 今号のテーマ:災害時の便利情報 9 編集後記 (視覚障害者情報センター・斎藤) ***** 1 みちしるべ~アイサポートセンター代表挨拶~ 新潟県視覚障害者福祉協会 理事長 木村弘美 節分が終わり、いよいよ春の到来を待ちわびる時節となりました。皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。 年明け早々に発生した大きな災害によって、平穏な日常の明け暮れがいかにありがたいことであるかを痛感させられました。 防災・災害時の避難等について、今一度皆様とともにしっかりと考えなければならないと思っております。 さて、12月3日は記念日「視覚障害者ガイドヘルパーの日」になりました。視覚障害者の外出を保障する仕組みの一つである同行援護が制度化されて10年が経過した現在、 同行援護を利用する視覚障害者は拡大の一途をたどっています。しかし、視覚障害者の社会参加を支える同行援護制度はいまだに社会で広く周知されているとはいい難い状況です。 そして、同行援護制度の担い手であるガイドヘルパーの不足が新潟県のみならず全国的に大きな課題となっています。 そこで、視覚障害者の安心安全な外出を支援するガイドヘルパーの必要性を社会に広く知っていただくために「視覚障害者ガイドヘルパーの日」が制定されました。 初めての記念日となる令和5年12月3日(日曜日)、日本視覚障害者センターにおいて開催された設立記念式典に参加するとともに式典終了後は高田馬場駅前において、 記念日を周知する宣伝活動にも参加してきました。 また、12月3日から10日は記念週間ということで、県視障協では12月7日(木曜日)ふれあい・いきいきサロンご参加の皆様にご協力いただきまして、記念イベントを実施しました。 県視障協では今年度は5月に同行援護従業者養成研修を開催し、11月には現在活動しているガイドヘルパー、サービス提供責任者に参加していただき、現任研修を行いました。 現任研修でいただいた様々な課題、同行援護を利用する当事者からのご意見や要望等を踏まえ、来年度の同行援護従業者養成研修を開催したいと思っております。 視覚障害者の心に寄り添い、的確に情報提供できるガイドヘルパーを一人でも多く養成できるよう、講師一同、力を合わせて養成研修に臨んでまいります。 皆様、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 ***** 2 アイサポートセンターからのお知らせ ○県視覚障害者情報センターより ■休館日のお知らせ 今号発行日以降の休館日予定は以下の通りです。 <2月>12日(月曜日)、13日(火曜日)、14日(水曜日)、19日(月曜日)、24日(土曜日)、26日(月曜日) <3月>4日(月曜日)、11日(月曜日)、18日(月曜日)、21日(木曜日)、25日(月曜日) <4月>1日(月曜日)、8日(月曜日)、15日(月曜日)、22日(月曜日)、29日(月曜日)、30日(火曜日) ※開館日の受付時間は午前9時から午後5時までです。 ■住所変更等の連絡のお願い  年度末にかけて、引っ越しシーズンとなります。住所・電話番号・メールアドレス等変更がある方は、当センターまでご連絡をお願いします。  また引っ越しに限らず、直近で電話番号やメールアドレス等を変更し、当センターまで連絡されていない方がおられましたら、この機会にお知らせください。利用者の皆様へのスムーズなサービス提供のため、ご協力をお願いいたします。 ■【再掲】3月のサピエ停止にともなう貸出サービスの変更点について 当センターの図書貸出管理に使用している「サピエ図書館」が2024年3月4日(月曜日)から3月27日(水曜日)10時(予定)までプログラム入れ替え等のため、使用できなくなります。 これにともない、該当期間はサピエ図書館での検索や図書データのダウンロードができなくなるほか、当センターでも貸出と返却の作業を行うことができなくなりますので、 以下のような特別体制をとる予定です。 【デイジー図書・点字図書について】 3月4日以降は約4週間、図書の貸出ができなくなりますので、サピエ停止期間を見込んで余裕を持った図書の貸出依頼をお願いします。 ◆貸出期間について  停止期間を考慮し、2月20日(火曜日)以降に皆様のお手元に届いた図書については貸出期間を3月27日(水曜日)まで延長とします。 ◆取り寄せ図書の貸出申し込み締め切り日  サピエ停止前の他館からの取り寄せ図書の貸出申し込みの締め切りを、2月23日(金曜日・祝日)17時とします。  サピエ停止期間中に利用されたい図書につきましてはこの日までにお申し込みください。  2月24日以降については、当センターにない図書のサピエ停止前の送付の確約ができませんので予めご了承ください。 ◆当センター蔵書の貸出申し込み締め切り日  当センターにある図書の貸出申し込みの締め切りは3月3日(日曜日)17時とします。3月5日(火曜日)以降は、すべての貸出の受付を停止いたします。 ◆貸出受付の再開日  貸出受付の再開は3月28日(木曜日)9時からとさせていただきます。 【週刊誌・月刊誌等について】 ・当センターからデイジーCDを郵送で貸出している方には通常通りお届けする予定です。 ・PTR3やスマートフォン等でサピエ図書館から直接データをダウンロードしている方は、サピエ停止期間中の利用ができなくなります。  該当期間のみ当センターから雑誌をデイジーCDで借りたいという方は、その旨をお電話でお申込みください。 ■令和6年度のプレクストーク貸出継続確認について 当センターでは、視覚障害者用ポータブルレコーダー(プレクストーク)の貸出を行っています。 この貸出は、一人でも多くの利用者にデイジー図書の快適さを実感していただくこと、購入検討用にお試しいただくことを主な目的に実施しているものです。 