メールにいがた 第118号2016年2月 新潟県点字図書館   今号の内容 1 点字図書館から ●平成28年度のプレクストーク貸出し手続き(新規・更新)のお知らせ ●本号で当館情報誌「メールにいがた」別冊版「県内主要文化施設の催し 紹介」の発行を中止します ●図書増加目録(平成25年度)の貸出し及びプライベートサービスの 予約受付け等について ●プレクストーク(PNT2)のバージョンアップについて ●サピエ図書館に登録される点字データの英語表記の変更について ●第154回芥川賞・直木賞受賞作品貸出し等のお知らせ ●平成27年度選定図書紹介 ●レシピカード集「みんなでミートクッキング2」を差し上げます ●ご寄付ありがとうございました 2 お役立ち情報 ●新潟県視覚障害者福祉協会からのお知らせ (1)県視障協・生活訓練指導員通信no.10 (2)見えない・見えにくい方セミナー開催のお知らせ (3)「視覚障害者の移動支援の在り方を考える」開催のお知らせ (4)「ふれあい・いきいきサロン」のご案内 (5)便利商品のご案内 ●日本唯一の児童書専門の点字図書館をご存じですか? ●「アートミックスジャパン2016」のお知らせ ●新潟県訪問マッサージ友の会・勉強会のお知らせ 3 功労表彰などの受賞者のご紹介 ●第65回ヘレン・ケラー記念音楽コンクール入賞者のご紹介 4 利用者からのご寄稿 ●「音訳をありがとうございます。」 関川 美咲枝 さん(燕市) 5 図書紹介コーナー ●図書選定委員 吉倉 千恵 さん(新潟市北区)のご紹介 「ラプラスの魔女」 東野圭吾著 KADOKAWA 2015年 6 12月・1月登録の新刊製作ボランティアのみなさん 7 開館及び電話受付時間と2から4月の休館日 巻末 「日常生活支援機器情報コーナー no.22」 「iPhoneの活用」 記事掲載ご協力 株式会社ラビット 代表取締役 荒川明宏様 *********** 1 点字図書館から ●平成28年度のプレクストーク貸出し手続き(新規・更新)のお知らせ  当館では、デジタル音声再生機(プレクストークPTN2)の貸出を 行っています。この貸出しは、一人でも多くの当館利用者にデイジー図書の 快適さを実感していただくこと、その操作に慣れていただくことを主な目的 に実施しているものです。  平成28年度に新規で借受けたい方、継続して借受けたい方の手続きを次に より行いますので、ご協力をお願いします。 (1)新規に借受けたい方  2月28日(日)までに当館へ電話、ファックスまたはメールでお申込み ください。お申込みの際は、氏名、性別、年齢、住所、電話番号、障害の 程度、市町村が実施している日常生活用具給付事業利用の可否をお知らせ ください。 (2)継続して借受けたい方  2月28日(日)までに当館から、利用状況並びに返却又は継続借受希望等を 電話で確認させていただきます。当館開館時間中に電話対応が困難な方は、 電話連絡の都合がよい時間を2月21日(日)までにご連絡ください。 (3)貸出決定方法  貸出台数に限りがありますので、視覚障害の程度、日常生活用具給付事業 利用の可否、借受け理由等を参考に、優先度の高い方から決定させて いただきます。 (4)貸出期間   平成28年度内での必要期間の貸出となります。 (5)借受けに当たっての条件 ★借受けている方が、当館において3か月以上にわたりデイジー図書、 デイジー雑誌、一般CDの利用がなかった場合は、機器の貸出しを中止する 場合があります。 ★年度の途中で、優先度の高い方から申込みがあった場合は、優先度の低い方 から順に返却してもらうことがあります。 ★借受者の過失により故障した場合、その修理費は借受者の負担になります。 (マニュアルに沿った通常の使用方法で故障した場合は、当館が負担します。) ★機器の送料は、借受者の負担となります。 (6)申込み・照会先 新潟県点字図書館 デジタル音声再生機貸出係 〒950-0121 新潟市江南区亀田向陽1-9-1 TEL 025-381-8111 FAX 025-381-8115 Eメール tosyo@ngt-shikaku.jp ●本号で当館情報誌「メールにいがた」別冊版「県内主要文化施設の催し紹介」 の発行を中止します  メールにいがた別冊版「県内主要文化施設の催し紹介」は、当館利用者の 文化に触れる機会の一助にと、平成25年6月号から発行してまいりました。 この間、利用者の方々から、「文化施設の催事情報を楽しみにしている」との 声や、「この情報をもとに県内あちこちの文化催事に出かけている」との声も お聞きしていました。  