138号2019年6月 新潟県視覚障害者福祉協会 新潟県視覚障害者情報センター 今号の内容 1 開館・電話受付時間と6月から8月の休館日 2 視覚障害者情報センターから ●近藤職員の退職挨拶 ●新しい職員の紹介(槇口職員、山﨑職員) ●サピエ停止のお知らせ ●寄贈図書の紹介 3 お役立ち情報 ●新潟県視覚障害者福祉協会からのお知らせ 「ふれあい・いきいきサロン」のご案内 アイ・フェスタ2019の開催 ●上越市ロービジョン相談会のご案内 ●新潟県訪問マッサージ友の会から学習会のご案内 ●コンサートのお知らせ 4 視覚障害者関連団体からの情報 ●日盲連&ネット情報 5 4月・5月登録の新刊製作ボランティアの皆さん 6 県内主要文化施設が企画・主催する行事 (映画上映会、講座) (1)新潟県立生涯学習推進センター(映画上映会) (2)新潟県立文書館(教養講座) (3)新潟県立図書館(教養講座) (4)長岡市立中央図書館(映画上映会) (野外施設、博物館) (5)国営越後丘陵公園(野外イベント) (6)新潟県立植物園(花と緑の教室) (7)新潟県立歴史博物館(企画展) (8)新潟市歴史博物館 みなとぴあ(企画展) (音楽関連) (9)新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ(音楽) (10)長岡リリックホール(音楽) (美術関連) (11)新潟県立万代島美術館(美術展) (12)新潟市美術館(美術展) (13)新潟市新津美術館(美術展) (14)新潟県立近代美術館(美術展) 7 新潟の食 食は新潟にあり「初夏の味」 (新連載)笹団子、いか 8 防災情報コラム 「五月雨(さみだれ)」 巻末 「日常生活支援機器情報コーナー no.42」 「メモを手軽に取るには」 掲載ご協力 株式会社ラビット 代表取締役 荒川明宏 様 *********** 1 開館・電話受付時間と6月から8月の休館日 ●開館・電話受付時間 午前9時から午後5時まで ●6月から8月の休館日 6月(発行日以後) 10日(月曜日)、17日(月曜日)、24日(月曜日) 7月1日(月曜日)、8日(月曜日)、15日(月曜日)、16日(火曜日)、 22日(月曜日)、29日(月曜日) 8月5日(月曜日)、12日(月曜日)、13日(火曜日)19日(月曜日)、26日(月曜日) *********** 2 視覚障害者情報センターから ●近藤職員の退職挨拶 センター職員の近藤風花です。私事で恐縮ですが、一身上の都合により、7月末日で センターを退職することになりました。様々な業務を通じて、視覚障害者支援に関する 多くのことを学ばせていただき、ありがとうございました。点訳担当としてはまったく 点字の知識がなく不安もありましたが、皆様からの温かいご支援のおかげで、 安心して働くことができました。利用者さんと図書貸出のやり取りをしたことや、 ボランティアさんと製作について頭を抱えたことなど思い出が多く、 充実した5年間でした。ここで学んだことを無駄にせず、これからの人生でも 生かしていきたいと思います。大変お世話になりました。 皆様のご活躍を祈念しております。 ●新しい職員の紹介(槇口職員、山﨑職員) 槇口職員より はじめまして。4月から視覚障害者情報センターでお世話になっております 槇口文子(まきぐちふみこ)と申します。今までは、一般的な事務の仕事に 就いておりました。こちらでの仕事は、初めて経験することばかりで、 不慣れなことも多く、皆様にはご不便をおかけしていることと思います。 一日も早く仕事を覚えて、お役に立てるようになりたいと思っております。 どうぞよろしくお願いいたします。 山﨑職員より 4月1日からパート職員としてお世話になっております、山﨑梨絵(やまざきりえ) と申します。こちらへ来てからは1ヵ月ほどになりますが、もともと本好きで、 利用者様へ図書のご案内をする中で興味が湧いて、同じ本を実際に読んでみるという 事もありました。プライベートでは2児の母であり、また約20年続けてきた、 ガラス職人としての顔も持ちあわせています。業務の方はまだまだ不慣れなことばかりで、 ご迷惑をおかけすることも多いかと思いますが、1日でも早く良いサービスが 提供できるように努めてまいります。今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。 ●サピエ停止のお知らせ 6月27日(木曜日)から7月5日(金曜日)までの9日間、デイジー図書や 点字図書の貸出システム(通称サピエ)がメンテナンスのため停止し、 この期間は図書の検索・貸出ができなくなります。 利用者の皆様にはたいへんご不便をおかけいたしますが、6月21日(金曜日)までに リクエストを済ませるか7月6日(土曜日)以降のリクエストをお願いします。 ●寄贈図書の紹介 1 「イザベラ・バードが見た明治の新潟」CD版 株式会社BSNウェーブから「イザベラ・バードが見た明治の新潟」のCD版の 寄贈がありました。 このCDは平成30年4月から9月まで26回にわたり新潟放送のラジオで 放送された朗読番組の記念CDです。 貸出を希望される方は、当センターまでお申込みください。 朗読 小野沢裕子 CD 全2巻 78分、79分 ※なお、このCDは2,000円で購入できますので希望される方は、当センターまで お問合せください。 