2024年2月時点で当センターから機器を借り受けている方については、当センターより確認の連絡をいたしますので、ご協力をお願いいたします。 また、貸出希望は随時受付しております。来館や電話、メール等で当センターへお申し込みください。 なお、当センターで保有している貸出機器の台数は限られているほか、近年は貸出件数も増えており、在庫が非常に少なくなっています。 ご希望に添えない場合もありますので、予めご了承ください。 (1)現在機器を借り受けている方  3月17日(日曜日)までに当センターから、利用状況並びに返却のお願い又は継続借受け希望等を電話で確認させていただきます。 (2)貸出決定方法  貸出機器の在庫に限りがありますので、視覚障害の程度、日常生活用具給付事業利用の可否、借受けの理由等を参考に、優先度の高い方から決定させていただきます。 (3)貸出期間  令和6年度内での必要期間の貸出となります。 (4)借受けにあたっての確認事項  ア 借受けしている方が、当センターにおいて3か月以上にわたりデイジー図書、デイジー雑誌、一般CDの貸出実績がない場合は、機器の貸出を中止する場合があります。  イ 年度の途中で、優先度の高い方から申込みがあった場合は、優先度の低い方から順に返却してもらうことがあります。  ウ 故障の原因が借受け者の故意または過失による場合、修理にかかる実費(送料・検査料含む)をご負担いただいております(マニュアルに沿った通常の使用方法で故障した場合を除く)。  エ 機器の送料は、借受け者の負担となります。 (5)問い合わせ  新潟県視覚障害者情報センター プレクストーク貸出担当  TEL:025‐381‐8111 FAX:025‐381‐8115  Eメール:tosyo@ngt‐shikaku.jp ■視覚障害の情報窓口サイト「シカクの窓」の公開について 全国視覚障害者情報提供施設協会(全視情協)が、視覚障害の情報窓口サイト(ホームページ)である「シカクの窓」を公開した旨、当センターにお知らせがありましたのでご紹介いたします。 視覚に障害のある方がアクセスすることで様々なお役立ち情報が得られるサイトになっています。閲覧はどなたでも可能です。 支援・相談窓口、便利な道具・アプリ、生活の知恵、趣味・余暇に関すること、目の病気や医療のこと、読書やサピエについて、といった項目が設けられているほか、 災害発生時には災害に関する情報も閲覧できるようになっています。支援者の方向けの情報も掲載されていますので、ぜひ情報入手にご活用ください。 「シカクの窓」URL https://www.naiiv.net/ 【補足】 「シカクの窓」のURLは12月19日までは全視情協のホームページURLでしたが、12月20日以降はそのまま「シカクの窓」のURLに変更されています。 全視情協のホームページを利用されていた方はご注意ください。全視情協のホームページの新しいアドレスは以下となります。 https://www.naiiv.net/zensijokyo/ ■国立国会図書館みなサーチの公開について 国立国会図書館障害者用資料検索システムである「みなサーチ」の正式版が1 月に公開された旨、通知がありましたのでお知らせいたします。 「みなサーチ」とは目の見えない方・見えにくい方、活字の図書を読むのが難しい方など、さまざまな障害のある方が、利用しやすい形式の資料を探すことができる国立国会図書館のサービスです。 「サピエ図書館」との違いは点字図書、デイジー図書だけでなく、テキストデータ、大活字本、LLブック、電子書籍、バリアフリー映像資料など、いろいろな種類の資料を検索できる点です。 利用登録をすることで個人での利用が可能となります。各種詳細は「みなサーチ」の公式ホームページ(URLは以下)からご確認ください。 「みなサーチ」URL https://mina.ndl.go.jp/ ■令和5年度第2回図書選定委員会の結果報告 今年度の第2回図書選定委員会を開催しました。委員の皆様にアンケート形式で実施し、蔵書や当センターの情報提供方法に関して意見を出していただきました。 選定図書および体制として対応を行う内容についてご紹介いたします。 1 令和5年度第2回図書選定委員会 選定図書リスト (以下、番号、書名、著者名、出版社、出版年、内容、製作種別の順に掲載) ◆当センターで製作し蔵書とする図書リスト ◇選定委員推薦図書 2タイトル (1)わたしたちに翼はいらない 寺地はるな 著 新潮社 2023年 【内容】シングルマザー、専業主婦、独身の会社員。同じ地方都市に暮らす3人は、いじめ、モラハラ夫、母親の支配に悩まされ、やがて…。 「生きる」ために必要な、救済と再生をもたらすまでのサスペンス。 製作種別:音訳 ※点訳は他館で製作・完成済 (2)新潟手帳2024 著者情報なし 第一印刷所発行・販売 2023年 【内容】スケジュール手帳として販売されているが、県内イベントや新潟の豆知識、県内市町村の観光名所やグルメ情報など地域の情報が多く掲載されている。 (情報センター補足)製作・受け入れにあたっては郷土情報を抜粋する予定。 製作種別:音訳、点訳、テキスト ◇選定委員から意見が挙がったジャンルの本 6タイトル 郷土(新潟県)関連の図書 (3)島伝説 不思議の島佐渡をたどる 古西洋(こにしよう)著 新潟日報メディアネット 2023年 【内容】なぜ、野生のトキが復活したのがこの島だったのか。なぜ、多くの能舞台が残っているのか。 世界的な太鼓芸能集団はなぜこの島から世界に羽ばたいたのか。佐渡島の不思議をたどった記録。 製作種別:音訳、点訳、テキスト (4)小説『坊っちゃん』のモデルと言われた男 関根萬司評伝 関根則男(せきねのりお)著 新潟日報メディアネット 2023年 【内容】新潟県上越市にある関根学園高等学校の創立者、関根萬司。 