しかし、情報のデジタル化の進行に伴い新しい様々なサービスに対応していく 必要が生じ、またその量も増えてきており、現在の体制ではメールにいがた 別冊版「県内主要文化施設の催し紹介」の発行を継続していくことが困難に なってきました。このような状況を踏まえ、「県内主要文化施設の催し紹介」は、 今号で中止させていただきます。  なお、映画鑑賞会、音楽会、講演会などで目の見えにくい、見えない方々に 配慮した文化催事等、限定的になりますがメールにいがた本編で紹介して まいります。ご理解を賜りますようお願いします。 ●図書増加目録(平成25年度)の貸出し及びプライベートサービスの 予約受付け等について  図書増加目録(平成25年度)は現在制作中で、平成28年5月に完成する 予定です。大変遅くなりましたが、この増加目録の「貸出し」または 「プライベートサービス(有料)」の予約を受付ますので、希望される方は 当館までお申込み下さい。  なお、発行済みの図書増加目録の利用は、多大な制作労力に比し貸出し 件数が年間数件程度にとどまっていることから、平成26年度以降増加分 から制作・発行を中止することとしました。ご理解賜りますようお願い 申し上げます。 ●プレクストーク(PTN2)のバージョンアップについて  プレクストークでデイジー図書を聞いているとき、再生が途中で止まって しまったり、残り時間が間違ってアナウンスされるなど、機器の不具合を 感じたことはありませんか?これらの症状は、プレクストークのシステムを バージョンアップすることで解消されるかもしれません。  プレクストークの製造元であるシナノケンシからプレクストーク(PTN2)の バージョンアップCD(Ver2.07.00)を入手いたしましたので、 バージョンアップCDの貸出を希望される方は当館までご連絡ください。 【プレクストークPTN2のバージョンの確認方法】 ①「メニューキー」を押します。(「項目を選択」というガイドが流れます。) ②「4キー」か「6キー」を押して「管理」を選択し、「♯キー」を押すと 「管理項目を選択」というガイドが流れます。 ③「4キー」か「6キー」を押して「プレクストークの情報」を選択し、 「♯キー」を押すと、ご利用機器のバージョンのガイドが流れます。 【バージョンアップの方法】 ①本体に電源アダプターを接続した状態で本体の電源を入れます (接続されていないとバージョンアップはできません)。 ②バージョンアップCDを挿入します。 ③機械がCD認識をすると、「最新のアップデータがみつかりました。 バージョンアップを実行します。しばらくお待ちください。 バージョンアップ実行します。」とガイドが流れ、バージョンアップが開始 されます。 ④実行中は待ち受け音が流れます(約7分間、その間はキー操作や 電源アダプターを抜いたりしないでください)。 ⑤「バージョンアップが正常に終了しました。再起動します。しばらく お待ちください。」のガイドが流れた後、自動的に再起動します。 ⑥再起動したらバージョンアップCDを取り出して終了となります。 ●サピエ図書館に登録される点字データの英語表記の変更について  日本では、これまでアメリカの英語点字を用いてきました。そのため現在 サピエ図書館に登録されている一般書の点字データも、英語はアメリカの 点字で点訳されています。しかし、この2016年から、アメリカでは 「統一英語点字(UEB)」という表記を採用することになりました。そのため、 日本点字委員会では、日本での英語点字の変更について検討し、2015年度の 総会で方針を決定しました。  したがって、これからサピエ図書館に登録される点字データも英語の部分が 少し変わります。4月から新しい表記での登録を開始し、10月以降に 登録される点字データはすべて新しい表記になります。  一般書を、点字で読書される場合は、小数点(②⑤⑥の点)、斜線(④⑤⑥、 ③④の点)、アンドマーク(④、①②③④⑥の点)の記号の変更が気になる 程度ですが、二重大文字符の使い方、数字の表記なども少し変わります。  詳細については、点字利用者向けの点字資料を準備しましたので、 ご希望の方は新潟県点字図書館までお申し込みください。 ●第154回芥川賞・直木賞受賞作品貸出し等のお知らせ  第154回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が1月19日に 開かれ、芥川賞に滝口悠生(たきぐちゆうしょう)さんの「死んでいない者」 と、本谷有希子(もとやゆきこ)さんの「異類婚姻譚(いるいこんいんたん)」、 直木賞に青山文平さんの「つまをめとらば」が選ばれました。  