2 「図説 新潟開港150年史」デイジー版 新潟市文化スポーツ部歴史文化課から新潟開港150周年を記念して発行した 「図説 新潟開港150年史」のデイジー版の寄贈がありました。 貸出を希望される方は、当センターまでお申込みください。 デイジー 全1巻 7時間37分 3 お役立ち情報 このコーナーでは、視覚障害に関する様々な行事や日常生活に役立つ情報を 掲載しています。次号139号(8月発行)に掲載したい情報は、 7月12日(金曜日)までに当センターへご連絡ください。 ●新潟県視覚障害者福祉協会からのお知らせ 新潟県視覚障害者福祉協会が実施する主な行事等をお知らせします。 お問合せなどは視覚障害者福祉協会事務局へ。 〒950-0121 新潟市江南区亀田向陽1-9-1 新潟ふれ愛プラザ内 電話025-381-8130 FAX025-381-8120 Eメール ngt.shikaku@cello.ocn.ne.jp (1)「ふれあい・いきいきサロン」のご案内 毎月第1と第3木曜日に新潟ふれ愛プラザで開設しているふれあい・いきいきサロン。 6月から8月の開設日をお知らせします。 自分の生い立ちの話や地域の話題、自分の見え方の悩みなどなんでも皆さんで お話しください。皆さんお誘い合わせのうえ、お気軽にお越しください。 事前の申込みは不要です。 日時 6月20日(木曜日)、7月4日(木曜日)、7月18日(木曜日) 8月1日(木曜日)、8月15日(木曜日) 何れの日も午後1時30分から3時30分 場所 新潟ふれ愛プラザ 2階 ミーティングルーム (2)「アイ・フェスタ2019」の開催について アイ・フェスタ2019を下記のとおり開催しますので概要をお知らせします。 なお、詳細については、次号でお知らせします。 1 日時 令和元年10月6日(日曜日)午前10時30分から午後3時30分まで (受付10時から)予定 2 会場 上越市 福祉交流プラザ 3 基本内容 (1)地区主催イベント 検討中 (2)終日イベント ア 福祉機器展及び体験 イ 歩行体験会 ウ 地域活動支援センター「日だまり」授産品販売 エ 移動図書館行事(映画鑑賞会ほか) 4 参加費・入場料 無料 5 福祉大会・文化祭の参加申込先及び申込期限 参加を希望される方は、9月6日(金曜日)までに地区会長にお申し込みください。   ●上越市ロービジョン相談会のご案内 令和元年度上越市ロービジョン相談会が、「新潟県眼科医会」の主催、「日本眼科医会」・ 「新潟県視覚障害者福祉協会」の共催で、下記のとおり開催されるので案内します。 眼が見えにくいために、日常生活に不自由や不安を感じている方のための相談会です。 1 開催日時 9月22日(日曜日)午前10時から午後4時まで 2 会場 上越市民プラザ 2階 第1・5・6会議室 〒943-0821 上越市土橋1914-3 3 内容 ・医療・福祉相談 視覚補助具(拡大鏡・遮光眼鏡など)の選定・使用訓練 福祉情報提供・日常生活上のアドバイス等 ・便利グッズ展示 視覚障害者の日常生活の助けになる小物などの展示 ・視覚的補助具機器展示 拡大読書器、各種拡大鏡、遮光眼鏡などの展示 ・ロービジョンケアミニレクチャー(医療職対象) ・盲導犬体験歩行会 ・新潟県視覚障害者情報センター利用案内 本人・ご家族に限らずどなたでもお気軽にご来場ください。 ※このロービジョン相談会に関する問い合わせ先は、下記の主催者に連絡願います。 新潟県眼科医会事務局 電話 025-227-2294 ●新潟県訪問マッサージ友の会から学習会のご案内 新潟県訪問マッサージ友の会ではこの3月、大阪より中村先生をお迎えして開催した 「明日から役立つ治療法」と題した学習会は、20人もの参加で大好評でした。 そして、皆さんの要望で第2回目の学習会を以下のように開催することとなりました。 初めてという方も、どうぞ仲間を誘ってお越しください。 1 日時 7月21日(日曜日)午前9時30分から午後3時まで 2 会場 新潟市総合福祉会館2階 第1から3技能習得室 3 受付 午前9時10分から 4 会費 会員2,000円 会員外3,000円 5 講師 中村欣嗣(なかむらよしつぐ)先生 6 締切 7月18日(木曜日) 7 申込先 鈴木洋 携帯 090-7725-2227 メール acappellahiro@ybb.ne.jp 8 中村先生のプロフィールとコメント 中村欣嗣(なかむらよしつぐ) 大阪生まれの大阪育ちの中村欣嗣と言います。 大阪市立盲学校を卒業し、病院、老人施設で勤務したのち平成12年より現在の なかむら鍼灸治療院を開設しました。 地域で信頼されかかわった患者さんの人生を素晴らしいものになるような サポートがしたくて、日々技術の研鑚を積んできました。 全国のゴッドハンドと言われる先生方のセミナーなども積極的に受けてきましたが、 ある疑問にぶつかりました。それぞれの先生方のいう事が、同じことでも少しずつ 違うことに、なんでかな?と思いました。 しかし、どの先生も突き抜けた結果を出しているという共通点は何だろうと 考えるようになりました。 その突き抜けた結果の正体こそが、手の使い方でした。 すべての先生が手には力を入れていませんでした。 これに気づいてから面白いように結果がついてくるようになりました。 これらの事を、ぜひ、皆さんと共有できたらと思っています。 ~劇的ビフォーアフター!