にいがたアイサポートだより 第10号 2024年4月発行 (メールにいがた167号/福祉だより第126号) 発行:にいがたアイサポートセンター 新潟県視覚障害者情報センター 新潟県視覚障害者福祉協会 ~目次~ 1 みちしるべ ~アイサポートセンター代表挨拶~ 2 アイサポートセンターからのお知らせ ○県視覚障害者情報センターより  休館日のお知らせ / 令和6年度のセンター職員体制・年間行事について /  令和6年度からの対面朗読サービスについて / 希望者に点字レシピ集を差し上げます /  令和5年度利用者アンケートご協力の御礼と結果報告 / 文芸投稿コーナー 令和5年度理事長賞の発表 ○自立支援室より  ふれあい・いきいきサロンのご案内 ○事務局より  視障協会員情報の確認について 3 関係団体からのお知らせ 4 県内および全国のニュースや視覚障害に関連する動向 5 利用者参加コーナー  文芸投稿コーナー / お悩み掲示板 今号のテーマ:マイナ保険証について 6 県内主要文化施設の催事情報 7 生活便利情報コーナー 今号のテーマ:蓄電ラジオ 8 編集後記 (視覚障害者情報センター・清水) ***** 1 みちしるべ~アイサポートセンター代表挨拶~ 新潟県視覚障害者福祉協会 理事長 木村弘美 春風に誘われてつい外出したくなる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。 私の住む五泉市では花のまち五泉“花シリーズ”が始まっています。 水芭蕉、雪割草、桜、チューリップ、ぼたん、しゃくやく等が次々に見頃を迎えます。 中でも、150万本が咲きそろうチューリップ畑は一押しです。一面が花のじゅうたんになるのです。ぜひ一度おこしください。 令和6年度がスタートいたしました。令和5年度は皆様から多大なご協力をいただきまして、各事業を進めることができました。誠にありがとうございます。 新年度も各事業を一つ一つ丁寧に進めてまいります。引き続き、皆様のご協力のほどよろしくお願い申し上げます。 前年度は新型コロナウイルス感染症が5類相当へ移行されたことによって、久々に参加人数を制限することなくアイフェスタにいがた2023を開催することができました。 福祉バスで参加してくださった4地区の皆様はじめ、多数の方々から参加していただいたことに加え、開催地区の活性化が図られたことは大きな喜びです。 また、巡回ミーティングは5地区で開催していただき、情報交換すると共に、様々なご意見をいただきました。 更に、行政や鉄道事業者との懇談の場を設けていただくこともできました。今後の課題解決につなげてまいります。 今年度は、10月6日(日曜日)小千谷市民学習センター(楽集館)にてアイフェスタにいがた2024を開催いたします。 開催に向けて、小千谷市視覚障害者福祉協会の皆様と共に準備を進めております。 また、北信越ブロック大会を11月30日(土曜日)12月1日(日曜日)新潟市のアートホテルにて開催いたします。 詳細なプログラムが決まり次第皆様へご案内いたします。皆様のご参加を心よりお待ちしております。 新型コロナウイルス感染症の影響によって、私たちの集まり方が大きく変化しました。 移動を考えなくてもよいオンラインでの会議やイベントの開催はこれからも引き続き行われていくと思われます。一方で、対面による集いの場が戻ってきております。 人と人が連携し協力する喜びを大切に、集まり方のそれぞれの良さを考えていきたいと思っております。 ***** 2 アイサポートセンターからのお知らせ ○県視覚障害者情報センターより ■休館日のお知らせ 今号発行日以降の休館日予定は以下の通りです。 <4月>15日(月曜日)、22日(月曜日)、29日(月曜日)、30日(火曜日) <5月>3日(金曜日)、4日(土曜日)、5日(日曜日)、6日(月曜日)、7日(火曜日)、13日(月曜日)、20日(月曜日)、27日(月曜日) <6月>3日(月曜日)、10日(月曜日)、17日(月曜日)、24日(月曜日) ※開館日の受付時間は午前9時から午後5時までです。 <補足事項> ゴールデンウィーク期間について ゴールデンウィークについては従来は祝日の翌日を休館日としておりましたが、今年度より祝日が休館日となります。 (当センターのあるふれ愛プラザの指定管理元である新潟県と協議の結果、今年度より変更。) 