直木賞受賞作品の「つまをめとらば」は、サピエに登録されており貸出し 可能です。  芥川賞受賞作品は、他館着手中で「死んでいない者」はデイジー完成予定が 5月20日、「異類婚姻譚」は完成予定が4月30日となっています。 貸出しを希望される方は、当館までお申込みください。   ●平成27年度選定図書紹介 今年度は7月と12月に図書選定委員会を開催しました。7月は服装・ 片付け・収納・痩身・節約・一人暮らしに関する本を、12月はヤングアダルト 向けの本を選定しました。以下に、選定した図書を紹介します。現在製作中 ですが、中には完成した図書もあります。ご希望の方は、当館までリクエストを お知らせください。 平成27年度第1回図書選定リスト 【点字図書及びデイジー図書を製作(10タイトル)】  1「大人のための日常着の着まわしBOOK」 鍵山奈美 著  2「知って役立つ色の事典」 七江亜紀 著  3「人生のかたづけ整理術」 柳田智恵子 著  4「大人のひとり暮らし」 柳沢小実 著  5「深部(コア)体温を上げれば、やせる!不調がとれる!!」 有吉与志恵 著  6「一生太らない生き方」 井出留美 著  7「お風呂でやせる本」 スッキリキレイ研究会 著  8「覚えておきたい!お金と節約の基本88」  9「ひとり暮らしのはじめて料理」 吉田瑞子 著  10「ひとり暮らしを快適に過ごす本」 高杉具伸 著 【デイジー図書のみ製作(2タイトル)】  1「色を着こなすファッションBOOK」 岡部久仁子 監修  2「片づけられない人のスッキリ収納術」 飯田久恵 著 平成27年度第2回選定図書リスト 【点字図書及びデイジー図書を製作(9タイトル)】  1「地球環境のしくみ」 島村英紀 著  2「生命の詩 光る砂漠・矢沢宰詩集」 矢沢宰 詩  3「大好きなことを仕事にしよう」 中村修二 著  4「目でみることば 2」 おかべたかし 文  5「きもちって、なに? こども哲学」 オスカー・ブルニフィエ 文  6「よいこととわるいことって、なに? こども哲学」  オスカー・ブル二フィエ 文  7「天井からジネズミ 動物感動ノンフィクション」 佐伯元子 文  8「ひとつ海のパラスアテナ 1」 鳩見すた 著  9「ロックウッド除霊探偵局 1(上)」 ジョナサン・ストラウド 作 【点字図書のみ製作(1タイトル)】  1「ホビット」 J.R.R.トールキン 著 【デイジー図書のみ製作(2タイトル)】  1「仏像のひみつ」 山本勉 著  2「緑色のうさぎの話」 道尾秀介 作   ●レシピカード集「みんなでミートクッキング2」を差し上げます  公益財団法人すこやか食生活協会から、牛肉・豚肉を使った料理16品の レシピが紹介されているカード集「みんなでミートクッキング2」(墨字・ 点字及びSPコード付き)の寄贈がありました。このカード集を3部 差し上げますので、希望される方は2月20日(土)までにお申出ください。  部数が少ないため、抽選で決めさせていただきます。また、決定の お知らせは2月23日(火)の発送をもってかえさせていただきます。   ●ご寄付ありがとうございました  次の方々から点字図書館の事業運営資金として、ご寄付をいただきました。 有効に活用させていただきます。ありがとうございました。 ・飯田正美(いいだ まさみ)様 新潟市西区 ・湯坐宏一(ゆざ こういち)様 新潟市中央区 *********** 2 お役立ち情報  このコーナーでは、視覚障害に関する様々な行事や日常生活に役立つ情報を 掲載しています。次号119号(4月発行)に掲載したい情報は、 3月16日(火)までに当館へご連絡ください。 ●新潟県視覚障害者福祉協会からのお知らせ  新潟県視覚障害者福祉協会が実施する主な行事等をお知らせします。 お問合せ、申込みは視覚障害者福祉協会事務局へ。 〒950-0121 新潟市江南区亀田向陽1-9-1 TEL 025-381-8130 FAX 025-381-8120 Eメール ngt.shikaku@cello.ocn.ne.jp (1)新潟県視覚障害者福祉協会・生活訓練指導員通信no.10 (山口・生活訓練指導員) 白杖SOSシグナル  皆さんは白杖SOSシグナルをご存じですか。これは手にした白杖を垂直に 頭上約50センチ上方に掲げ、視覚障害者が周りの人に助けを求めるポーズの こと。1977年に福岡県盲人協会が考案したもので、日本盲人会連合でも 普及活動を行い、2015年に内閣府のホームページで取り上げられるようになり、 シグナルのマークも考案されました。