力を抜けば症状が改善する~ ぜひ、体感してみてはいかがでしょうか? ●コンサートのお知らせ 第103回新潟交響楽団定期演奏会 開催日 6月30日(日曜日) 会場 りゅーとぴあコンサートホール(新潟市中央区一番堀通町3-2) 開場時間 午後1時30分 開演 午後2時 出演者 指揮 大河内雅彦(おおこうち まさひこ) 演奏 新潟交響楽団 曲目 モーツァルト 歌劇『後宮からの誘拐』序曲 ハイドン 交響曲第100番ト長調『軍隊』 ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調『ロマンティック』 6月30日(日曜日)に開催される新潟交響楽団定期演奏会への招待状を 新潟交響楽団事務局からいただきました。この招待状1枚で2名まで鑑賞できます。 鑑賞希望の方は、電話(025-381-8111)又はEメールでお申込み下さい。 先着10名の方にお一人につき1枚の招待状をお譲りします。演奏会当日受付に お持ちください。ただし、満席の際はご入場をお断りする場合があります。 *********** 4 視覚障害者関連団体からの情報 日盲連(社会福祉法人日本盲人会連合)、全視情協(特定非営利活動法人全国視覚障害者 情報提供施設協会)等の情報を掲載いたします。 ●日盲連&ネット情報 (1)視覚障害者向け新システム導入 宮城県警 新年度に50ヵ所整備 (2019.03.18 河北新報より抜粋し転載) 宮城県警は、視覚障害者がスマートフォンアプリの音声で交差点の信号情報を 受け取れる新システムを導入する。2020年東京五輪・パラリンピックを見据え 交通環境を整える方針。 新システム計画では単独自治体として全国最多の50カ所に整備する。1カ所当たり 約100万円を見込み、導入を推進する国が半額補助する。 電柱に設置した箱型の機器が信号機と連動し、近距離無線通信「ブルートゥース」で 利用者のスマホに情報伝達する。対応する信号機に近づくとスマホの専用アプリが 自動起動し、交差点の名称や各方向の信号の色、青信号の残り時間などを音声や 画面表示で伝える。青信号の延長を求める機能もある。 主に歩行者が多い交差点に整備されている現行の視覚障害者向けシステムは、 情報の受信に専用端末や白杖(はくじょう)が必要だが、新システムはアプリを ダウンロードすれば高齢者をはじめ誰でも情報を受け取れる。現行のシステムに比べ、 低コストで整備できる利点もあるという。 (2)障害者差別解消法施行3年 「盲導犬拒否」52%経験 (2019.04.03 佐賀新聞より抜粋し転載) 盲導犬を連れていることを理由に入店や施設利用を拒否された経験のある視覚障害者が 52.9%に上ることが2日、盲導犬を育成するアイメイト協会(東京)の調査で分かった。 共生社会の実現に向け、不当な差別を禁止した障害者差別解消法が2016年4月に 施行されてから3年。理解が深まっていない実態が浮かんだ。 入店拒否を経験した人は昨年調査の63.0%からは減少したものの、アイメイト協会の 塩屋隆男代表理事は「依然として多くの差別被害がある。盲導犬は視覚障害者にとって 目であり体の一部だ」と訴えた。 調査は今年2から3月、全国の盲導犬使用者219人を対象に実施。 昨年4月からの状況を聞き、85人から回答を得た。 入店や利用を拒否された場所(複数回答)は、「飲食店」が80.0%と圧倒的に多かった。 2位以下は「宿泊施設」33.3%、「タクシー」17.8%、 「スーパー、コンビニ(食品を扱う商業施設)」11.1%。 拒否に遭ったのは(複数回答)、3人に2人が「初めて行った場所」と回答。 一方で身近な「自宅の周辺」(24.4%)や「何度も通っているところ」(20.0%)でも 断られていた。 障害者差別解消法で社会はどう変わったか聞いたところ、 「施行前より良くはなっているが、まだ取り組みが足りない」が58.8%で最も多く、 「施行前と変化は感じられない。もっと積極的な取り組みが必要だ」が20.0%で続いた。 (3)紙幣全面刷新 渋沢栄一1万円 津田梅子5千円 北里柴三郎千円 (2019.04.09 河北新報より抜粋し転載) 麻生太郎財務相は9日の記者会見で、1万円札、5千円札、千円札のデザインを 一新すると発表した。新しい肖像は、1万円札が日本の資本主義発展に貢献した 渋沢栄一、5千円札が現津田塾大学創始者の津田梅子、千円札が日本近代医学の 父と呼ばれる北里柴三郎(きたさとしばさぶろう)になる。2024年度上期をめどに 流通させる。 政府は21年度上期をめどに500円硬貨のデザインも一新する。現在の紙幣の肖像は 1万円が福沢諭吉、5千円が樋口一葉、千円が野口英世。3紙幣の刷新が実現すれば、 現紙幣の流通が始まった04年以来、20年ぶり。3人の肖像が同時に変わるのは福沢、 新渡戸稲造、夏目漱石になった1984年以来、40年ぶり。 政府は今年5月1日の新元号「令和」への改元機運を高めるとともに、紙幣刷新に伴う 自動販売機や現金自動預払機(ATM)の改修需要などの呼び水にしたい考えだ。 最新技術の活用で偽造防止などにも配慮。世界で初めて傾けると肖像が立体的に 浮かび上がるホログラムを採用。額面数字を大型化するとともに、指の感触で 判別できるマークを券種ごとに異なる位置に配置、視覚障害者らも利用しやすくする。 麻生氏は9日の会見で、3人を選んだ理由について「国民に広く親しまれ、 認められている明治以降の人物」であり、「軍人や政治家でない」ことを挙げた。 