予めご了承いただき、連休期間を見越した早めの図書のリクエストをお願いいたします。   ■令和6年度のセンター事業体制・年間行事について 令和6年度は下記の通りの事業及び体制を予定しておりますのでお知らせいたします。 また4月からセンター長が交代いたしました。新センター長は櫻井美和子となります。 皆様よろしくお願いいたします。 (1)利用者サービス提供体制について 令和5年度から県視障協の別部門の職員が情報センター内に常駐しております。 そのため、場合によっては情報センター職員以外が電話対応等おこなうことがございますので、予めご了承くださいますようお願いいたします。 令和6年度の各種利用者向けサービスについての担当は下記の通りとなっております。 ・各種図書貸出・受付・・・全職員 ・点訳図書製作管理・ボランティア養成・・・堤、加村 ・点字雑誌貸出 ・・・堤 ・音訳図書製作管理・ボランティア養成・・・槇口、石原、清水 ・録音雑誌製作・貸出・・・岩井 ・テキストデイジー製作・ボランティア養成・・・石原 ・録音図書再生機器貸出および操作支援・・・小布山 ・ICT機器操作支援・・・山口、吉田 ・対面朗読・・・岩井 ・センターだより、メール配信、ホームページ、SNS・・・石原、清水 (2)センター主催年間行事(予定) 以下、日時、行事名、会場(決定済のもののみ)の順に記載します。 ・4月20日(土曜日)視覚障害サポーター養成講座 ふれ愛プラザ ・5月から6月 点訳奉仕員養成講座(中級) ふれ愛プラザ ・6月から7月 音声訳奉仕員養成講座(上級および登録ボランティア養成) ふれ愛プラザ ・7月上旬 令和6年度図書選定委員会 ・8月上旬 点訳登録ボランティア研修会 ふれ愛プラザ ・9月頃 音声訳奉仕員養成講座(校正員) ふれ愛プラザ ・9月下旬から10月 点訳校正員養成講座 ふれ愛プラザ ・10月6日(日曜日) アイフェスタ2024 小千谷市民学習センター ・10月下旬 利用者参加型読書イベント(詳細は検討中) ・11月15日(金曜日) 視覚障害者情報センター事業推進懇談会 ふれ愛プラザ ■令和6年度からの対面朗読サービスについて 当センターでは対面朗読サービスを実施しております。コロナ禍以降はウイルス感染対策から実施方法を一部変更しておりました。 令和6年度(4月以降)からはコロナ禍以前の方法を正式に再開するとともに、コロナ禍以降に実施していた方法についても継続することといたします。 2通りの方法からお選びいただける形になりますので、ご利用の方はご希望の方法をお知らせください。 なお、いずれの方法も1回につき2時間までの対応で、1日3回(6時間)以内の範囲でご利用いただけます。 (ただし、協力ボランティアの人数が確保できない時は回数を制限することがあります。) ご利用の際は実施希望日2日前までのご予約をお願いいたします。 予約時には資料の内容(わかる範囲で可)をお知らせください。内容は以下の通りです。 (1)来館いただき対面で読み上げをおこなう方法(来館型) 読み上げを希望する資料を利用される方に持参いただき、それをボランティアが対面で読み上げる方法です。 利用できる時間は、午前9時半から午後5時までです。場所は視覚障害者情報センター(新潟ふれ愛プラザ2階)の対面朗読室です。 事前に予約を行っていただき、当日は開始時間までにご来館ください。 なお、スムーズな情報提供のため、固有名詞や専門的な用語が多数含まれる資料については、実施の前に資料をお預かりし、読みを確認させていいただく場合がございます。 (2)お預かりした資料をもとに音源作成する方法(非来館型) 読み上げを希望する資料を事前に郵送いただき、対面朗読1回分(最大2時間程度)のデイジーデータとしてボランティアが録音スタジオで録音して郵送する方法です。 通常、対面朗読で読み上げる予定の内容をそのまま録音します。録音したデータは当センターのCD‐RWに入れて郵送しますので、聴き終わったタイミングでご返却ください。 希望される方にはお申し込み時に詳しい流れを説明いたしますので、当センターまでお問合せください。 ■希望者に点字レシピ集を差し上げます 公益社団法人すこやか食生活協会から点字のレシピ集「電子レンジでミートクッキング」を6部寄贈いただきました。 ご希望の方に差し上げますので、希望される方は当センターまでご連絡ください。応募多数の場合は抽選とさせていただきます。 