これらの運動は、視覚障害者が 困った時に周りの人に対して意思表示ができないか、と考えられたことから 始まります。東京新聞でも取り上げられ、実際の事例などが書かれていました。  しかしインターネット上、特にツイッターでは視覚障害者からの反対意見も 見られます。「シグナルを出していなくても困っています」、「何のために 口があるのか」、「こんなことより、白杖=全盲という誤解を解くことが先だ」、 「そもそもシグナルを当事者が知らないのでは意味がない」など意見は様々。 1月にはフジテレビの夕方ニュース、みんなのニュースの中でシグナルの 賛否について取り上げられていました。私はこの問題について、白杖SOS シグナル問題の議論が過熱・先行し、そもそも視覚障害者の移動の困難さが 置いてけぼりにされているような印象を持ちます。ひとたびニュースで 取り上げられると、世間の記憶には「世の中の視覚障害者が困っている時は 白杖を掲げているときだけだ!」という印象が強く残ります。その結果、 シグナルを知っている人と知らない人で手助け格差が生まれる可能性が 考えられます。これからシグナルの普及が始まればこれらの問題は少なくなる かもしれませんが、理想は視覚障害者全員で十分議論し、共通の目標や認識を 持ってから白杖SOSシグナルの普及に力を入れていくことではないでしょうか。 (2)見えない・見えにくい方セミナー開催のお知らせ  視覚障害者の就労のためには何をすればよいか、あるいはどのような仕事が 可能なのかがはっきり分からない方のためのセミナーを長岡市で開催します。 視覚障害者の就労支援を行う当事者からの講演をとおし、就労に向けて 具体的な方法を一緒に考えてみませんか。 日時:3月5日(土) 午前10時30分から午後3時まで 会場:まちなかキャンパス長岡 3階・301、5階・交流ルーム 長岡市大手通2-6 フェニックス大手イースト TEL 0258-39-3300 日程: ・受付 3階・301(午前10時から10時30分まで)  ・就労講演(10時35分から正午まで) ・日常生活用具等の展示体験会(正午から3時まで) ・生活相談・同行援護相談(午後1時から3時まで) ・らくらくスマートフォン体験会(午後1時から3時まで 受講者決定済み) 【問合せ先】 山口訓練指導員(025-381-8130) 【申込み方法】  生活相談、同行援護相談、就労相談の何れかに参加を希望する方は、 氏名、電話番号、申込み内容を事務局へ電話でお知らせください。 お申込みの期限は2月26日(金)午後5時までです。 (3)「視覚障害者の移動支援の在り方を考える勉強会」開催のお知らせ  視覚障害者の移動支援の在り方を皆さんと一緒に考えるための講習会を 新潟市で実施します。移動支援・同行援護の歴史を学び、サービスの 地域間格差や同行援護従業者の育成等、今後の支援の在り方を改めて考えて みましょう。 日時:2月28日(日) 午後1時30分から3時30分まで 会場:亀田駅前地域交流センター 多目的ルーム (新潟市江南区東船場1-1-22 電話025-382-0321) 当日の日程: ①多目的ルーム前にて受付(午後1時から1時30分まで) ②同行援護の変遷と今後について(1時35分から2時30分まで) 講師:全国同行援護事業所等連絡会会長 松永秀夫 ③利用者として考えること(午後2時30分から3時10分まで)  五泉市 木村弘美 佐渡市 椎カヨ子 ④会場からの質疑応答(午後3時10分から3時30分まで) その他:事前の申し込みは不要です。当日は会場入口で参加者の氏名と お住まいの地域の記入をお願いします。 ガイドヘルパー等支援者の方も是非ご参加ください。 (4)「ふれあい・いきいきサロン」のご案内  毎月第1と第3木曜日に新潟ふれ愛プラザで開設しているふれあい・ いきいきサロン。2、3月の開設日をお知らせします。  自分の生い立ちの話や地域の話題、自分の見え方の悩みなどなんでも 皆さんでお話しください。皆さんお誘い合わせのうえ、お気軽にお越し ください。事前申し込みは不要です。 日時:2月18日(木)、3月3日(木)、3月17日(木) 何れの日も午後1時30分から3時30分 場所:新潟ふれ愛プラザ 2階 ミーティングルーム (新潟市江南区亀田向陽1-9-1) (5)便利商品のご案内(価格は消費税込み) 申込方法:購入を希望される方は、2月26日(金)までに、商品名、 購入希望数及び郵送先を事務局(025-381-8130)へお申込み下さい。 商品の発送までの手順等: ①お申込みの商品は、日本点字図書館などから直接送付されます。 ②日本点字図書館などからの商品発送に合わせ、事務局から所要金額 (商品代金及び商品送料を合算した金額)、振込者名等を記載した振 込用紙(郵便振替用紙)が送付されます。 ③送付された郵便振込用紙で所要金額をご入金ください。入金の際は、 郵便振替手数料のご負担をお願いします。 ★硬貨6種が仕分けられるコインホーム  1,320円(課税)  使い勝手はとてもスムーズで、サクサクと気持ちよく小銭を収納する ことができます。わくわく用具ショップのオリジナル加工として1円を 収納する部分に薄いシールを貼りました。1円の隣は10円、その隣は100円。 1円の反対側が5円、5円の隣は50円、その隣が500円です。 ★コインホームケース  3,410円(課税)  コインホーム専用のケースです。コインホームを三つ折にくるっと 巻き込む形状で、キーケースのような作りです。ケースの真ん中部分に マジックテープでコインホームを留めて使います。マジックテープは付属の 両面接着テープで貼り付けます。 ※ コインホームとケースを同時にお求めいただいた場合、通常、ケース にコインホームをセットしています。セットを希望されない場合はご注文時に お申し付けください。 ●日本唯一の児童書専門の点字図書館「大阪YWCA点字子ども図書室」を ご存じですか? 「大阪YWCA点字子ども図書室」は、児童書を点訳し点字本を作り、貸出を している日本唯一の児童書専門の点字図書館です。 ★どんな本があるの? ・幼児から高校生向けで、物語、昔話、科学、地理、歴史、経済、社会、 古典文学、詩、楽譜など、あらゆるジャンルの本があり、蔵書数は 3,000タイトルを超えています。 ・点字を覚えたての方にも読みやすい短い本も沢山あります。 ・総合目録(点字版、墨字版)があり、申し込みすると 郵送してもらえます。 ・蔵書一覧表が、ホームページに載っています。 http://osaka.ywca.or.jp/other/handicap/handicap01.html ★どうしたら借りられるの? ・子供から大人まで点字を読める人ならだれでも借りられます。 ・お一人1回あたり1~2タイトル借りられ、返却期限は1か月です。 ・本の受け渡しは郵送で行い、貸出料、送料ともに無料です。 ★お問合せ・お申込み先は? お問合せ・お申込みは、電話、ファックス、メールでどうぞ。 点字のお手紙も歓迎です。 ・大阪YWCA点字子ども図書室 〒565-0874 大阪府吹田市古江台3-9-3 TEL 06-6872-0527 FAX 06-6872-0503 Eメール tenjikodomo@osaka.ywca.or.jp ●「アートミックスジャパン2016」のお知らせ  今年で4回目を迎えるアート・ミックス・ジャパン(AMJ)はさらに パワーアップ、日本の伝統芸術を気軽にはしごできる25公演に加え、 今年から新たに伝統工芸も登場します。  様々な楽しみ方ができるAMJの主なポイントは、 ①解説で詳しくなって全25公演を気軽にはしご  AMJ最大の醍醐味は何といっても、一流のアーティストによる伝統芸術の 公演を、1本45分・解説付きで気軽にはしごして堪能できること。 しかも歌舞伎に落語、神楽に手妻に…と、バラエティ豊富!  今年も総合司会は、日本文化に精通しユーモラスかつ造詣深いトークで 演目開設のサポートも担当するセイン・カミュさんです。 ②会場は劇場から老舗料亭まで全10会場  新潟市民芸術文化会館「りゅーとぴあ」のコンサートホール・劇場・ 能楽堂をはじめ、市内各所でAMJは展開します。自然豊かな空中庭園に、 新潟の玄関口・新潟駅では無料公演を開催。江戸・明治期創業の老舗料亭や 国の名勝にも指定されている旧齋藤家別邸も参加し、新潟を代表する文化施設 全10会場が、伝統芸術に親しむ舞台になります。 ③今年は伝統芸能工芸も登場  セミナー・展示企画がパワーアップし、見所がさらに満載の今年のAMJ。 英語で習える日本料理など8つの学べるセミナーは、本番前の4月23日(土)・ 24日(日)に開催。プレ期間からたっぷりAMJを楽しんでいきましょう! 燕の鎚起銅器や輪島塗、有田焼が一同に会する企画や、能面・日本刀・着物の 展示企画も。様々な着物がスタイリングされた「着物スタイリズム」は りゅーとぴあで鑑賞できます。 ④今年のテーマは「察する文化」 「おもてなし」に代表されるように、日本の文化の中には常に「察する」 心が込められています。表現の意味や、伝えたいメッセージなど意識しながら 鑑賞することで、ぐっと伝統芸能の世界への理解が深まるはず。 ⑤見応え満載無料公演やホワイエ公演  新潟駅南口広場や白山公園の空中庭園では、無料で迫力満点の パフォーマンスをお楽しみいただけます。コンサートホールと劇場の公演では 開演前のホワイエでのアトラクション、能楽堂ロビーではアロマなどの コーナーが皆様のお越しをお待ちしています。 開催日:5月7日(土)、8日(日) チケット申込先:専用電話025-255-1332 (受付は午前10時から午後8時まで、土・日・祝は休業) お問合せ先:アートミックスジャパン実行委員会 TEL 025-383-6630 FAX 025-255-1333 ●新潟県訪問マッサージ友の会・学習会のお知らせ  日時:3月27日(日)午前10時から午後0時30分まで (受付は9時30分から) 会場:新潟市総合福祉会館2階 第1-3技能習得室 参加費:500円、会員以外1,000円 内容:脳卒中のリハビリ 講師:渡辺 利喜男先生(元新潟盲学校教諭) 申込締切:3月20日(日) 申込先:事務局・鈴木洋 携帯090-7725-2227(午後6時以降) Eメール misia.hiro10@softbank.ne.jp *********** 3 功労賞等の受賞者紹介 ●第65回ヘレン・ケラー記念音楽コンクールに魚沼市の石田乃彩 (いしだのあ)さんが入賞しました  昨年11月7日(土)に東京都文京区のトッパンホールで開催された 第65回ヘレン・ケラー記念音楽(東京ヘレン・ケラー協会主催)には、全国の 小学生から高校生までの49人が出場、器楽7部門、声楽3部門で日頃の練習の 成果を披露しました。  そして、新潟県から出場した南魚沼市立浦佐小学校4年生の石田乃彩 (いしだのあ)さんがピアノ2部(小学4年生以上)で第1位に輝きました。  このコンクールでは、第6回に小学4年でデビューしたバイオリンの 和波孝よし(よしはネに喜)さん、第17回に小学4年で絶賛された チェンバロなど鍵盤楽器演奏家の武久源造(たけひさ・げんぞう)さん、 2009年のバン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した辻井伸行 (つじい・のぶゆき)さんら、 国際的に活躍する音楽家を輩出しています。 *********** 4 利用者からのご寄稿 ●「音訳をありがとうございます。」 関川美咲枝さん(燕市)  大変遅くなりましたが、今日は先日音訳していただいた「給食番長」と 「ムーミン」の音訳をしていただいた方への御礼と感想をお話したくてメールを しました。担当の狩野さんにはいろいろとお手数をおかけいたしましたが、 お陰様で、読みたかった本を読むことができましてうれしかったです。 「給食番長」は、音訳者の音声が男性の声だったのに驚きました。音訳者の 音声は圧倒的に女性の声が多いですから。男性の音声の本は数が少ないですね。 先入観を持ってはいけないと思っていましても、この本の作者の よしながこうたく氏のインタビュー番組で、本人が博多弁で朗読したのを 聞いていたので、どこかに男声のイメージがあったんだと思います。楽しい 驚きでした。繰り返し読んでいるうちに、絵本ですから、「声の太さと、絵の線 (タッチ)は等しい。」という印象になりました。なかなか大胆な色使いと 描き方と聞いていましたので、絵の説明と声の太さで私の頭の中で、 元気いっぱいの絵柄ができあがっていきました。また、付録にすごろくが ついているとは思いませんでした。ここで、声が変わったのは良かったです。 本文とは違うものということがはっきりわかります。このような工夫は、 聞いている私には、メリハリがきいていてわかりやすいことです。  ムーミンは、反対に優しい線かな?とイメージした音訳だと思いました。 こちらも、こんな話で、こういう絵だったんだぁと読みたかった話と絵に ニヤニヤしながら読んでいました。  映画のプログラムは場面の説明が多くて大変だったと思います。しかし、 お陰様で映画ではわからなかった場面を知ることができましたし、声優さんも 映画を見ただけでは、さっぱりわかりません。それがこのプログラムの中に かいてあったので、「えぇーえ!?ムーミンとコナンは同じ声ぇ!」と びっくりぽんです。  全体では、楽しく読むことができて、満足できたのですが、絵本の音訳は、 難しいものですね。お願いするこちらが、絵を知らないので、希望することが 上手に伝達できないなぁと反省しています。多少でも作者の絵のタッチでも わかっていれば、もっと詳しく希望を伝えられたのでしょうか。  