渋沢に関しては「日本の資本主義への功績が大きい」と説明。 財務省が公表した新デザインのイメージによると、新紙幣の裏面の図柄には、 1万円が東京駅丸の内駅舎、5千円が藤の花、千円が葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の 「神奈川沖浪裏」を採用。寸法は現紙幣から変更しない。2千円札は「流通枚数が極めて少ない」 (麻生氏)として刷新を見送る。デザイン変更後も現在の紙幣や硬貨は流通する。 (4)視覚障害者の生活 快適に 県内初 仙台にグループホーム 宮城 (2019.05.08 河北新報より抜粋し転載) 宮城県内初の視覚障害者のグループホーム「六星庵(ろくせいあん)」が 仙台市太白区八木山南に開所した。認定NPO法人が運営し、目の不自由な人たちが 快適に共同生活を送れるよう万全なサポートを心掛ける。運営するビートスイッチに よると、同様のグループホームは東北では青森市に次ぎ2例目。1日の開所とともに 岩手、宮城両県の20から60代の9人が入所した。 建物は木造2階で延べ床面積約190平方メートル。6畳の個室6部屋を備える。 食事は共用のリビングで行うが、各部屋にもIHクッキングヒーター付きのキッチンや トイレを設置し、入居者のプライベートを確保した。わずかな光を感じ取れるように、 明るい壁と暗い床の明暗を強調するなどの工夫もある。 希望者が定員をオーバーしたことから更に、近くにアパート3部屋を借りた。 2カ所を見守る職員は21人。24時間いつでも1人は常駐し、食事の用意や 外出支援に当たっている。 入居したマッサージ師の岩間真さん(34歳)は「ワクワク。何とかやっていけそう」 と期待。母の由利さん(59歳)は「『親亡き後』が心配でしたが、これで自立への 一歩を踏み出せます」と話した。 *********** 5 4月・5月登録の新刊製作ボランティアの皆さん (五十音順敬称略) 点訳(29名) 明田川美子/井下田恵美子/石田絢子/巌和郎/荻野妙子/小野塚則子/ 加古川成子/風間百合子/加藤禎/加村靖子/木村ひろみ/呉井康子/ 小泉敏子/小林涼子/坂牧信子/佐藤久美子/柴田弘子/白井順子/ 瀬賀正江/高井和代/高橋朗子/冨樫栄子/藤田恵美子/堀水克也/ 松沢直子/宮川絢子/山﨑静/山田尚子/横山節子 音声訳(13名) 稲冨かづ子/大関江美子/齋藤加代子/佐藤悦子/須藤幸代/高橋百合子/塚田和子 /冨所純子/波田野順子/平澤元子/星野あつ子/山田草子/横山喜代子 デイジー編集(4名) 狩谷ケン子/柴田弘子/林章子/横山トシ子 テキストデイジー製作(10名) 五十嵐利江/杵淵徹/小林喜代子/佐野民子/鈴木俊一/高野修子/ 寺澤茂子/山田久美子/横田好子/渡辺敏栄 *********** 6 県内主要文化施設が企画・主催する行事 映画上映会・講座 (1)新潟県立生涯学習推進センター(新潟市中央区女池3-1-2) お問合せ 電話 025-284-6110 催事名1 季節の上映会 開場は、午後1時です。 日時及び上映映画 6月13日(木曜日)午後1時30分から2時25分 「マダガスカル」【2011年/イギリス/DVD/51分/吹替/ドキュメンタリー】 マダガスカル島の乾燥地帯に生息する、不思議な動植物の生存戦略を紹介する。 7月11日(木曜日)午後1時30分から3時15分 「小三治」【2009年/DVD/104分/ドキュメンタリー】 全国各地で独演会や落語会、高座での姿や舞台裏を通し、落語家としての精進や、 多彩な趣味に没頭する姿を描いたドキュメンタリー映画。 催事名2 映画・ビデオ鑑賞会 7月28日(日曜日)午後1時30分から2時45分 「吟選 大落語名人会」【2008年/DVD/71分】 昨年、肺疾患のために81歳で亡くなった桂歌丸さん(演目「城木屋」)と 春風亭正朝(しゅんぷうていしょうちょう)さん(演目「宮戸川」)の名席を上映。 会場 県立生涯学習推進センター ホール(県立図書館複合施設) 定員等 186名、申込み不要(先着順)、鑑賞無料 ボランティアによる会場内案内あり 新潟県立生涯学習推進センター(新潟市中央区女池3-1-2) お問合せ 電話 025-284-6110 (2)新潟県立文書館(新潟市中央区女池南3-1-2) お問合せ 電話 025-284-6011 催事名 第1回歴史講座「古文書から読み解く江戸時代の生産力」 当館所蔵の古文書を使って、江戸時代の土地や農業生産の状況を読み解きます。 気候変動との関係も踏まえて、江戸時代の生産力について検討します。 日時 6月29日(土曜日)午後1時30分から3時30分まで 講師 鎌谷かおる(かまたにかおる)(立命館大学食マネジメント学部准教授) 会場及び会場内の配慮 文書館ホール、会場へは係員が案内、弱視の方は前方席優先 定員等 180名、要申込み、先着順 新潟県立文書館(新潟市中央区女池南3-1-2) お問合せ 電話 025-284-6011 (3)新潟県立図書館(新潟市中央区女池南3-1-2) お問合せ 電話025-284-6001 催事名 第36回ふるさと講座 砂の町・新潟の楽しみ方 信濃川と阿賀野川という二つの大河の河口に位置する「新潟」は、 それぞれの川が運ぶ大量の土砂が堆積した土地にできた、いわば“砂の町”。 