申し込み締め切りは2024年5月31日(金曜日)です。 内容はお肉の豆知識について3編のほか、牛肉・豚肉を使った料理14品のレシピが紹介されています。 カード1枚ごとに料理1品の材料と作り方を説明しており、点字・大活字併記です。音声コード付き。 なお、残部がなくなった場合は貸出用の蔵書が当センターにございますので、そちらをご利用ください。 ■令和5年度利用者アンケートご協力の御礼と結果報告 2023年12月から2024年1月にかけ、利用登録者の皆様を対象に利用者アンケートを実施いたしました。 アンケートにご協力くださいました皆様に心よりお礼を申しあげるとともに、アンケート結果概要を報告いたします。 得られたアンケート結果はセンター運営の材料とし、今まで以上に利用者の皆様に寄り添った情報提供をおこなっていきたいと考えております。 今後ともよろしくお願いいたします。なお、アンケート回答者は65名、回収率は27.2%でした。 1.アンケート回答者の傾向について 男女比は男性が46.2%で女性が52.3%、無回答が1.5%であった。 アンケート回答者の年齢は60歳以上が全体の89.2%を占め、そのうち70代が41.5%を占めた。 視覚障害の手帳等級では1級と2級が全体の84.6%を占めていた。 2.センターサービスとサピエについて センターが実施する11の主なサービスの満足度を5段階で評価した結果、図書製作の水準や職員対応など7項目で70%を超えていた。 中でも図書・雑誌の貸出および職員対応については非常に満足および満足の回答が90%を超えていた。 他方で直近1年間にセンターを利用しなかった割合は36.9%であった。 サピエを利用している人は回答者の約4分の1にあたる26.2%で、そのうちサピエを毎日から3日に1回の頻度で利用する割合は41.2%であった。 また、サピエを利用していない61.5%のうち22.5%はサピエを利用してみたいと考えている状況であることがわかった。 反対に利用したくない70%のうち機器の操作がわからないという回答が30.2%を占め、次いでインターネット環境がないという回答が27.9%であった。 サピエの図書の質について5段階で評価した結果、非常に満足および満足と回答した人は70.6%であり、サピエに読みたいジャンルがあると回答した人は76.5%であった。 読書機器についてはプレクストークシリーズの使用者が63.2%と一番多かった。 3.情報センターへのご意見 25件の回答が得られ、センターへのお礼や感想が12件、要望が8件、その他が5件であった。 4.今後について 得られたアンケート結果はセンター運営に反映させ、センターだけでは対応できない内容については法人内で共有し、問題の改善に向けて対応していく。 ■文芸投稿コーナー 令和5年度理事長賞の発表 昨年度はアイサポートだよりの文芸投稿コーナーに多くの投稿をいただきありがとうございました。 多数の作品の中から、視覚障害者福祉協会理事長が特に良かったと感じる作品を選出し、理事長賞を授与いたします。 受賞された皆様、おめでとうございます。ささやかではございますが、記念品をお送りいたします。 <令和5年度理事長賞> 【短歌】 たゆとうと 水をたたえし 大河あり 光あつめて 海へとそそぎ (たゆとうと みずをたたえし たいがあり ひかりあつめて うみへとそそぎ) 坂上香代子 【川柳】 個人差が ありますという 但し書き (こじんさが ありますという ただしがき) 渡辺幸栄 受賞作は以上です。 引き続き令和6年度もたくさんの方からの投稿をお待ちしております。 ○自立支援室より ■ふれあい・いきいきサロンのご案内 「ふれあい・いきいきサロン」の5月から6月の開催のお知らせです。毎月第1と第3木曜日に新潟ふれ愛プラザで開設しています。 ご自分の見え方の悩みや生活の工夫、地域の話題など、皆さんでお話し、情報交換をしています。 最近は、地震に関することや体力づくりなどのお話がでていました。 皆さんお誘い合わせのうえ、お気軽にお越しください。事前の申し込みは不要です。 日時 5月2日、5月16日、6月6日、6月20日    いずれの日も13時30分から15時00分 場所 新潟市江南区亀田向陽1‐9‐1新潟ふれ愛プラザ 2階 研修室 6月20日はミニイベントとして講師を招いての体操を行います。 参加される方は動きやすい服装でお越しください。こちらについても事前の申し込みは不要です。 ○事務局より ■視障協会員情報の確認について 毎年、年度当初に各地区会長を通じて会員名簿の確認をお願いしています。 会員の皆様の「住所・電話番号・使用文字」について変更がありましたら地区会長にご一報願います。 地区会長の皆様には、別途、会員名簿確認のご依頼と、令和6年度会費納入についてのご依頼文をお送りいたします。 ご承知おきくださいますよう、どうぞ宜しくお願いいたします。 ***** 3 関係団体からのお知らせ ■令和6年度短期視覚障害リハビリテーションのご案内 (日本盲導犬協会仙台訓練センター) 見えない・見えにくい中で少しでもスムーズに日常生活を送るための訓練です。期間中は仙台訓練センターに宿泊します。 ①第78回 令和6年5月20日(月曜日)から5月24日(金曜日)(4泊5日) ②第79回 令和6年7月1日(月曜日)から7月5日(金曜日)(4泊5日) <対象> ・視覚に障害があり(手帳の有無は問わない)下記プログラムを希望される方 ・東北6県および新潟県にお住まいの方 ・今まで短期視覚障害リハビリテーションに参加したことがない方を優先 <定員> 若干名 ※先着順ではありません。 <費用> 各9,000円 <プログラム内容(ご希望する内容を行ないます)> ・白杖を使った歩行訓練(白杖の選び方・使い方、住宅街等の歩行、電車やバスの利用) ・日常生活動作訓練(調理や掃除・洗濯などの動作、工夫のしかた) ・ICT訓練(パソコン、携帯電話、視覚障害者用ポータブルレコーダーなどの使い方) ・点字訓練(点字の読み方の基礎、書き方の基礎) ・ロービジョン訓練(保有視覚の確認やその活用方法) ・盲導犬歩行体験 <申し込み方法> 受付期間 ①第78回令和6年4月19日(金曜日)まで ②第79回令和6年5月31日(金曜日)まで 受付期間中に、仙台訓練センターまで申し込み用紙を郵送またはFAXでお送りください。 申し込み用紙をお持ちでない方はお送りいたしますのでお電話ください。 <問い合わせ・申し込み宛先> 公益財団法人 日本盲導犬協会 仙台訓練センター 〒982‐0263 仙台市青葉区茂庭字松倉12‐2 TEL:022‐226‐3910 FAX:022‐226‐3990 (担当 視覚障害サポート部) ■ワン!ぱくっ子サマースクール参加者募集のお知らせ (日本盲導犬協会仙台訓練センター) 視覚に障害のある小学生とご家族を対象に「いろんなことにチャレンジしよう!」をコンセプトにサマースクールを開催します。 多くの方々の参加をお待ちしております! <開催日> 2024年8月3日(土曜日)から8月5日(月曜日)2泊3日 <開催場所> 日本盲導犬協会仙台訓練センター <参加費> 親子ペア17,500円 家族1名追加毎5,000円 <内容> 乗馬体験、川遊び、花火、盲導犬体験歩行など(内容については変更する場合がございます。詳細についてはお問い合わせください) <申し込み締め切り> 2024年6月25日(火曜日) <問い合わせ・申し込み> 公益財団法人 日本盲導犬協会仙台訓練センター 視覚障害サポート部 〒982‐0263 仙台市青葉区茂庭字松倉12‐2 TEL:022‐226‐3910 ***** 4 県内および全国のニュースや視覚障害に関連する動向 ■新聞・マスコミ情報(日視連情報より抜粋) 1.視覚障害者の事故防止へ 踏切内の点字ブロックなどに新基準 (2024年1月21日 NHK総合より) 視覚障害者が踏切内で取り残され死亡する事故が相次いで発生。 踏切内の誘導表示の設置基準がなく国交省は当事者も交え検討、「踏切内の歩道に白色点字ブロックを敷き詰める」「両脇に黄色の線上突起を設置」など基準を策定。 改良すべき踏切は全国319と指摘。管理者は国に改良計画書を提出し費用の一部は国補助対象。 2.障害者への配慮学ぶ「心のバリアフリー」研修 改正障害者差別解消法に対応 長崎県 (2024年1月21日 長崎新聞 本紙より) 19日、長崎県のJR長与駅での乗降介助などの受託社会福祉法人ながよ光彩会が、4月から施行の「改正障害者差別解消法」に対応する内容で、 駅での合理的配慮など多様な立場の人を理解し合う「心のバリアフリー」を実践する研修会「ユニバーサルアクションプログラム」を初めて開催。 約20人が配慮の仕方を学んだ。 3.