その萬司が自らの親族であり、夏目漱石の代表作「坊っちゃん」のモデルの一人ではないかと言われていることを知った著者が、萬司の人物像とその生涯を辿る。 製作種別:点訳、音訳、テキスト (5)落語×文学 作家寄席集め 恩田雅和 著 彩流社 2023年 【内容】近現代の作家や文学者、画家達の作品と「落語、落語家、寄席」にまつわる逸話を集め、広く世に知られた事象から著者が探り当てた事柄まで多岐にわたる蘊蓄(うんちく)をまとめる。 新潟生まれの著者。 製作種別:音訳 ※点訳は他館で製作済 ◇ノンフィクション・ドキュメンタリー (6)学校するからだ 矢野利裕(やのとしひろ)著 晶文社 2022年 【内容】広島出身ではないのに広島弁を操るヤクザ的風貌の生活指導。肝心なところで噛んでしまう著者自身…。 現役教員が学校のなかの〈からだ〉と〈ことば〉が躍動する瞬間を拾い集めた、異色の〈学校×身体〉ノンフィクション。 製作種別:音訳 ※点訳は他館で製作中 (7)諜・無法地帯 暗躍するスパイたち 勝丸円覚(かつまるえんかく)著/山田敏弘 構成 実業之日本社 2023年 【内容】警視庁の国際テロデータがネットに流出、日本人のビットコインを盗む北朝鮮ハッカー…。 スパイを追跡する「スパイハンター」として活動してきた著者が、スパイ天国・日本で活動するスパイの姿を浮き彫りにする。 製作種別:点訳、音訳 (8)ヒグマは見ている 道新クマ担記者が追う 内山岳志(うちやまたけし)著 北海道新聞社 編著 北海道新聞社 2023年 【内容】ヒグマが人里やその周辺に出没し、人や飼い犬などが襲われる事故が相次いでいる。 札幌市東区の住宅街出没からOSO18(オソジューハチ)まで、道民に大きな衝撃を与えたヒグマ事故の全容を『北海道新聞』記事で振り返る。 製作種別:音訳 ※点訳は他館で製作中 2 その他の対応方針について (1)県内施設の館内説明パンフレットの情報提供について 県内施設の館内説明パンフレットなどの音訳や拡大文字での提供を望む意見がありました。これに対しては、各施設で墨字情報を改訂したタイミングでの継続的な対応が必要となるため、 県視障協等を通して各自治体への要望を挙げるとともに、各施設における合理的配慮の必要性を継続的に周知していく方針とします。 (2)世間的なニュースの継続的な情報提供について 一般的なニュースの初期報道以降の情報はなかなか入ってきづらいため、継続的な情報提供を希望する意見がありました。 これに対しては、世間的に話題になったニュースはその後に取材等をまとめて書籍化される事例もよくあるため、そういった図書を当センターで積極的に収集・受け入れを行い、 隔月発行の図書案内で紹介する方針とします。 (3)録音図書の啓発イベント実施について 情報センターの出前講座などの周知や、行政と連携したイベントを実施し、スマホの活用やデイジーの簡単な再生方法などの周知を進めてほしいというご意見がありました。 これに対しては、現在当センターで実施している「視覚障害サポーター養成講座」、公共図書館のバリアフリーサービス拡充を目標とした 「視覚障害者サービス研修」等の取り組みの中でも取り入れている部分であり、後者の中ではデイジーの再生方法のプログラムも組み込んでいる状況です。 今後も引き続きこういった取り組みを継続していくと同時に、必要としている人に情報入手の方法やツールが届けれられるアプローチについて検討していく方針とします。   (4)眼科医等の関係者との連携について 県内のロービジョンケアの中心となっている眼科医や関係者とも協議し、手帳取得まではいかないようなロービジョン者への情報提供方法について協議してほしいというご意見がありました。 これに対して、ロービジョン者への支援については、医療関係者を含めた関係者と協議し、今後の事業展開や対応を検討していく方針としました。 (5)その他報告 ・アンケートで図書データの利用について聞き取りを行いました。今回の委員においては図書データを既に利用している人が半数以上でしたが、 特に点字を利用する方からは「触って読むことで頭に入ってきやすい。点字用紙に印刷されたものを利用したい」というご意見もいただきました。 当センターとしては利便性の高い図書データの利用の方法のご紹介をしていくと同時に、点字冊子等の現物貸出も引き続き充実させ、利用者の方が自分に合った方法、 希望する種別を選択できるような幅広い情報提供体制づくりに努めていきます。 ・アンケートで地域のボランティアに望むことについて聞き取りを行いました。 今回の委員においては既に個人的に地域のボランティアとつながりを持っている方もいれば、「まったく接点がない」という方もおられました。 接点のない地域については、当センター利用者と地域の活動ボランティアのつながりができるようなイベント(読書イベント)を現在試行してる状況です。 今後も引き続き、内容・開催地を検討していきます。 ・アンケートで図書選定委員会の開催方式や内容について聞き取りを行いました。 いただいたご意見をふまえて次期の選定委員会ではオンラインを含めたアフターコロナでの開催方式を今一度検討していきます。 3 補足事項 上記で触れられなかったその他のご意見についても当センターの職員間で共有し、今後のサービスの充実のために参考とさせていただきました。 ■センターボランティア等における功労表彰などの受賞者のご紹介 当センターで図書製作ボランティアとして活動していただいている以下の方が、長年の活動を表彰されましたので、ご紹介いたします(敬称略)。 