講座では、NHK「ブラタモリ#45新潟」で案内人の一人を務めた野内隆裕(のうちたかひろ)さんに、 “砂の町”新潟のまち歩きの面白さを教えていただきます。 日時 7月6日(土曜日)午後1時30分から3時 講師 野内隆裕(「まち歩きグループ路地連新潟」代表/「日和山五合目」館長) 会場 県立図書館 ホール 定員等 180名(先着順)、事前申込み(はがき・FAX・ホームページ・カウンター)、無料 新潟県立図書館(新潟市中央区女池南3-1-2) お問合せ 電話025-284-6001 (4)長岡市立中央図書館(長岡市学校町1丁目2番2号) お問合せ 電話 0258-32-0658 催事名 映画会 日時及び上映映画 (1)6月14日(金曜日)午後2時から3時40分まで 「百万長者と結婚する方法」1953年アメリカ 開場 午後1時30分から (2)6月29日(土曜日)午後2時から4時まで 「夏をゆく人々」2014年イタリア 開場 午後1時30分から (3)7月15日(月曜日)午後2時から3時45分まで LGBTを考える映画会 「カミングアウト」2014年日本 開場 午後1時30分から (4)7月28日(日曜日)午前10時から10時40分まで 「長ぐつをはいたねこ」2010年日本 開場 午前9時30分から (5)7月28日(日曜日)午後2時から3時25分まで 「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」2012年フランス 開場 午後1時30分から 定員等 先着180人、申込み不要、鑑賞無料 ※バリアフリー音声ガイド付き映画ではありません。会場はすべて2階講堂です。 長岡市立中央図書館(長岡市学校町1丁目2番2号) お問合せ 電話 0258-32-0658 野外施設、博物館 (5)国営越後丘陵公園(長岡市宮本東方町字三ツ又1950番1) お問合せ 電話 0258-47-8001 催事名1「香りのばらまつり」 740品種約2400株の香りのばらが咲き誇ります。 週末にはクラフト教室や有名育種家のガーデンツアーなども開催。 期間 6月16日(日)まで 催事名2「あじさいまつり」 18品種18000本のアジサイが咲き誇ります。期間中は色変わり傘の貸し出しや、 あじさい色のハーブティーのふるまい(7月6日)、クラフト教室などを開催します。 期間 6月29日(土)から7月7日(日) (6)新潟県立植物園(新潟市秋葉区金津186番地) お問合せ 電話 0250-24-6465 催事名1 企画展示「人と植物のかかわり 紅茶」 紅茶の種類や製法、日本の紅茶がたどった歴史、新潟の紅茶とのかかわり、 植物としての紅茶などをご紹介します。 期間 7月7日(日曜日)まで 会場 観賞温室第2室 催事名2 企画展示「食虫植物展」 ウツボカズラやハエトリソウ、サラセニア、モウセンゴケなどさまざまな特徴をもつ 食虫植物の展示と虫を捕らえるしくみを解りやすく紹介します。 期間 7月10日(水曜日)から9月16日(月曜日・祝日)まで 会場 観賞温室第2室 新潟県立植物園(新潟市秋葉区金津186番地) お問合せ 電話 0250-24-6465 (7)新潟県立歴史博物館(長岡市関原町1丁目字権現堂2247番2) お問合せ 電話 0258-47-6130 催事名1 友の会展 「第16回マイ・コレクション・ワールド」 新潟県立歴史博物館友の会会員だけでなく、広く一般のコレクターが収集した コレクションの展覧会。平成16年に始まって、今回が16回目となります。 コレクターがそれぞれのコレクションにかける意気込みや、コレクションの来歴を披露。 多様なコレクションの内容はもちろん、多様な人生にまで触れることのできる展覧会です。 今回はミニカー・切手・温泉の絵葉書・江戸時代の千両箱と庶民の貨幣・ テレホンカードなどが展示される予定です。 期間 6月15日(土曜日)から7月15日(月曜日・祝日)まで 会場 企画展示室 催事名2 夏季企画展「新たな国民のたから―文化庁購入文化財展―」 貴重な文化財の散逸や海外流出を防ぐため、国が文化財を購入する事業があります。 このことによって、国の所有となった貴重な文化財については、毎年文化庁と 各地の博物館とが共催した展覧会の開催などを通じて、広く公開されています。 本年は、当館を会場として、近年国が購入し所蔵するにいたった文化財を ご紹介いたします。国宝2点、重要文化財24点を含むおよそ50点の 「新たな国民のたから」を、ぜひお楽しみください。 期間 7月27日(土曜日)から8月25日(日曜日)まで 会場 企画展示室 催事名3 夏季企画展 記念講演会「文化財の保存と活用―近年の古文書指定から―」 近年の古文書指定を中心に、文化財の保存と活用のありようなどについて、 文化庁文化財第一課主任文化財調査官の藤田励夫(ふじたれいお)氏よりご講演いただきます。 日時 7月27日(土曜日) 午後1時30分から3時まで 講師 藤田励夫(文化庁文化財第一課主任文化財調査官) 会場 講堂 定員 150名 申込み方法 事前に電話、FAX、郵便、またはメールにてお申し込み下さい。 館内での直接申し込みも受け付けています。 (〒940-2035 長岡市関原町1-2247-2、TEL 0258-47-6135 FAX 0258-47-6136、koryu@nbz.or.jpまで) 新潟県立歴史博物館(長岡市関原町1丁目字権現堂2247番2) お問合せ 電話 0258-47-6130 (8)新潟市歴史博物館 みなとぴあ(新潟市中央区柳島町2-10) お問合せ 電話 025-225-6111 催事名 新潟開港150周年記念展 「開港場新潟」展 新潟は2019年1月1日に開港150周年を迎えました。