触れる「情報」、世界のカタチ 視覚障害者へ立体模型 大阪府 (2024年1月30日 朝日新聞 大阪地方版より) 視覚障害にとって、「触覚」は大きな役割を果たす。 障害がある受験生のための環境改善などを研究している大学入試センターの南谷和範教授や、大阪公立大の岩村雅一准教授らのグループは、 視覚障害者のニーズに合った模型を3Dプリンターで作って届け、手触りで情報が伝わるようにする研究プロジェクトを推進している。 4.拡大読書器 円安で高騰 購入給付額 見直し要望 (2024年1月31日 沖縄タイムス 朝刊より) 日本ロービジョン学会、日本眼科学会、日本眼科医会などの団体が、「拡大読書器」が高騰し、市町村からの給付金でまかなえなくなっているとして、 全国の市町村などの担当部署に要望書を送付した。購入時に「日常生活用具給付制度」の費用が給付されるが、国の2020年度報告では約6割の市町村の見直しが必要。 5.函館市の視覚障害者支援2年目 代読・代筆派遣 北海道 (2024年2月3日 北海道新聞 朝刊より) 22年4月、函館市が道内の自治体で初めて視覚障害者を対象に始めた郵便物や書類の代読・代筆を行う支援員の派遣事業の利用が堅調。 代読・代筆を希望する視覚障害者は、指定した事業所に申し込むと、支援員が無償で派遣される仕組み。 1回2時間以内、月6回まで。事業2年目で支援員不足への体制強化を求める声上がる。 6.ニュース読む声まるで人間 AIアナウンス NHKが開発 (2024年2月12日 読売新聞 東京朝刊  ニュースの門より) NHKが開発を進めてきた「AIアナウンス」。記者の作成原稿に、アクセントや間の位置を付記するAIの「言語処理」と、 それを人工の声が読み上げるAIの「音声生成」を組み合わせたもの。音声は、テンポも声の高低も耳に心地よく、正確で、読み間違えはない。 アナウンサーは取材や企画作りなど情報発信に力を移せる。 7.諏訪市 24年度予算案 テキスト音声化サービス導入 長野 (2024年2月21日 信濃毎日新聞 朝刊より) 諏訪市は来年度、DX(デジタル技術による変革)やペーパーレスを目的にリメム(東京)が開発したテキストデータの読み上げシステムを行政ではじめて導入する。 申請書やパンフレット、展示物に掲示するQRコードをスマートフォンで読み取る。印刷機の4割削減と電子申請の拡充を進める。 高齢者、外国人などにも対応。 8.糖尿病合併症の網膜症/有無、重症度 指先で診断/東北大など (2024年2月27日 宮崎日日新聞 朝刊より) 東北大などの共同研究グループが糖尿病網膜症の有無や重症度を、指先の血管を外から撮影するだけで簡便に発見、評価できることを国際科学誌に発表した。 糖尿病網膜症は、眼底出血や網膜剥離を伴って失明にも至る合併症で、日本の失明原因の3位。 9.他県からの「災害派遣福祉チーム」(DWAT)連携方法 半数未検討 (2024年3月4日 京都新聞 朝刊より) 医療チーム「DMAT(ディーマット)」の福祉版。避難所で高齢者や障害者らをケアする「災害派遣福祉チーム」(DWAT(ディーワット)を巡り、 都道府県の約半数は他県から入る応援組の受け入れ手順など、連携方法を具体的に検討していないことが昨年1月末時点厚生労働省調査で判明。 大災害時は広域支援活動に支障が出る恐れがある。 ***** 5 利用者参加コーナー ■文芸投稿コーナー このコーナーでは当センターの利用者の方に投稿いただいた俳句、短歌、川柳をご紹介していきます。 なお、掲載の順番は受付順といたします。 【短歌】 寒中に 雪を纏いて 咲きし花 黄色い色した 寒菊二輪 (かんちゅうに ゆきをまといて さきしはな きいろいいろした かんぎくにりん) きさらぎの 淡き光に 手をかざし 爪まで似たり 亡き母の手に (きさらぎの あわきひかりに てをかざし つめまでにたり なきははのてに) 坂上香代子 地震津波 正月明けの 悪しき事 震える庭に さざんかの赤 (じしんつなみ しょうがつあけの あしきこと ふるえるにわに さざんかのあか) 酒飲みの 夫にさんざ抗議した 甘党の吾に 抗議はなくて (さけのみの おっとにさんざこうぎした あまとうのわれに こうぎはなくて) 毎朝の お茶をそなえて 拝む日々 父母兄と 義母と夫に (まいあさの おちゃをそなえて おがむひび ちちははあにと ぎぼとおっとに) でんでん虫 冷え著き 早朝散歩の 遊歩道 わが吐く息も さぞ白からん (ひえしるき そうちょうさんぽの ゆうほどう