公益財団法人鉄道弘済会 「第53回 朗読録音奉仕者感謝行事」 関東甲信越地区表彰 朗読録音奉仕奨励賞  五十川直子(柏崎市)  笹原春美(新潟市江南区)  山本恵子(新潟市北区) 日本盲人社会福祉施設協議会 「第71回 全国盲人福祉施設大会」  ・ボランティア表彰者 佐藤裕子(新潟市西区)  ・ボランティア表彰者 吉倉千恵(新潟市北区) ○自立支援室より ■ふれあい・いきいきサロンのご案内 「ふれあい・いきいきサロン」の3月から4月の開催のお知らせです。毎月第1と第3木曜日に新潟ふれ愛プラザで開設しています。 ご自分の見え方の悩みや生活の工夫、地域の話題など、皆さんでお話しし、情報交換をしています。 最近は、新たに制定されたガイドヘルパーの日にちなんだお話や震災体験について等のお話がでていました。 皆さんお誘い合わせのうえ、お気軽にお越しください。事前の申し込みは不要です。 日時 3月7日、3月21日、4月4日、4月18日    いずれの日も13時30分から15時00分 場所 新潟市江南区亀田向陽1‐9‐1新潟ふれ愛プラザ2階 研修室 ■センスプレーヤー試用機を購入しました この度アイサポートセンターでセンスプレーヤーを1台購入しました。 貸出等は行っていませんが、購入を検討されている方、使ってみたい方にお試しいただくことができるようになりました。 なお、センスプレーヤーとは様々な機能が備わった携帯型のOCRマルチプレーヤーです。 大きさは縦13センチ、横6.4センチ、厚さ1.45センチ、重さ140グラム(本体黒色)で、価格は9万9800円(非課税)です。 機能としては、デイジー図書や音楽データの再生、デイジーオンラインを使ったデイジーデータの検索とダウンロード、 背面カメラを用いたOCR機能を使った活字文書の読み上げやカラーリーダー、録音、ポッドキャストやラジオ、WEBラジオの利用、 メモ、電卓、アラーム、ストップウォッチ、タイマー、スマートコネクトといった様々な機能が備わっています。 体験をご希望の方はご連絡ください。 ○そのほか各種報告事項 ■北信越ブロック大会(富山県)報告 令和5年11月25日(土曜日)・26日(日曜日)に富山県で開催された日視連の北信越ブロック大会において、日視連竹下会長より中央情勢の報告がありましたので、以下お伝えいたします(抜粋)。 1 国に対する働きかけ (1)陳情活動 例年と同様に、大会決議をふまえて関係府省庁に陳情活動を行った。その中で、国交省に対しては、踏切問題と無人化駅について交渉を継続している。国交大臣と直接面談し、要望書を提出した。 (2)組織内の委員会活動 弱視部会の取り組みの拡大をブロック単位で推進したい。地域団体に対する支援の具体化も考える。 令和4年9月、国連の障害者権利委員会から日本政府に提出された勧告の総括所見に対し、日本の現状にはすぐ受け入れ難い点もある。 日視連としての立場を明確にし、将来ビジョンに反映させるために取り組みたい。理療科教育の存続と、あはきの将来性を見据えた検討会の開催などを予定している。 (3)眼科医会との連携 日視連との間で懇談会や意見交換会が増えた。日視連の活動紹介やエクロについての現地調査など勉強の状況について今後報告したい。 眼科医会は、重点活動として拡大読書器の日常生活用具としての基準価格改正を要望している。各団体からも自治体に向け要望して欲しい。 2 令和5年度における国の動き (1)子ども家庭庁における取組み 大胡田(おおごだ)氏(弁護士)を審議会に派遣するとともに、そのバックアップ体制を作る。 (2)厚労省との意見交換 マイナ保険証とあはきの受領委任払いにおけるユニバーサル化について意見交換した。 (3)国交省との意見交換 踏切の安全対策としてのエスコートゾーンに関する実証実験と基準化を検討した。 (4)厚労省による報酬改定 令和6年の報酬改定に向けて要望活動を展開し、社会保障の分野で大きな枠組みが決まった。診療報酬はマイナス改定が予想され、あはきも危機感がある。 同行援護と歩行訓練の報酬改定については懇談した。 (5)文科省の動き 読書バリアフリー法に基づく都道府県の基本計画の策定を要請している。 ■12月3日「視覚障害者ガイドヘルパーの日」として記念日をPR 日視連は、12月3日に「視覚障害者ガイドヘルパー」の記念日を12月3日とした式典を日本視覚障害者センター(東京都)で開催しました。 併せて同行援護の利用者約40人が記念日をアピールするタスキをかけてJR山手線高田馬場駅まで歩き、駅頭でチラシを配布。新潟県からは県視障協・木村弘美理事長が参加しました。 *****   3 関係団体からのお知らせ ■バリアフリーお笑いライブ「耳で楽しむ漫才ライブ」ご招待のご案内 (株式会社ホイミ) 前半は通常の漫才ライブ、後半は舞台も客席も真っ暗にして、暗闇の中で漫才を楽しむ、新しい形の漫才ライブです。 ラジオや音声データとは違う、息遣いまでも聞こえる、視覚障害者の方にも、劇場ならではの迫力や躍動を感じていただけます。 本公演は視覚障害者の方(およびご同伴者1名)をご招待いたします。 また、新潟駅および巻駅より会場までの送迎バスもご用意します。 ◇日時:3月16日(土曜日)16時開演(15時30分開場/18時終演予定) ◇会場:新潟市巻文化会館(新潟市西蒲区巻甲635) ※巻駅より徒歩8分 ◇出演:ナイツ、ウエストランド、三拍子、三四郎、きしたかの、キュウ ◇申し込み方法:  お電話かメールにてお名前、ご連絡先、ご同伴者の有無・お名前、バスのご利用の有無をお伝えください。  電話 050‐3575‐2588 もしくは メール:owarai@hoimi.co.jp ・ご来場時に障害者手帳の確認をさせていただきます。 ・公演が中止になった場合のみ、チケットは返金対象となります。  その他、お客様都合による返金はいたしませんので予めご了承ください。 ・未就学児入場不可 ・本公演は都合により変更や中止になる場合がございます。 ・ご招待以外の一般チケットの販売もございます。  1月27日(土曜日)10時発売。プレイガイドは以下の通り  ①マキエキマエ(JR巻駅前)  ②インフォメーションセンターえん(万代メディアシップ)  ③ローソンチケット(Lコード:31351) ◇後援:新潟市、社会福祉法人新潟県視覚障害者福祉協会、社会福祉法人新潟市社会福祉協議会、BSN新潟放送、エフエムラジオ新潟 ◇主催・お問い合わせ:  株式会社ホイミ 050‐3575‐2588(平日11時から18時) ***** 4 県内および全国のニュースや視覚障害に関連する動向 ■新聞・マスコミ情報(日視連情報より抜粋) 1.障害者配慮 企業手探り 来春義務化 対応誤ると…… (2023年11月7日 西日本新聞 朝刊) 来年4月から、車いす用のスロープ設置や筆談による対応など、障害者から障壁を取り除く対応を求められた際、過重な負担にならない範囲で配慮する「合理的配慮」が民間事業者に義務付けられる。 企業などからは、対応を誤れば「差別だ」と非難されて、インターネット上で“炎上”しかねないと懸念の声。 2.視覚障害者に簡単QR 情報を音声で読み上げるアプリ (2023年11月21日 静岡新聞 朝刊) 山形県上山市は、全国自治体で初めて広報誌にスペインで開発された「ナビレンス」のアプリと専用QRコードを掲載した。 スマートフォンのカメラをかざすと簡単にコードを読み取り、音声で読み上げてくれる。 離れた場所や斜めの位置からでも読み取れるのが特徴で視覚障害者からは「非常に便利」と好評。 3.エスカレーター 止まらぬ「歩行」 埼玉条例施行2年 (2023年11月20日 読売新聞 東京夕刊) エスカレーターの利用者に立ち止まることを義務づけた埼玉県条例の施行から2年が経過。全国初と注目されたが、罰則がないためか、今も右側を歩く人が目立つ。 埼玉県は、人気映画「翔(と)んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」とコラボした啓発ポスターを貼り「左右両側に立ち止まって」とアピールしていく考えを示した。 4.視覚障害者 スマホで移動援助 三宮‐神戸空港間 システム整備 (2023年11月21日 神戸新聞) NPO法人アイ・コラボレーション神戸(神戸市)は、視覚障害者などに対して、現在地や距離、方向などを音声案内によってスムーズに目的地にたどり着ける2次元コードを JR三ノ宮駅周辺から神戸空港まで計236カ所設置しシステムを整備した。スペイン開発のスマホアプリ「ナビレンス」で使用でき36言語に対応する。 5.ユニバーサル放送の充実へ 生成AI課題解決し活用を (2023年11月29日 毎日新聞 東京朝刊) 障害者や高齢者が字幕や音声解説、手話放送によってテレビを利用しやすくする「ユニバーサル放送」の充実に向けては、放送局の予算や人材がネックとなっていた。 しかし、「チャットGPT」などの生成AIを情報の信頼性などの課題を解決できれば、活用の可能性が開けるとして、総務省の「専門研究会」で議論がなされた。 6.点字ブロックにQRコード ホーム‐バス停 音声案内 茨城 (2023年11月28日 読売新聞 東京朝刊) つくば市と首都圏新都市鉄道は、つくばエクスプレスつくば駅地下ホームと地上バスターミナルをつなぐ通路の点字ブロックに約500枚のQRコード(縦横9センチ)を貼り、 視覚障害者移動支援用の音声案内システム「shikAI(シカイ)」の導入を決定。スマホ専用アプリとQRコードを活用して、来年7月にも運用する。 7.点字ブロック 踏切内に推進 国交省、指針強化へ (2023年12月18日 読売新聞 東京夕刊) 国交省は2022年作成の「道路のバリアフリーに関する指針」を改定する方針。点字ブロックの設置場所を定め、必要性の順に「義務」「標準的」「望ましい」に分類。 当初は踏切に関する記載はなく、奈良の事故を受け同年6月に、「望ましい」と明記したが、より積極的な対応を道路管理者に求める「標準的」へ引き上げる。 8.読書バリアフリー 点字本など拡充へ 県が計画案 鹿児島 (2023年12月19日 南日本新聞 朝刊) 鹿児島県は、18日の県教育委員会定例会で「県読書バリアフリー計画」を年度内に策定することを示した。県の施設にある点字・拡大図書の拡充やボランティアの増員などを目指す。 計画期間は2024から27年度の4年間。支援対象は視覚障害、発達障害、肢体不自由の人のほか視力低下で読みづらくなった高齢者など。 9.デマンド交通本格開始 善通寺市 高齢者らの利便向上へ (2024年1月5日 四国新聞 朝刊) 善通寺市のデマンド型サービス「チョイソコ」が4日、本格運行を開始した。昨年に無料試験運行後、有料で市内全域に拡大。 市民バスに代わる交通手段として、高齢者、こども、障害者らの利便性向上を目指し、登録者が電話などで予約し指定停留所で乗降する。 AIが最適経路を選び、登録者とその介助者複数にも対応する。 ***** 5 利用者参加コーナー ■文芸投稿コーナー このコーナーでは当センターの利用者の方に投稿いただいた俳句、短歌、川柳をご紹介していきます。 なお、掲載の順番は受付順といたします。 