新潟開港が決定するまでの道のりや 開港を迎えた当時の状況、その後の新潟の変化など、開港をめぐる新潟の歴史を紹介します。 期間 7月13日(土曜日)から8月25日(日曜日)まで 会場 本館1階 企画展示室 新潟市歴史博物館 みなとぴあ(新潟市中央区柳島町2-10) お問合せ 電話 025-225-6111 音楽関連 (9)新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ(新潟市中央区一番堀通町3-2) お問合せ 電話 025-224-5521(チケット専用ダイヤル) ※各公演会場の開場時間は、公演開始時間の概ね30分前です。 催事名1 りゅーとぴあ・1コイン・コンサートVol.102 「究極のハーモニー“トロンボーン四重奏”」 山形交響楽団メンバーを中心とした名手4人による至高の響き! 日時 7月17日(水曜日)午前11時30分から 会場 コンサートホール 出演 LUSTIA Trombone Quartet(トロンボーン四重奏) 太田涼平、篠崎唯、山崎翔子、高橋智広 鑑賞料 全席自由 500円(チケットレス/当日会場にてお支払い) 催事名2 りゅーとぴあピアノリサイタル・シリーズNo.38 ジャン・チャクムル ピアノリサイタル 浜松国際ピアノコンクール2018で堂々の1位。新潟初公演。 日時 8月1日(木曜日)午後7時から 会場 コンサートホール 曲目 ショパン ワルツ第1番「華麗なる大円舞曲」ほか 鑑賞料 S席3,000円 A席2,500円 B席2,000円 新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ(新潟市中央区一番堀通町3-2) お問合せ 電話 025-224-5521(チケット専用ダイヤル) (10)長岡リリックホール(長岡市千秋3丁目1356番地6)  お問合せ 電話 0258-29-7715 催事名1 加山雄三コンサートツアー 2019-20 START 日時 6月21日(金)午後6時30分から 出演 加山雄三 会場 長岡市立劇場・大ホール 鑑賞料 全席指定 8,000円 プレイガイド 長岡リリックホール、長岡市立劇場 他 催事名2 はじめての歌舞伎公演「太刀盗人(たちぬすびと)」 日時 7月24日(水)1回目午後2時から 2回目午後7時から 出演 帆之亟(はんのじょう) 会場 長岡リリックホール・シアター 鑑賞料 全席指定 2,000円 プレイガイド 長岡リリックホール、長岡市立劇場 他 長岡リリックホール(長岡市千秋3丁目1356番地6)  お問合せ 電話 0258-29-7715 美術関連 (11)新潟県立万代島美術館(新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階) お問合せ 電話 025-290-6655 催事名1 所蔵品展「コレナニ!?びじゅつ ~アートいろいろ 見かたイロイロ~」 当館で収集を行ってきた1945年以降の現代アートを中心に展示します。 「作品の見かたがわからない」という人、また、「ゲンダイアート」って なんだか難しそうと感じる人もいるでしょう。しかし、それぞれの作品には 決まった見方があるわけではありません。 この展覧会では、誰もが楽しんで作品を鑑賞できるよう、コーナーごとに作品を 味わうための問いかけを設けます。これをきっかけに、自分なりにその答えを みつけながら気軽に鑑賞を楽しみましょう。予備知識がなくても大丈夫です。 作品を前にいろいろお話をすることも大歓迎。家族連れや学校団体などにもオススメの 展覧会です。 期間 6月30日(日曜日)まで 会場 美術館展示室 催事名2 企画展「MOE 40th Anniversary人気絵本のひみつ展 島田ゆか 酒井駒子 ヒグチユウコ ヨシタケシンスケ なかやみわ」 国内外の絵本作家・児童書作家と信頼を築き、絵本に関する最新情報を幅広い世代に 向けて発信してきた月刊雑誌『MOE(モエ)』。その前身である『絵本とおはなし』の 創刊から数えて40周年を記念し、5人の人気作家―島田ゆか、酒井駒子、 ヒグチユウコ、ヨシタケシンスケ、なかやみわ―による絵本原画展を開催します。 子どもたちだけでなく大人からも支持される5人の貴重な絵本原画約200点を一堂に 展示するほか、スケッチやダミー本、設定資料など絵本制作に関わる資料や 大切にしているゆかりの品々も展示。また、自身の絵本体験や作品作りへの想いなどを 語った作家の言葉を紹介し、作風も経歴も異なる5人の作家それぞれの魅力と世界観に 迫ります。 期間 7月13日(土曜日)から9月23日(月曜日・祝日)まで 会場 美術館展示室 新潟県立万代島美術館(新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階) お問合せ 電話 025-290-6655 (12)新潟市美術館(新潟市中央区西大畑町5191-9) お問合せ 電話 025-223-1622 ※企画展開催中は、企画展の観覧券でコレクション展も観覧できます。 