わがはくいきも さぞしろからん) 意を尽くし 学芸員の 説きくるる 古代の絵画に 盲の眼こらす (いをつくし がくげいいんの ときくるる いにしえのかいがに もうのめこらす) 盲導犬の ゆまり待ちつつ 耳澄ます しーんと音なき 望月の夜 (もうどうけんの ゆまりまちつつ みみすます しーんとおとなき もちづきのよる) 上林洋子 【川柳】 母になる 資格が欲しい 恋心 (ははになる しかくがほしい こいごころ) 信用の 隙間に武器が 身構える (しんようの すきまにぶきが みがまえる) 一線を 守るきれいな お付き合い (いっせんを まもるきれいな おつきあい) 渡辺幸栄 投稿いただきました4名の皆様ありがとうございました。 文芸作品募集要領 1 募集 俳句、短歌、川柳の3部門のうちいずれかひとつ 2 募集作品   毎回お一人各3句、3首以内、自作、未発表の作品。  誤字、誤読などを防ぐため漢字や語句にはふりがなをつけてください。 3 次回掲載応募締切 5月1日(水曜日)までに当センター必着。 4 その他(表彰の実施)  掲載した作品について、にいがたアイサポートセンター内で審査を行い、理事長賞を設け、翌年度の4月号で発表いたします。 ■アイサポートお悩み掲示板 視覚障害にまつわる普段のお悩みや困りごとで、普段誰に聞いてよいかわからない質問や生活の困りごとをお寄せいただき、 視覚障害者情報センターや自立支援室を含めたアイサポートセンターの職員がアイサポートだよりの中でお答えするコーナーです。 それでは今回のお悩みと回答をご紹介します。 (相談者:長岡のNさんより) 私は通院しているのですが、病院では次第にマイナンバー保険証を導入してきており、機械の使い方がわからない視覚障害者も多いのではないかと思います。 操作方法も含めて情報があれば教えてほしいです。 (アイサポートセンター職員の回答) ご質問ありがとうございます。以下、厚生労働省ホームページや関係記事を参考にしながら職員が概要をまとめてみました。 ◆マイナンバー保険証(以下、マイナ保険証)とは? 医療機関や薬局の窓口でマイナンバーカードを健康保険証として利用することです。 事前にマイナンバーカードを健康保険証として利用登録することで、マイナンバーカードを使って医療機関を受診できます。 ◆申し込み方法 ポータルサイト「マイナポータル」やセブン銀行ATMのほか、マイナンバーカードの健康保険証利用を開始している医療機関・薬局の窓口でも申し込みができます。 ◆マイナ保険証の使い方 ※細かい部分は設置場所や導入されている機器によって異なる可能性があります。ご了承ください。 ①カードリーダーにマイナ保険証をかざす ②暗証番号(4桁)入力か顔認証のいずれかで認証をおこなう <補足事項>マイナ保険証認証時の音声ガイド等の対応について 認証に用いられる機器はいくつか種類がありますが、暗証番号入力においては触覚で数字を打ち込めるタイプのキーボードのテンキーが付いている製品はなく、 音声ガイドも一部にとどまっているとのこと(静岡新聞2023年8月21日記事「マイナ保険証 視覚障害者、使用に困難 顔認証、暗証番号入力」より)。 ◆従来の保険証との違いやメリット ・本人の了承のうえで、過去の薬や特定健診等のデータを医師・薬剤師と共有できる。お薬手帳も不要に。 ・限度額適用認定証がなくても高額療養費制度における限度額を超える支払いが免除される。 ・マイナポータルを通じ、自分で特定健診や処方された薬の情報を確認できる。 ・確定申告の医療費控除が簡単になる(マイナポータルを通じた医療費通知情報の自動入力が可能に)。 ・就職、転職、引越などによる紙の健康保険証の再発行が不要になる。  新しい保険証の発行(申請をして2週間程度、無保険状態となる)を待たず、保険者の手続きが完了次第、医療機関・薬局を利用できる。 ◆従来の保険証(紙やカードタイプのもの)の扱いと有効期限について 現行のものは令和6年(2024年)12月2日以降廃止されることが決まっています。 移行の猶予期間として、令和6年12月1日時点で手元にある有効な健康保険証は、最長1年間(令和7年(2025年)12月1日まで)使用可能です。 ただし、令和7年12月1日以前に有効期限が設定されているものは、その有効期限までとなります。 なお、政府は「マイナ保険証」を持っていない人には代わりとなる「資格確認書」を発行するとしています。 