【短歌】 工芸の 作品なるか 寒椿 花びら一つに 命吹き込む (こうげいの さくひんなるか かんつばき はなびらひとつに いのちふきこむ) 薄日差す 窓辺におかれ 柚ひとつ 香りまといて 冬至まつ (うすびさす まどべにおかれ ゆずひとつ かおりまといて とうじまつ) 山茶花の 垣根に白き 花が咲き うつむきかげん 初雪便り (さざんかの かきねにしろき はながさき うつむきかげん はつゆきだより)                      坂上香代子 【川柳】 親しみも 密着させる 傘の中 (したしみも みっちゃくさせる かさのなか) 手を抜かぬ 努力からでる 良い結果 (てをぬかぬ どりょくからでる よいけっか) 度の過ぎた 欲もあやつる 札の束 (どのすぎた よくもあやつる さつのたば) 渡辺幸栄 雨傘を かしてもらった かきのもと (あまがさを かしてもらった かきのもと) 物価高 しっかり選び つかれはて (ぶっかだか しっかりえらび つかれはて) インボイス となえながらも キックバック (インボイス となえながらも キックバック) ブギウギ ウキウキ 雨ふりも うれしい レッドカーペット (あめふりも うれしい レッドカーペット) 柳友と 切磋琢磨 授賞式 (りゅうゆうと せっさたくま じゅしょうしき) 賞品の 心こもった 刺繡糸 (しょうひんの こころこもった ししゅういと) でんでん虫 投稿いただきました4名の皆様ありがとうございました。 文芸作品募集要領 1 募集 俳句、短歌、川柳の3部門のうちいずれかひとつ 2 募集作品   毎回お一人各3句、3首以内、自作、未発表の作品。  誤字、誤読などを防ぐため漢字や語句にはふりがなをつけてください。 3 次回掲載応募締切  2月29日(木曜日)までに当センター必着。 4 その他(表彰の実施)  掲載した作品について、にいがたアイサポートセンター内で審査を行い理事長賞を設け、翌年度の4月号で発表いたします。 ■アイサポートお悩み掲示板 視覚障害にまつわる普段のお悩みや困りごとで、普段誰に聞いてよいかわからない質問や生活の困りごとをお寄せいただき、 視覚障害者情報センターや自立支援室を含めたアイサポートセンターの職員がアイサポートだよりの中でお答えするコーナーです。 それでは今回のお悩みと回答をご紹介します。 (相談者:早起き雪だるまさんより) 「あしらせ」という視覚障害者に便利な歩行支援の機械が最近発売したと耳にしました。 どういうものなのかよくわからないので、どこで買えるのかなども含めて教えてほしいです。 (アイサポートセンター職員の回答) ご質問ありがとうございます。「あしらせ」の公式ホームページおよび職員が参加した説明会の内容を参考にしながらお伝えさせていただきます。 あしらせは、スマートフォンアプリと靴につける振動インターフェース(機器)を使って視覚障がい者の歩行を支援するナビゲーションシステムです。 以下に詳しい情報をまとめてみました。 <使い方> ・振動インターフェース(丸みを帯びた小型の機器)をクリップのようなもので靴に装着し、iPhoneに入れた専用アプリと連動させて使用する ・振動インターフェースの大きさは片足につき約230mm×100mm×30mmで、重さは片足につき約65g。アプリはアンドロイドでは使えず、iPhoneのみ対応 ・目的地を設定すると、スマートフォンと連動して音声と足元の振動でそこまでのナビゲーションをしてくれる。振動は前後左右の4方向からで、方向通知とルート通知の2パターンあり ・障害物や信号の検知などは行わないので、安全に歩行するために点字ブロックや白杖、盲導犬などを利用している方は併せて使用する形 ・スマホ操作やボイスオーバー機能に慣れている方向け <特徴> ・聴覚や視覚を邪魔せず、騒音が比較的大きなところでも使用できる ・危険を伴う歩きスマホが不要になる ・夜間の使用もできる ・アプリ使用時のスマホの省電力化もはかられている <販売時期・価格> ・2024年7月に販売予定(2024年1月時点では先行販売分は終了) ・価格未定。目標価格は5万円前後予定 ・インターフェース購入の料金+月額のアプリ使用料が発生 <その他情報> ・装着するインターフェースは足のサイズが23から28cmまでの方を想定。それ以外のサイズの方は店頭や体験イベント等で事前確認を推奨 ・雨の中でも使用可。ただし水につかる状況や流水で洗うことは避ける必要あり ・案内における位置情報の誤差は、通常開けた場所であれば1から2m。ビル群などでは誤差が拡大する可能性あり(位置情報の誤差については、iPhoneに依存)。  人の歩くスピードや歩幅による位置情報の誤差はほぼない ・公共交通機関の経路案内はしていない ・あしらせに関しては「株式会社あしらせ」からの最新情報の配信登録が可能。興味のある方はご検討ください。  登録用URL https://www.ashirase.com/pre‐registration <アイサポートセンターより補足> ・2024年2月時点でアイサポートセンターでは保有していませんが、今後発売された際はお試し用に機器の購入を検討する予定です 以上、ご質問をくださった利用者様は参考になりましたでしょうか。 本コーナーでは引き続き皆様からのお悩みを受け付けております。 アイサポートセンターの職員が知っているノウハウや知識がお役に立てそうなことであれば、内容は問いません。 募集要項は以下の通りです。 <募集要項> (1)応募方法 お電話またはメールで受け付けます  TEL 025‐381‐8111 メール tosyo@ngt‐shikaku.jp (2)応募時に必要な情報  ①お悩みや困り事の内容  ②記事掲載用のお名前(ペンネーム)  ③投稿者のお名前(後日内容について確認を取る場合の連絡用) (3)2024年4月号の応募締切:2024年3月6日(水曜日)17時まで (4)注意事項  紙面の関係上で回答を掲載することができない場合や、個人の特定につながるような困り事やお悩みについては、個別でお答えをさせていただきますので、あらかじめご了承ください。 ***** 6 地域の公共図書館サービス紹介コーナー 視覚障害者情報センターではここ数年、読書バリアフリー法の施行を受けて、県内の公共図書館との連携を進めています。 