それから、給食番長の感想でも書きましたが、音訳者の声の質と、絵の線の 質とが私のイメージが一致したのですが、これは単に、ある偶然ですか? それとも、絵本を音訳するのに何らかの考慮があるのでしょうか?  いろいろと申し上げましたが、3冊の絵本を音訳していただきまして、 本当にありがとうございます。音訳していただいた方、編集していただいた方、 面倒な絵本をデイジー図書にしていただき、ありがとうございました。 新潟県点字図書館の職員の皆様へ。 音訳者の皆様へ。 ~点字図書館から~  音訳した本についてのお礼、感想をお送りいただき、ありがとう ございました。音訳に携わってくださったボランティアの方々は、 聴いてくれた利用者から、このようなメールが届くとは思いもよらなかった そうで、大変喜んでおられました。ボランティアさんのやる気・ モチベーションにもつながりました。  次に、関川さんからの疑問にお答えします。今回3冊の音訳は、図書館で 誰々にと指名してお願いしたわけでなく、ボランティアの1グループに3冊を お渡しし、内容を見てもらった後、グループ内で技術的・時間的に 音訳できる人に割り当てていただきましたので、音訳者の声質とイメージは 偶然の一致だったようです。圧倒的に女性の音訳者が多いので、確率的には、 もしかしたら女性が音訳する事になっていたかもしれません。  また「給食番長」の最後、「付録」のすごろくがあるとの説明で声が 変わっていたとの事については、もともとの音訳者はその部分を 読まなかったのですが、他の人の目と耳で校正した段階で、すごろくについても 読み込んだ方が良いと判断し、他の人の声で入れたものです。  県内各地で活動されている点訳・音訳ボランティアの皆さんは、質のよい 点訳・音訳図書を作成するため日々研鑽を積んでおられます。それは、 新潟県点字図書館の財産であり、誇りでもあり、本当に感謝しています。  ご意見・ご感想など、今後も当館へお寄せ下さい。 *********** 5 図書紹介コーナー 『ラプラスの魔女』 東野圭吾著 KADOKAWA 2015年 図書選定委員 吉倉千恵さん(新潟市北区)の紹介  東野圭吾作家デビュー30周年記念作品と銘打った一冊を紹介します。  当時10歳だった羽原円華(うはら まどか)は、母と母の実家北海道へ 里帰りする。医師の父と三人での旅行のはずだったが、大事な手術を 控えているため一緒に来ることができなくなったのだ。着いてすぐ、祖父を 迎えに二人で自転車で出かける。そして突然竜巻に襲われ、道路脇の倉庫の ような建物に駆け込むがその直後、轟音と共に建物全体が揺れた。建物の壁が すっかりなくなっていて、あたりは瓦礫の山。母の姿を探すと壊れた壁の 下敷きになっている、そんなショッキングな出来事からこの物語は始まる。  「ラプラス」って何? 辞書で調べてみると、フランスの数学者・天文学者。 その下に「ラプラスの魔物」機械論的・決定論的自然観にもとづく仮想の 超人間的知性。自然界を貫く法則を熟知し、自然の全構成要素について 初期条件と束縛条件を認識し、自然界のあらゆる現象を計算・予測できる存在。 とあった。  そして数年後。円華という若い女性のボディガードを依頼された元警察官の 武尾は、行動を共にするにつれ彼女には不思議な≪力≫が備わっているので は?と疑いを持つようになる。(彼女に興味を持たないよう言われているが…)  同じ頃、遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きていた。 一つは、映画プロデューサーの水城義郎で、年の離れた若い妻と一緒だった。 実は、水城の高齢の母親から、警察に「若い妻が何か恐ろしいことを 企んでいるようで心配だ」という相談が寄せられていたのだ。  検証を依頼され現地に赴いた地球科学の研究者・青江は、双方の現場で 謎の娘・円華を目撃する……。物語の展開から目が離せず、次は、次はと 時間を忘れ没頭させてくれることと思います。 点字:6冊 デイジー:15時間53分 *********** 6 12月・1月登録の新刊製作ボランティア紹介 (五十音順敬称略) 点訳(19名) 麻生泰子/大竹とも子/桑原けい子/後藤順子/小林涼子/佐藤智恵子/島田早子/ 周佐慶子/白井順子/杉原眞之/高橋朗子/高橋洋子/高山照子/中野裕子/ 根岸孝子/宮川絢子/もたい和也/弥田カウ/山本美也子 音訳(13名) 石井千鶴子/石附マサ子/川瀬玲/齋藤加代子/斉藤正子/坂井信子/鈴木陽子/ 戸島美江/冨所純子/外山正代/水落百合子/山田草子/ 吉倉千恵 デイジー編集(5名) 狩谷ケン子/中村一江/林章子/横山トシ子/吉岡廣子 *********** 7 開館及び電話受付時間と2月から4月の休館日 ●開館及び電話の受付時間 午前9時から午後5時まで ●2から4月の休館日 ★2月の定例休館日 8日(月)、12日(金)、15日(月)、22日(月)、29日(月) ★3月の定例休館日 7日(月)、14日(月)、21日(月)、22日(火)、28日(月) ★4月の定例休館日 4日(月)、11日(月)、18日(月)、25日(月)、30日(土) 【編集後記:ときめきますか?】  