催事名1 企画展「インポッシブル・アーキテクチャー もうひとつの建築史」 20世紀初頭からの100年にわたる「建たなかった」建築を、約190点の図面・模型・ 映像などを通じて紹介します。遠い未来への夢想や、鋭い批評精神の表現、そして 技術的には可能であったにもかかわらず、様々な社会的条件によって実施できなかった 建築など、実現しなかった構想の数々から、逆説的に「建築」の可能性が 浮かび上がります。 期間 7月15日(月曜日・祝日)まで 会場 企画展示室 催事名2 コレクション展Ⅰ「SUMU-すむ-あなたのおうちはどこですか」 人間は快適な生活を求め、文明の力により自らの環境を変えてきました。動物たちと ともに暮らした森の記憶は、最初の人間が住んだというエデンの園に通じているかも しれません。世界各地の風土に応じた建物は、魅力的なモチーフとして画家たちの心を とらえました。さらには、生活のしみ込んだ、見慣れた家具を題材とした作品から、 現実にはありえない迷宮まで、豊かなイメージを旅するようにめぐります。 期間 8月4日(日曜日)まで 会場 常設展示室 新潟市美術館(新潟市中央区西大畑町5191-9) お問合せ 電話 025-223-1622 (13)新潟市新津美術館(新潟市秋葉区蒲ケ沢109-1) お問合せ 電話 0250-25-1300 催事名 光と遊ぶ超体感型ミュージアム 帰ってきた!魔法の美術館 魔法の美術館は、「見て、触って、参加する」新感覚の体感型展覧会です。 色とりどりの光や音、映像を用いた作品は、鑑賞者の動きに合わせ様々なかたちに 変化します。国内外で活躍するアーティストらによる新たな手法を使った表現は、 直感的、能動的に楽しむことができ、世代を超えて愛されています。 日本各地を巡回し、高い人気と評価を得る魔法の美術館は、2015年に新潟市新津美術館 でも開催され、記録的な動員数を打ち立てました。当館2度目となる本展では、 新たなラインナップで、光にあふれた魔法のような作品世界をお楽しみいただきます。 期間 6月15日(土曜日)から9月1日(日曜日)まで 会場 新津美術館展示室 新潟市新津美術館(新潟市秋葉区蒲ケ沢109-1) お問合せ 電話 0250-25-1300 (14)新潟県立近代美術館(長岡市千秋3丁目278-14) お問合せ 電話 0258-28-4111 ※ 新潟県立近代美術館は改修工事のため、全面休館中です。 再開館は9月14日(土曜日)です。   *********** 7 新潟の食 食は新潟にあり「初夏の味」 (新連載)笹団子、イカ 今号から本間伸夫さんの著書で新潟日報事業社から刊行されている 「新潟の風土・食・食文化 食は新潟にあり」の内容を紹介しながら取材等の記事を加えました。 なお、この作品の点字版及びデイジー版がありますので、貸出を希望される方は、 当センターまでお申込みください。 点字 全4巻  デイジー 10時間14分 1回目は初夏の味としてまずは「笹団子」。本の中では「笹団子は県外へのお土産にして 大層喜ばれる。米が主原料であるので新潟のイメージとよくマッチしているので うれしい。スタイル、風味、保存性のよさ、笹という自然素材による包装などから、 新潟の顔といってよいのでは、と思う。」と書かれています。 新潟駅2階コンコースにあるお土産店には12店舗のお菓子屋さんが並んでいますが、 そのうち4店舗で笹団子が販売されていました。その中の「田中屋本店」では 定番の粒あん、こしあん入りのほか、きんぴらごぼう、茶豆、海藻のあらめ入りも 販売されていました。また、上越新幹線の中でも販売されていますし、新潟市内では 課外活動の一環で近くの名人の方に講師で笹団子作りを教わる中学校もあります。 さらにスーパーやデパートのお菓子作りのコーナーには笹や米粉なども販売されており 新潟を代表する和菓子となっています。 続いて、「イカ」。本の中では「ある夏休みの佐渡、叔母の家の庭先でイカの塩辛作りを 見た時このイカいやに黒っぽいなと思ったことを、なぜか今でもよく覚えている。 鮮度がよかったに違いない。日本海の幸の代表格ともいうべきスルメイカ」と 書かれています。 たくさんの種類のイカがある中で、日本で水揚げが最も多いのが、スルメイカで、 水揚げ量のおよそ8割と言われており、さきイカや塩辛などの加工品の材料にも 使われる、本当に私たちに身近な食材ですが、このスルメイカ、年々漁獲量が 落ち込んでデパートやスーパーの鮮魚部門でもあまり見かけなくなっています。 朱鷺メッセ近くの万代島鮮魚センターでは紋甲イカやアオリイカはありましたが 生のスルメイカは販売されていませんでした。(5月9日取材時) また、干しスルメは「いかの一夜干し」で販売されていますが2枚入りが 1,000円でした。スルメイカの産卵場の一部で海水温が高かったり低かったりする 変化があったことが不漁の原因とも言われています。煮て良し・焼いて良し・ 刺身なんでもよしのそのスルメイカが高級魚となっています。 *********** 8 防災情報コラム 「五月雨(さみだれ)」 自然災害の現象や身の安全の守り方等をご紹介します防災情報コラムの第9回目は 五月雨についてです。 五月雨は梅雨期(ばいうき)に降る雨を言い、梅雨(つゆ)の入りは立春から 127日目とされだいたい6月11日、12日頃になり、その日から1か月ほどが 梅雨の季節となります。 