情報センターのような「点字図書館」では視覚障害者向けのサービスを専門におこなっていますが、地域の図書館でも視覚に障害のある方が利用できる様々なサービスを実施されています! このコーナーでは皆様がお住まいの地元で身近に利用していただける公共図書館のサービスを紹介していきます。 今回は、地元ボランティアとも協力して様々な取り組みをされている「上越市立高田図書館」さんにサービスをご紹介いただきました。以下、内容です。 ******** こんにちは!上越市立高田図書館です。 上越市立図書館には高田図書館のほか、直江津図書館と、ふたつの分館があります。 ここでは、上越市立図書館のサービスや取組についてご紹介します。ぜひご利用ください。 1 活字による読書が困難な方へのサービス 上越市、妙高市、糸魚川市にお住まいの方、または上越市内に通勤・通学をしている方が対象です。 (1)録音図書貸出サービス 本の朗読をCD‐ROMに録音したデイジー図書等を貸し出すサービスです。 視覚に障害をお持ちの方のほか、高齢などにより活字による読書が困難な方も利用できます。 デイジー図書のほか、CD版録音図書、カセットテープがあり、合計で2,086タイトル所蔵(令和5年11月末現在)しています。 ご希望の録音図書が図書館にないときは、新規作製のほか全国の公共図書館や点字図書館から借用して貸し出します。 利用登録をしていただければ、おひとり5点まで、1か月間借りることができます。 また、ご希望の方にはデイジー図書専用の再生機器の貸出も行っています。ただし、台数に限りがありますのでご了承ください。 なお、録音図書のみであれば、郵送(無料)での貸出・返却も可能です。 (2)リクエストによる録音図書作製 ふだんは司書がセレクトした本をボランティア団体が音訳録音して作製していますが、ご希望の録音図書が図書館にないときには、リクエストいただければ録音図書(デイジー図書)を新たに作製します。 ただし、作製には日数がかかりますのでご了承ください。録音図書は、年間約50タイトル作製しています。 (3)対面朗読サービス ご希望の図書等をボランティア団体または図書館の職員が、対面で朗読するサービスです。高田図書館または直江津図書館で行います。 ご希望の方は希望日の3日前までにご連絡ください。 (4)読書支援機器の提供 高田図書館では拡大読書器、直江津図書館では音声・拡大読書器をご用意しています。 事前の予約や利用登録は不要でお使いいただけます。 不明な点はお気軽にお問い合せください。ご利用をお待ちしています。 2 「耳で聴く録音図書体験会」の開催 秋の読書週間に合わせて、10月29日(日曜日)高田図書館エントランスホールで「耳で聴く録音図書体験会」を開催しました。 以前は、サービスの対象を視覚に障害のある方に限定していましたが、現在は障害の有無にかかわらず、活字による読書が困難な方もご利用いただけるよう対象の拡大を図りました。 そこで、録音図書がどのようなものなのかを広く知っていただくため、実際にデイジー図書専用の再生機器を操作してもらう体験会を行いました。 あわせて、パソコンからインターネットを利用して、ダウンロードしたデイジー図書を聴く体験も行いました。 参加者からは、「録音図書の存在を知らなかった」という声が多くありました。 そのほか、再生機器の操作方法などを熱心に聞いてくださった方や録音図書の音訳をしてみたいという意欲的な方もおられました。 また、3名の方から新規利用者として登録していただきました。 今回に限らず、今後も機会を見てこのような体験会を開催し、一人でも多くの方から様々な形で読書に親しんでもらえるよう取り組んでいきたいと考えています。 ■お問い合わせ 上越市立高田図書館 〒943‐0835 上越市本城町8番30号 電話 025‐523‐2603 FAX 025‐526‐6711 URL https://www.lib.joetsu.niigata.jp/ ***** 7 県内主要文化施設の催事情報 施設名、所在地、問い合わせ先電話番号、催事名の順に掲載いたします。 新型コロナウイルスの感染状況等によっては、中止または延期となる可能性があります。ご利用にあたっては直接施設に電話等でご照会ください。 <野外施設、博物館> ◆国営越後丘陵公園(長岡市宮本東方町字三ツ又1950番1) お問い合わせ 電話 0258‐47‐8001 【催事情報】 えちごスノーワールド(2月下旬まで) ◆新潟県立植物園(新潟市秋葉区金津186番地) お問い合わせ 電話 0250‐24‐6465  【催事情報】 企画展示「にいがたの花 アザレア展」(3月3日まで) ◆新潟県立歴史博物館(長岡市関原町1丁目字権現堂2247番2) お問い合わせ 電話 0258‐47‐6130         【催事情報】 第20回マイ・コレクション・ワールド(3月9日から3月31日) ◆新潟市歴史博物館 みなとぴあ(新潟市中央区柳島町2‐10) お問い合わせ 電話 025‐225‐6111 【催事情報】 「1964」展(2月17日から3月24日) <音楽関連> ◆新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ(新潟市中央区一番堀通町3‐2) お問い合わせ 電話 025‐224‐5521(チケット専用ダイヤル) 【催事情報】 NHK交響楽団演奏会 新潟公演(2月24日) ◆新潟市秋葉区文化会館(新潟市秋葉区新栄町4番23号) お問い合わせ 電話 0250‐25‐3301  【催事情報】 世良公則(せらまさのり)アコースティックソロライブ(3月9日) ◆長岡リリックホール(長岡市千秋3丁目1356番地6)  お問い合わせ 電話 0258‐29‐7715 【催事情報】 仲道郁代(なかみちいくよ)プロデュース「響き合うピアノ」(3月17日) ◆見附市文化ホール アルカディア(見附市昭和町2丁目1番1号) お問い合わせ 