片づけをしようと思い立ち、棚の引き出しを開けると一冊の本を発見。 「人生がときめく片づけの魔法」。昨年、世界で最も影響ある100人に 選ばれた近藤麻理恵さんの著書です。思い返すと数か月前に、母から もらったまま引き出しの中で眠らせていました。そばにいた妹からすかさず 「この本すら片づけられないのは重症だね」と言われ、渋々本を読んでみると、 気になるフレーズに出会いました。「ときめきますか?」。物の分別に 悩んでいる時、近藤麻理恵さんが口にする言葉です。私にとって心に響く 言葉でした。片づけに限らず、生活する上で判断しなくてはならないことが ありますが、ときめくかどうかを基準にすると意外と迷わず決められる 気がします。近藤麻理恵さんの影響で、Kondoという言葉はアメリカでは 片付けという意味で使われるそうです。私も近藤を名乗っているひとりと して、片付けを頑張るのはもちろん、ときめきを感じて生きていきたいと 思いました。皆様にとってときめきの多い一年になりますように。本年も よろしくお願いします。 (近藤) 日常生活支援機器情報コーナー(no.22) 「iPhoneの活用」  最近視覚障害者の間でも「iPhone」を使ってみたいという声が多く なりました。そして私が体験会などの講師をするときはほとんど定員が 埋まります。そしてその中の何人かは講習から1週間以内に契約をしています。 その人たちを見ると私からは講習中はあまり使えていないのではないのかなあと 思うのですが、実際に契約をして次回合った時にはそれなりに使えているので 驚きです。  そこで今回は私がどんな場面でiPhoneを使っているのか紹介したいと 思います。 1.メールの確認  外出先で会社のメールを確認したりします。移動時間にメールの確認ができ とても便利です。しかし、返信は行いません。なぜって!文字入力が 大変だからです。メールで受取用件は電話連絡や会社に戻ってから一番最初に 返信などを行っています。 2.ラジオを聞く、テレビを見る  NHKのらじるらじるや民放のradiko(ラジコ)のアプリを入れると比較的 簡単な操作でラジオを聞くことができます。しかもラジオと違って雑音は 入らず、きれいな音で聞くことが可能です。月額課金のサービスに加入すれば 全国の民放ラジオを聞くこともできます。これで野球中継を聞くのはなかなか 便利です。  テレビがiPhoneに対応していることが条件になりますが、夜中などでも テレビの前に行かずに布団の中で見られるので便利です。録画した番組などは よくそのようにして見ています。 3.ナビ  どこか出かけようと思ったらそこまでの所要時間などをナビのソフトで 調べます。電車の時間だけではなく、車では何分かかるのか、タクシーの時の 料金はだいたいいくらかと行った情報も知ることができます。その情報に よって、「行ってみよう」とか「別な日にしよう」とかの判断にしています。 仕事でも使いますが、家族で遊びに行く時の事前情報を調べるのに役だって います。  同じ出かけるのでも見えている人に全部調べてもらって出かけるのと、少し 大変でも自分自身で調べることができるとより楽しさも増すことになります。  みなさんも今年は是非新しいことにチャレンジしてみてください。きっと 今とは違う楽しさが待っていると思います。 【記事掲載ご協力及び製品のお問合せ先】 株式会社ラビット代表取締役 荒川 明宏 〒169-0075 東京都新宿区高田馬場1-29-7 スカイパレス401 電話 03-5292-5644 FAX 03-5292-5645 メール eigyo@rabbit-tokyo.co.jp メールにいがた(新潟県点字図書館だより) (第118号2016年2月) 発行 新潟県点字図書館 〒950-0121 新潟市江南区亀田向陽1-9-1 新潟ふれ愛プラザ内 TEL 025-381-8111 FAX 025-381-8115 メール tosyo@ngt-shikaku.jp ホームページ http://ngt-shikaku.jp/ 郵便振替:00510-5-93600