以上、ご質問をくださった利用者様は参考になりましたでしょうか。 本コーナーでは引き続き皆様からのお悩みを受け付けております。 アイサポートセンターの職員が知っているノウハウや知識がお役に立てそうなことであれば、内容は問いません。募集要項は以下の通りです。 <募集要項> (1)応募方法 お電話またはメールで受け付けます  電話 025‐381‐8111 メール tosyo@ngt-shikaku.jp (2)応募時に必要な情報  ①お悩みや困り事の内容  ②記事掲載用のお名前(ペンネーム)  ③投稿者のお名前(後日内容について確認を取る場合の連絡用) (3)2024年6月号の応募締切:2024年5月10日(水曜日)17時まで (4)注意事項  紙面の関係上で回答を掲載することができない場合や、個人の特定につながるような困り事やお悩みについては、個別でお答えをさせていただきますので、あらかじめご了承ください。 ***** 6 県内主要文化施設の催事情報 施設名、所在地、問い合わせ先電話番号、催事名の順に掲載いたします。 新型コロナウイルスの感染状況等によっては、中止または延期となる可能性があります。ご利用にあたっては直接施設に電話等でご照会ください。 <野外施設、博物館> ◆国営越後丘陵公園(長岡市宮本東方町字三ツ又1950番1) お問い合わせ 電話 0258‐47‐8001 【催事情報】 チューリップまつり(4月下旬から5月上旬) ◆新潟県立植物園(新潟市秋葉区金津186番地) お問い合わせ 電話 0250‐24‐6465  【催事情報】 企画展示「シャクナゲ・ツツジ展」(5月12日まで) ◆新潟県立歴史博物館(長岡市関原町1丁目字権現堂2247番2) お問い合わせ 電話 0258‐47‐6130         【催事情報】 春季企画展「動物たちの浮世絵」(4月20日から6月9日) ◆新潟市歴史博物館 みなとぴあ(新潟市中央区柳島町2‐10) お問い合わせ 電話 025‐225‐6111 【催事情報】 4月から6月開催の文化催事情報は未定です。 電話等でご照会ください。 <音楽関連> ◆新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ(新潟市中央区一番堀通町3‐2) お問い合わせ 電話 025‐224‐5521(チケット専用ダイヤル) 【催事情報】 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団 新潟公演(5月17日) ◆新潟市秋葉区文化会館(新潟市秋葉区新栄町4番23号) お問い合わせ 電話 0250‐25‐3301 【催事情報】 うたとおどりと郷土芸能の祭典「春の大会」(4月29日) ◆長岡リリックホール(長岡市千秋3丁目1356番地6)  お問い合わせ 電話 0258‐29‐7715 【催事情報】 村治佳織&村治奏一 ギター・デュオ・リサイタル(5月18日) ◆見附市文化ホール アルカディア(見附市昭和町2丁目1番1号) お問い合わせ 電話 0258‐63‐5321 【催事情報】 因幡晃(いなばあきら)・三浦和人(かずと)コンサート(5月26日) ◆上越文化会館(上越市新光町1丁目9番10号) お問い合わせ 電話 025‐525‐4103 【催事情報】 4月から6月開催の文化催事情報は未定です。 電話等でご照会ください。 <美術関連> ◆新潟県立万代島美術館(新潟市中央区万代島5‐1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階)  お問い合わせ 電話 025‐290‐6655 【催事情報】 コシノジュンコ 原点から現点(5月26日まで) ◆新潟市美術館(新潟市中央区西大畑町5191‐9) お問い合わせ 電話 025‐223‐1622 【催事情報】 もしも猫展(6月2日まで) ◆新潟市新津美術館(新潟市秋葉区蒲ケ沢109‐1) お問い合わせ 電話 0250‐25‐1300 【催事情報】 ホキ美術館名品展 究極の超写実絵画(5月16日まで) ◆新潟県立近代美術館(長岡市千秋3丁目278‐14) お問い合わせ 電話 0258‐28‐4111 【催事情報】 ジブリパークとジブリ展(4月17日から6月9日) ***** 7 生活便利情報コーナー 見えなさ、見えにくさを抱えておられる方の日頃の生活を便利にするグッズや機器等をご紹介するコーナーです。 