電話 0258‐63‐5321 【催事情報】 家族で楽しむ音楽会(3月3日) ◆上越文化会館(上越市新光町1丁目9番10号) お問い合わせ 電話 025‐525‐4103 【催事情報】 第5回上越マーチングバンドコンサート(3月10日) <美術関連> ◆新潟県立万代島美術館(新潟市中央区万代島5‐1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階)  お問い合わせ 電話 025‐290‐6655 【催事情報】 コシノジュンコ 原点から現点(2月22日から5月26日) ◆新潟市美術館(新潟市中央区西大畑町5191‐9) お問い合わせ 電話 025‐223‐1622 【催事情報】 コレクション展4(3月1日から4月上旬) ◆新潟市新津美術館(新潟市秋葉区蒲ケ沢109‐1) お問い合わせ 電話 0250‐25‐1300 【催事情報】 笹岡了一と新潟光風会の作家たち(3月10日まで) ◆新潟県立近代美術館(長岡市千秋3丁目278‐14) お問い合わせ 電話 0258‐28‐4111 【催事情報】 尼崎市コレクション 白髪一雄(しらがかずお)(2月25日まで) ***** 8 生活便利情報コーナー 見えなさ、見えにくさを抱えておられる方の日頃の生活を便利にするグッズや機器等をご紹介するコーナーです。 今回は1月に発生した令和6年能登半島地震に関連した災害時の便利情報をお伝えします。 令和6年1月に発生した能登地方を震源とする地震では、新潟県においても最大震度6弱を観測し、地面の隆起や家屋の倒壊、土砂崩れが発生しました。 いざという時に備え、避難所等でも利用できる制度を職員がまとめました。 ①居宅介護及び重度訪問介護等について 避難所でもホームヘルパーを利用することができます。厚生労働省の見解では「避難所等の避難先を居宅とみなしてサービス提供して差し支えありません」とし、 また「屋外の移動が困難な障害者に対する移動支援についても同様に避難所を居宅とみなすなど、被災地における地域生活支援事業の実施に当たっては、 当該市区町村の判断で柔軟なサービス提供をお願いします」と県や市町村に通達しています。 サービス利用の際には市町村の福祉担当窓口やケアマネージャー等相談員に相談が必要です。 ②福祉用具の利用について 避難所等では白杖や音声時計が必要となる場合もあるかもしれません。同様に厚生労働省では「補装具や日常生活用具が必要となる方も生じると考えられますので、 必要な場合には耐用年数等の如何にかかわらず支給・給付して差し支えありません」と県や市町村に通達しています。 災害時には歩き慣れた道の路面が隆起したり、がれきが散乱していつもの道が全く違う道に感じられることがありますので白杖は何よりも大切です。 必要があれば市町村の福祉担当窓口にご相談ください。 ③地震保険 地震保険に加入している場合、建物や家財等に損害が発生した際は、損害状況がわかる写真をなるべく早めに撮影しておくことが重要です。 地震等の発生日の翌日から起算して10日を経過した後に生じた損害について保険金は支払われませんので注意が必要です。 ***** 9 編集後記 2023年の夏は気象庁が1898年に統計を取り始めてから今までで最も暑い夏となりました。最高気温が35℃を超える猛暑日が新潟で18日、高田では24日もありました。 秋も県内では晴れた日が多く記録的な高温となりました。そして秋らしい秋がないまま冬に突入してしまいました。 日本ほど四季の風物の美しさと多様性を持った地域はありません、季節感がなくなることは寂しい気がします。 気温上昇のほかに、文芸コーナーの川柳にも投稿がありましたが、最近は物価高でスーパーマーケットに行くと、あれもこれも1年前より値上がりしています。 忘れた頃に地震も発生しました。私は被害の多かった新潟市西区に住んでいます。被害とまではいかなかったのですが、2階にある本棚から多くの物が落ちました。 幸にも、江南区にある新潟ふれあいプラザ2階の情報センターでは書庫からデイジー図書が落下することもありませんでした。 立春を迎えました。平穏な年になることを祈るばかりです。 (視覚障害者情報センター 斎藤) ***** ※この「にいがたアイサポートだより」は、にいがたアイサポートセンターの利用者および関係団体向けとして無料で発行しております。 ~にいがたアイサポートセンターとは?~ 協会の施設の4部門(本部事業、視覚障害者情報センター、自立支援室、地域活動支援センター日だまり)をまとめた呼称です。 ※よりタイムリーな情報については、視覚障害者情報センターにてメール配信サービスを行っておりますので、そちらもご活用ください。    ※新潟県視覚障害者福祉協会では、点字資料の製作、CD、デイジーなど録音物の製作を承っております。お気軽にお問い合わせください。 (連絡先 電話025‐381‐8130 印刷事業部) ※このたよりの点字版製作にあたっては、新潟県視覚障害者福祉協会宛ての競輪の補助金で購入した点字プリンターを使用しております。      次号2024年4月号は、2024年4月12日頃発行予定です! にいがたアイサポートだより 第8号 2023年12月 (メールにいがた165号/福祉だより第124号) 発行:にいがたアイサポートセンター 新潟県視覚障害者情報センター 社会福祉法人 新潟県視覚障害者福祉協会 (掲載に関する連絡先:新潟県視覚障害者情報センター) 〒950‐0121 新潟市江南区亀田向陽1‐9‐1 新潟ふれ愛プラザ内 TEL 025‐381‐8111 FAX 025‐381‐8115 メール tosyo@ngt-shikaku.jp ホームページ http://ngt-shikaku.jp/ 郵便振替:00510‐5‐93600