江戸時代の俳人松尾芭蕉は代表作である「おくのほそ道」では、梅雨の時期に 現在の岩手県平泉から山形県の象潟(きさかた)あたりまでを旅し、中尊寺で 「五月雨の降り残してや光堂」、最上川では「五月雨を集めて早し最上川」の名句を 残しています。 梅雨期の天気図には、日本の北にオホーツク海高気圧と南東の小笠原高気圧の間に 東西にのびる前線が停滞しているのが特徴です。この東西にのびる前線を 梅雨(ばいう)前線といいます。前線ができると、雲が広がり雨が降りやすくなります。 梅雨は日本の農業、稲作には欠かせない季節です。外出するときに傘が手放せないために、 嫌な季節だと感じている人もいるでしょう。さらに、6月末から7月になると、 大量の雨が降ることがあります。この時期の大雨は大きな被害をもたらすことがあるので、 注意する必要があります。 昨年は新潟県を含む北陸地方では7月8日に梅雨明けし平年より15日早く、 梅雨明けが遅かった一昨年より24日早く、統計を開始した昭和26年以降、 過去3番目に早い梅雨明けとなりました。例年に比べ、梅雨前線が東北地方に 北上するのが早かったことが要因でした。 梅雨入りの6月10日から7月8日までの降水量は佐渡市相川で276ミリ(平年比176%) を記録した一方、上越市高田で100ミリ(平年比53%)と平年の約半分でした。 今年の梅雨はどうでしょうか?梅雨末期には日本の南を中心に太平洋高気圧が強まり、 高気圧の縁を回って流れ込む暖かく湿った空気が梅雨前線の活動を強めることで、 局地的な大雨が起こりやすくなる心配があります。警報、注意報が発表されているときや 悪天候のときは、交通機関がストップしてしまうおそれがありますので 外出は控え、外出時は、天気が荒れる前に、早めに帰宅するようにしましょう。 気象予報士登録番号8051号 斎藤義樹 【編集後記】 人に勧められたのをきっかけに、ゴールデンウィーク中に宮本輝さんの 『泥の河』という小説を読みました。作品の舞台である戦後の大阪の夏の うだるような暑さ、対照的にひんやりとした薄暗い空気をまとう作中に登場する舟、 そして人々の営みを吸収して流れる川の匂い。主人公の少年と一緒にそんな作中の 空気や匂いを味わいつつ、作中の昭和30年代にタイムスリップしたような 気持ちになりました。先日年号が変わって平成が終わり、世の中も変化し続けていますが、 人が日々抱く想いや願いは根本的には大きく変わらないのかもしれないなぁ、と 読書をしていると感じます。そんなわけで、新年号・令和でも年代や国籍にとらわれず 幅広く読書を楽しみたいと思います。 (石原) 次号139号は、2019年8月9日発行予定です メールにいがた(新潟県視覚障害者情報センターだより) (第138号2019年6月) 発行 社会福祉法人 新潟県視覚障害者福祉協会 新潟県視覚障害者情報センター 〒950-0121 新潟市江南区亀田向陽1-9-1 新潟ふれ愛プラザ内 TEL 025-381-8111 FAX 025-381-8115 メール tosyo@ngt-shikaku.jp ホームページ http://ngt-shikaku.jp/ 郵便振替:00510-5-93600 日常生活支援機器情報コーナー(no.42) 「メモを手軽に取るには」 視覚障害者にとって不便なことの1つに「メモ」があります。健常者であれば、 紙とペンを鞄またはポケットなどから出して簡単にメモることができます。 点字ができる視覚障害者だとしても、携帯型の点字定規を出して、紙と点筆でその場で 立ったままメモを取るのは大変です。点字ディスプレイにしても机の上でメモを取らないと、 立ち話のメモはやはり難しいと思います。 そんなときに私がよく利用するのがiPhoneのリマインダー機能です。iPhoneが 待ち受けの状態でホームボタンまたは電源ボタンの長押しでSiriを起動します。 その状態で「レストランの予約をリマインド」とiPhoneに話しかけます。すると その内容を覚えてくれます。 内容の確認はアプリを起動して「リマインダー」から確認することもできますし、 先ほどと同じようにSiriを起動して「リマインダーのリスト」と話しかけると、 リマインダーに入っている内容を読み上げてくれます。 しかし、これも少し工夫が必要です。「田中さんに電話をリマインド」と 「田中さんに電話をする」ということを指示すると「田中さん」に電話をかけようと してしまいます。そこで、「田中さんに連絡をリマインド」と話しかけると ちゃんと登録されます。 ちょっと長い録音には「ボイスメモ」を利用します。ボイスメモのアプリを起動して、 画面の下にある録音ボタンをダブルタップするとICレコーダーのように録音が 開始されます。停止ボタンを押すと録音終了。人にちょっと読んでもらった内容を 記録したりするのにとても便利です。ちなみにGoogleHomeのスピーカーは3つまで 覚えておくことが可能です。四つ目の覚え込みをさせると、古い物から忘れて行きます。 みなさんも自分なりの便利なメモの方法を探してみてください。 株式会社ラビット代表取締役 荒川 明宏 【記事掲載ご協力及び製品のお問合せ先】 株式会社ラビット 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-29-7 スカイパレス401 電話 03-5292-5644 FAX 03-5292-5645 メール eigyo@rabbit-tokyo.co.jp