今回は防災グッズの『手回し/ソーラー蓄電ラジオ チャージオ』(株式会社クマザキエイム)をご紹介します。 災害時に役立つLEDライト付きAM/FMラジオ(アナログチューナー)で、ワイドFMにも対応しています。 充電池が内蔵されており、本体背面に付いているハンドルを回す「手回し充電」、本体上部に搭載したソーラーパネルに太陽光を当てての「ソーラー充電」、 付属のUSBケーブルをつないでの「USB充電」が可能です。 また、手回し用ハンドルのとなりにある乾電池ボックスに単4電池3本を入れて使用することもできます。 懐中電灯は縁のダイヤルを回すことで、照射範囲を広げたり狭めたりすることができます。 底面のスイッチを使って、警報音が鳴る「SOSアラーム」や、充電池からスマートフォンなどへの送電ができる「外部機器への充電」といった機能を使うことも可能です。 大きさは幅15.7センチ、高さ7.4センチ、奥行き5.3センチの横長の長方形で、重さは乾電池重量含まず310グラム。 ラジオの受信周波数は、FM:76から108MHz、AM:520から1710kHz。色は黒をベースに表面はオレンジ色。 フル充電までの時間は手回しで約7時間(1分間に130から150回転)、ソーラーで約70時間(晴天直射時)、USBで約4時間。 充電池の連続使用時間はフル充電した場合、ラジオ約8から10時間、懐中電灯約16から20時間。 価格は2024年3月現在、6,020円(税込)で、日本点字図書館わくわく用具ショップ等で販売しています。 ***** 8 編集後記 みなさま、はじめまして。1月に新潟県視覚障害者情報センターに入職いたしました、清水ゆかりと申します。 日々緊張しながら、利用者のみなさまからのお電話を受けています。利用者のみなさまにはいつもご親切にしていただき、また、ご指導いただくこともあり、とても感謝しています。 不慣れなため、ご迷惑をおかけすることも多々あるかと存じますが、どうぞよろしくお願いいたします。 さて先日、おなじみのあの飴が発売中止になるというニュースがありました。 「あなたにもあげたい」あの飴です。大人のみなさまならピンときてくださることでしょう。 小さいころから慣れ親しんだ食べ物が少しずつなくなっていることを残念に思いながら、食べていたときの幸せな気持ちを思い出しました。 防災の専門家が、「子どものために、好きな食べ物やいつも食べている食べ物を備蓄しておくと、非常時に心が少し安らぐのでいいですよ」とテレビで言っていました。 私はもちろん子供ではありませんが、自分の大好きな食べ物を備蓄しておこうと思います。安らぎは大人にだって必要です。 みなさんの備蓄しておきたい大好きな食べ物は何ですか。 (視覚障害者情報センター 清水) ***** ※この「にいがたアイサポートだより」は、にいがたアイサポートセンター の利用者および関係団体向けとして無料で発行しております。 ~ にいがたアイサポートセンターとは? ~ 協会の施設の4部門(本部事業、視覚障害者情報センター、自立支援室、 地域活動支援センター日だまり)をまとめた呼称です。 ※よりタイムリーな情報については、視覚障害者情報センターにてメール 配信サービスを行っておりますので、そちらもご活用ください。    ※新潟県視覚障害者福祉協会では、点字資料の製作、CD、デイジーなど録音  物の製作を承っております。お気軽にお問い合わせください。 (連絡先 電話025‐381‐8130 印刷事業部) ※このたよりの点字版製作にあたっては、新潟県視覚障害者福祉協会宛ての競輪の補助金で購入した点字プリンターを使用しております。      次号2024年6月号は、2024年6月14日頃発行予定です! にいがたアイサポートだより 第10号 2024年4月 (メールにいがた167号/福祉だより第126号) 発行:にいがたアイサポートセンター 新潟県視覚障害者情報センター 社会福祉法人 新潟県視覚障害者福祉協会 (掲載に関する連絡先:新潟県視覚障害者情報センター) 〒950‐0121 新潟市江南区亀田向陽1‐9‐1 新潟ふれ愛プラザ内 TEL 025‐381‐8111 FAX 025‐381‐8115 メール tosyo@ngt-shikaku.jp ホームページ http://ngt-shikaku.jp/ 郵便振替:00510‐5‐93600